3年後にワールドカップを迎える釜石の2016年 iRyota25 2016.12.31 6 2,000 0 この道路案内標識が示すところに道はまだない。 標識が示す場所へ、被災した町をぐるっと回っていくと、その場所には広大な造成工事現場が広がっている。ここは 中学生や高学年の子どもたちが小さな子どもたちを引率して、避難場所に指定されていた場所へ、そしてさらに高台へ
ガレキと呼ばないで(時計) iRyota25 2013.05.10 6 9,405 1 被災した地域に行くと、いまでも時計を見つけることがよくあります。 女川町(2012年11月19日) 女川の町なかと石巻を結ぶ女川街道のすぐ近くに残されていた時計です。 震災から1年8か月後。建物の解体や撤去が進んだ女川町でも、こんな生活の遺産が見られました。 「時」を示
亡くなった人たちの無念を追体験する場所。人と防災未来センター【神戸市】 iRyota25 2016.03.16 6 6,446 0 震災後の神戸の新しい都心として灘・摩耶エリアの海辺に建設されたHAT神戸。HATとは「Happy Active Town」の略で、公募で決められた名称なのだという。大規模複合商業施設や広々とした海辺の公園、震災被災者を対象としたURの住宅や大型マンション、WHOやJICAのビル、震災後移
縁というもの【復興支援ツアー】 hometown_of 2017.03.30 5 1,464 0 その日、大川小学校ではカメラがずっと回されていた。この山道を逃げればよかったのにと、悲しさ悔しさ申し訳なさでいっぱいになった坂道の上からも、カメラの前で話し続ける人たちの姿があった。 大川小学校。冷たい風にさらされるこの場所に「いる」ということだけが、かろ
【熊本地震点景】住宅の応急危険度判定 iRyota25 2016.04.27 5 4,217 0 熊本の大地震で被災した地域では住宅などの建物の入口に、緑・黄・赤の紙が張り出されている。 [熊本大地震]応急危険度判定の意味 紙の色によって書かれている文面は違っている。 赤は「危険」 ◆この建築物に立ち入ることは危険です ◆立ち入る場合は専門家に相談し、応急措
繰り返される言葉「忘れることなんかできねえんだ」 iRyota25 2015.03.10 5 1,071 2 時々、どうかした拍子に耳に飛び込んでくる言葉がある。これもそのひとつです。 「あんたたちはさ、3月11日を忘れないって言ってくれるんだけど、自分には忘れたくても、忘れることなんかできねえんだよ。」 その言葉は、ふとした瞬間にとつぜんやってくる。これまで何度、い
繰り返される言葉「被災地の内と外」 iRyota25 2015.03.10 5 1,200 2 原子力発電所の爆発音が南相馬市まで響き渡ったあの日、放射能から逃れるためワゴン車で関東地方を目指したという福島出身の知人から、こんな話を聞いた。 白河市を過ぎて栃木県に入ったとたん、あたりがぱっと明るくなった。お店にも民家にも明かりがついていて、街灯や看板
女川中学全国大会出場! コートに咲いたあの花を忘れない。 iRyota25 2013.09.17 5 6,904 0 選手たちがコートに出てくる。 手をつないで円陣を組んだ5人が 結んだ手と手を大きく揺らすように動かした。 コートに白い花が咲いた。 幻の大会のリベンジ。 女川町は小学生のバスケットボール、ミニバスケットでもがんばってきた土地柄だ。 今の上級生、中学3年生たちが小学
桜の名所「夜の森」と富岡町の桜の映像 iRyota25 2015.04.17 5 2,683 0 東北で一番美しい桜並木と呼ばれる夜の森の桜と、富岡町内各地の桜の模様を町役場の方が撮影した動画がアップされています。 4月9日に撮影を行った町内各所の桜を動画でお届けします。 動画をご覧いただき、富岡町の風景を思い出していただければと思います。 福島県富岡町
リアス・アーク美術館にある「被災物」と震災のリアリティ iRyota25 2013.10.31 5 3,330 0 「ノアの方舟」から名付けられた美術館で、会期が定められていない展覧会が続けられている。会場に足を踏み入れると、「モノ」と「言葉」が絡まり合った記憶の森が目の前に広がる。森は見た目の広さからは想像できないほど深く、そこここに物語の果実があふれている。たとえば
大川小学校に新しいイルミネーション iRyota25 2014.01.07 5 9,310 3 手に寄せられた思い。手を形づくったたくさんの手 2014年1月2日、大川小学校に新しいイルミネーションが灯された。 新沼暁之さんたち「311Karats。」の始動。 テーマは「手」。 今回デザインを任されたのは、つきやまちかさん。 長崎からやって来て、女新沼などと呼ばれながら
「なんかええわ〜」と言わしめるバイク軍団 hometown_of 2017.03.29 5 1,957 0 神戸からのお客さんの到着は朝の6時過ぎ。夜行バスで陸前高田までやってきたからだ。そんな早朝にやってる店もなく、イベントが始まるまでの間、被災した町の様子を見て回ることに。 震災遺構として残される道の駅タピック45の駐車場に入ると、ずらりとバイクが並んでいた。そ
消防隊員の最後の砦 hometown_of 2017.03.11 5 2,414 0 一本松茶屋の駐車場に見慣れない白い箱のようなものが設置されていた。地震の揺れを体験するための起震施設? と思って声をかけてみた。 「すいません、これ何ですか?」 返ってきたのはこんな言葉。「どうぞ、中に入ってみて下さい」 「東日本大震災では多くの消防隊員が命を
津波警報発令、多賀城市高崎町の状況 iRyota25 2016.11.22 5 2,344 0 6時前の地震で一時的に退避している多賀城市の高台、高崎町の状況。 8時前には小中高校生が普段と変わらぬ様子で投稿していく姿が見られた。多賀城市が避難勧告を出したのは、子どもたちが登校した後。仙台港で80センチの津波が観測された直後、宮城県の津波注意報が津波警報
東北の電器屋さんに教わったニッポン百年の計のカギ iRyota25 2013.10.03 5 2,445 0 むかしむかし、日本の家にはコンセントがありませんでした。 電気が家庭にやってきた当時、電気の使い道は電球の明かりなので、電気料金の契約も一軒のお家に一灯というのが一般的だったからです。お家の家電は電灯ひとつ。だからコンセントなんて存在しない。 でも、そのうち
東北の友人たちが言うことには。その9「南海トラフ巨大地震」 iRyota25 2013.05.29 5 2,243 1 中央防災会議の作業部会が取りまとめた「南海トラフ巨大地震」対策の最終報告書が公開された。 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 内閣府のページからダウンロードして全文を読むことができる。 あれっ? と疑問に思う点がいくつかあった。 まだ実際に聞いたわけ
夏の終わりの Cafe はまぐり堂 iRyota25 2013.09.26 5 2,419 0 時間がゆっくり流れていく。 夏の終わり、ランチタイムを少し過ぎた頃。 お店にはお客さんがまだたくさんいて、あちこちでお喋りの花が咲いていた。 やっと歩けるようになったくらいの女の子がふたり、 隣の席に坐った女性の方へ、よちよち歩いたり、ばたんとこけて、はいはい
富岡町は花の町 iRyota25 2013.06.28 5 2,613 1 原発から約10キロ。今年の3月にようやく警戒区域が解除された富岡町には、 いまもなお震災の爪痕と、原発事故の影響が色濃く残る。 そんな富岡町に初めて入った。 人の姿をほとんど見かけることのない町の中に、色とりどりの花が咲き乱れていた。 富岡駅近くの住宅前に咲いて
陸前高田の町なかに残されたビル iRyota25 2013.05.22 5 3,500 0 陸前高田の駅前から、東浜街道を右に曲がって2ブロック目の角。 あるいは、陸前高田市役所から南に2ブロック歩いた角。 陸前高田の町なかに残る米沢商会のビル まだ、高田の町に壊れた建物が残されていた頃から、このビルは気になる存在だった。 外構はしっかりしていそうだが
ヘルメット着用のビーチ「よみがえれ白砂青松」 iRyota25 2016.08.06 5 2,652 0 青い海と白い砂浜が陸前高田に戻ってきた。 「なつかしいわ〜」 寄せてくる波と戯れるように浜辺を行き来しながら写真の女性はつぶやいた。 「サンダルで来ればよかったわ」 8月6日午前、陸前高田の防潮堤工事現場で開催された住民のための見学会での一こま。 ヘルメット着用
3月13日の風景 hometown_of 2017.03.17 5 1,146 0 土曜日が過ぎ、日曜日も過ぎて、月曜日がやってくる。 3月11日にはかさ上げ土の仮置き場の上で、アームを伸ばしバケットを伏せて停まっていたパワーショベル。13日の月曜日の朝には、同じ場所で仕事を再開した。 追悼式の会場だったテントはすでに解体されて、撤収を待つばか
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,248 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
つつじ野 第4回「震災体験-3」 onagawa986 2013.12.19 5 3,419 0 主人は生きていました。海と化した会社近くの建物の屋根の上で、吹雪の中滑り落ちまいと必死に耐えていました。 周囲には同じく会社の駐車場から車ごと流された人が何人もいました。北上運河の堤に一番近い建物の屋根に逃げていた2人は、付近にいた消防隊に助けを求め、梯子で
陸前高田では初開催「いわて復興住宅祭」 iRyota25 2016.07.15 5 1,995 0 被災した人たちの住宅再建を支援する岩手県の事業「いわて復興住宅祭」が陸前高田市では初めて開催された。 会場には県内のハウスメーカー(全国展開している企業も含む)や電力などエネルギー関連企業のブースが並び、個別の相談に応じていた。 林業に力を入れている岩手県な
東北の友人たちが言うことには。その11「聞きたくない話」 iRyota25 2013.07.04 5 2,043 0 今年の春、被災地からこども達の受け入れ活動のお手伝いをしていた時のこと。 バスの到着を待つ間、東北から付添で来ていたNさんと、5分間ほど立ち話しした。 いま住んでいる町のこと、商店街の先行きのこと、昔住んでいた町の再開発のこと。話しているうち、震災直後の話にな