国道6号線で起きた事故 hometown_of 2017.04.21 1 3,275 0 富岡町から帰還困難区域に向かう途中の道で、サイレンを鳴らして急行する消防車に出会った。写真には撮れなかったが警察のパトカーも同じ方向に走っていった。 そこから少し北上して帰還困難区域の入口近く、国道に設置された線量計には「1時間当たり2.505マイクロシーベルト
福島第二原発の近くで軌陸両用車を目撃 hometown_of 2017.04.21 1 2,316 0 国道6号線、帰還困難区域からはまだ距離がある東京電力福島第二原発の近くで車外に出てみると、第二原発に続く高架橋の下のJR常磐線に軌陸両用車の姿を見つけた。 軌陸両用車とは、鉄道用の車輪とキャタピラの両方を持つ鉄道工事の専用車両。ある時は鉄道のレールの上を走り、
山菜の季節になると思い出す理不尽なこと hometown_of 2017.04.21 2 2,691 0 ようやく東北にも春が来て、花の便りとともに聞かれるのが山菜の話。もうそろそろばっけ(ふきのとう)は終わりだが、次はここみだ、わらびだ、しどけ(モミジガサ)だ、そしてタケノコだと地元のお茶っこでも盛んに話題になっている。 そんなある日、岩手県が発行している広
年度を越えても帰れない。残された帰還困難区域 hometown_of 2017.04.21 1 4,436 0 3月31日から4月1日の年度末年度始めの慌ただしい中、東京電力福島第一原子力発電所事故で、避難指示の対象となっていた地域の避難指示解除が行われた。3月31日には福島県浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区、4月1日には富岡町の居住制限区域と、避難指示解除準備区域の避難指示
さくらを植える。花は咲く hometown_of 2017.03.30 10 2,551 0 いわき市久之浜の河津桜が見事に咲いた。諏訪神社境内の桜は3月18日にはすでに満開。同じ頃、川沿いや高台の桜にはまだ固いツボミのものもあったから、ちょうど今頃、久之浜は花盛りかも。 久之浜に桜を植える活動を行っているのは、静岡県三島市と富士市の有志による「Team
浜風商店街と浜風きらら hometown_of 2017.04.14 2 2,270 0 久之浜の町なかに新しい商店街の整備が進んでいる。その名も「浜風きらら」。 外見はブラウンとベージュのツートン。看板に描かれているのは公式キャラクターの「浜太郎」くん。4月20日のオープンに向け準備が進められている。 店舗海側の窓には、植栽が進む久之浜の海辺が映
からすや食堂が仮設での営業を終了 hometown_of 2017.04.14 2 1,780 0 東日本大震災の被災地で最初にオープンした仮設商店街は、いわき市久之浜の浜風商店街。震災直後、放射能や人口減少の問題に直面した上、学校敷地内を商店街として利用するための調整に時間がかかったにも関わらず、最速で商店街を開設できたのは、まちを何としても復活させた
6年を経て、ようやく動き始めた町 hometown_of 2017.03.30 5 1,669 0 ほんの数カ月の間に町の姿は一変する。とくに被災地では。 いわき市久之浜を訪れたのはほぼ3カ月ぶりなのに、まるで別世界に思えるほど景色は変わっていた。旧浜街道沿いにお店や民家が建ち並んでいたのは、震災前の景色として見せてもらった写真の中にある記憶。実体験をとお
作業員や警備の警察官が頼りの商店街 hometown_of 2017.03.25 2 1,115 0 楢葉町の町役場前に仮設商店街が開店していた。 もしかしたら少し前にはオープンしていたのかもしれない。でも、営業しているのを見たのは今回が初めてだった。 楢葉町の町役場近くの高台で半壊していた住宅はとうのむかしに撤去され、ホールボディカウンターを搭載した被爆線
広野イオンでスキップ♪ hometown_of 2017.03.25 2 1,442 0 昨年オープンした広野のイオンに立ち寄ったら、パパと手をつないで駐車場からスキップしてお店に入っていく姿が目に入った。春の日差しを浴びたその景色はとても鮮やかなものだった。 開店当初から、広野町にイオンができたのことは地域の人たちの間では大きな話題だった。「
ドキッとするポスター hometown_of 2017.03.25 2 2,028 0 夕暮れ時の道の駅相馬で、ドキリとした。道の駅のガラス窓に張り出されていた文字、「来て」というのは、たぶん「待ってるから来てね」とか「遊びに来てね」といった文章を、道の駅の人が数枚のA3サイズにプリントアウトした文字を並べたものの一部かと思ったら違っていた。
大きな勿来火力発電所と小さなわたし iRyota25 2017.02.18 3 3,216 0 渋滞しがちな国道6号線バイパスを、小浜漁港入口の交差点で南東方向に向かう。ファッションホテルや資材置き場があったり、途中で舗装道路がでこぼこ道になったり、本当に海の方へ出られるのかと不安に思いながらも、県道239号線を走っていくと、小さな集落の先の下り坂の向こ
新しく生まれかわったJR新地駅 iRyota25 2017.02.03 4 3,082 0 国道6号線を左折すると、そこにはこれから新しい町が造られていくことになる広々とした土地と、青い空が広がっていた。6年前の震災の頃とおそらくそれほど変わってはいないだろう国道沿いの風景とはまったく違った別世界だった。 新しい造成地の真ん中を走る道の先に福島県新
年末の飯舘村の空気感 iRyota25 2017.02.02 4 1,734 0 いつまでこんな写真を撮っていなければならないんだろう。 福島県飯舘村の役場前に設置された線量計を撮影していたら、そんな声が聞こえてきた。声がしたのは外からではなく、自分の内側から。何しろ周りには人影ひとつないのだから。 村役場にて 村役場の隣には村民の交流の
南相馬「かしまの一本松」 iRyota25 2017.01.31 3 2,962 0 福島県南相馬市鹿島区の海岸近くに一本の松が立っている。高さおよそ25メートル、根の周り約2メートルの大きな松の木だ。震災を生き延びたこの松は、地元では「奇跡の一本松」と呼ばれている。 震災前、この海岸には数万本の松並木が広がっていたそうだ。「福島に津波はやっ
2016年のクリスマスに寄せて iRyota25 2016.12.26 3 1,419 0 ごく内輪で開いたクリスマス会に、こんな一品が登場した。 赤や緑のクリスマスカラーが映えるこの料理は柿なます。岩手県産の赤かぶに宮城県産の雪菜の緑、そして柿酢の柿は福島県産。 ぱっと見た目はクリスマスらしい色鮮やかな料理に見えるが、実は地元の食材を使った普段な
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,589 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
「どこがどう変わった?」2016年末の富岡町 iRyota25 2016.12.23 2 4,707 0 北から南まで、事故原発のすぐ近くを通って通り抜けできるようになった国道6号線。南相馬方面から南下していわき市に向かう途中、帰還困難区域を抜けた先の富岡町南部を歩いた。 歩道橋に括り付けられた「富岡は負けん!」という横断幕は、これまで何度も付け替えられて来たも
「復興が進んでいると言いたくても言えない」国道6号線の風景(2016年11月) iRyota25 2016.12.23 3 7,398 0 道は必ずどこかにつながっている。どこかに続いているからこそ道だともいえる。どこかとどこかを結ぶ道は別の道ともつながっているから、大げさな言い方をすれば、道をたどっていけば日本中どこへでも行けるということになる。海路や空路も考慮に入れれば、世界中が道でつなが
何の変哲もない田舎道の風景? iRyota25 2016.12.20 3 2,187 0 いえいえこの世にありふれた場所なんてないのです。 南相馬市原町区大甕(おおみか)。ここは長い間ゲートがあった町。震災の翌年冬の写真には、通行規制のゲートと、詰めている機動隊員の姿が写っている。歩道のガードレールや路面など、周囲の状況は少し変わっているものの
道の駅「そうま」の震災伝承コーナー iRyota25 2016.12.10 2 2,361 0 相馬野馬追で有名な福島県相馬市。国道6号線沿いの道の駅そうまには、東日本大震災の被災物を含む資料が展示された震災伝承コーナーがある。 入口を入ってまず圧倒されるのがこれ。ぱっと見ただけでは何なのかよく分からないが、とにかくデカい。 キャプションに「伸縮継手」
楢葉町の誇りだった場所 iRyota25 2016.12.10 2 1,882 0 去年の夏(2015年)、福島県出身で東京電力福島第二原発に勤務していたという人に浜通(福島県の沿岸地方)を案内してもらったことがあった。その時彼が残念そうに語った場所を1年ぶりに訪ねてみた。 その場所は、国道6号線沿いにある、正確には「あった」、道の駅ならは。 国
震災後いつものことになった渋滞 iRyota25 2016.12.07 2 1,937 0 海岸沿いに連なる赤いランプ 午前6時、福島県いわき市四倉の国道6号線。6号線は東京から福島県沿岸部を経て宮城県仙台市に至る一級国道だ。とはいえその中間付近、福島県浜通エリアはかつて、どちらかというと交通量も少なめでのどかな道路だったらしいのだが。 東日本大震災
人が帰ってきた富岡町 iRyota25 2016.12.07 2 1,398 0 福島県の富岡町、国道6号線のそばで、親子連れの姿を目にした。驚くようなことではないかもしれないが驚いた。 赤ちゃんを背負い、小さな女の子の手を引いて歩く男性。女の子は、パパと思しきその男性の周りを楽しそうに、飛び跳ねるようにして歩いていた。 いまから3年ほど前
イオン広野店に行ってみた iRyota25 2016.12.07 3 4,173 0 今年3月、福島県の広野町にイオン広野店が開店した。いわき市に暮らす友人たちの間でも、オープン前から話題になっていた。 Jヴィレッジがあることで知られる広野町は、福島第一原発事故で町全域が緊急時避難準備区域に指定され町全体が避難した。避難指示は事故翌年の4月1日