久之浜の町なかに新しい商店街の整備が進んでいる。その名も「浜風きらら」。
外見はブラウンとベージュのツートン。看板に描かれているのは公式キャラクターの「浜太郎」くん。4月20日のオープンに向け準備が進められている。
店舗海側の窓には、植栽が進む久之浜の海辺が映る。新しく生まれる商店街は、景色だけではなく、町の人たちの喜怒哀楽や日々の思いをも映し出すことになるだろう。
浜風きららのオープンは、2017年4月20日(木曜日)。4月いっぱいはオープン記念のイベントも行われるので、ホームページのチェックをよろしく。
そしてこちらは、仮設商店街第一号として、被災した久之浜の復活の象徴だった浜風商店街。
多くの人に親しまれ、全国にたくさんのファンがいた仮設商店街は、その役割を終えようとしている。
町の人の中には、「浜風商店街に入りたくても入れなかったお店もあったのに、新しくオープンする浜風きらりへの入居がないなんて」と批判する声もあるらしい。しかし、食料品店は震災前の土地で営業を再開し、食堂は浜風きらりの隣で新装オープン、その他のお店には高齢化で廃業するところもあるらしい。
浜風商店街と書かれたポットがなつかしい。「あら久しぶりね。コーヒー飲んで行って」というお母さんたちの声が聞こえてくるようだ。玉こんにゃくも美味しかった。お客さんが持って来てくれという漬け物を食べながら、電器屋さんの店内でお茶っこしていたのが昨日のことのようだ。
浜風商店街から浜風きらりへは、店舗という形で引き継がれるものはない。それでも、震災を乗り越えようと力を合わせた気持ちや、お客さんへのやさしい気遣いが受け継がれていくといいなと思うのだ。
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