陸前高田の新しい町への動きを目の当たりにできる場所 iRyota25 2016.12.16 2 2,255 0 「一本松は恥を知れ」「一本松なんか見たことないもんね」と少々過激な言葉で、「もっと陸前高田の本当のいまを見てほしい」と伝えた人たちが推薦してくれた陸前高田のビューポイント。ひとつは高田の町の背後に聳える氷上山。さすがに標高874メートルの山に登るのは大変だと
大船渡の時計塔との再会 iRyota25 2016.11.08 3 2,395 0 大船渡の町を見下ろす高台にある公園でそのオブジェと再会した。オブジェとは大船渡の時計塔。かつて大船渡駅前の商店街にあったものだ。 被災した後もかなり長い間、被災した時刻を示したまま、時計塔はその独特の姿で大船渡の町に立っていた。姿が見えなくなったのはかさ上
気仙沼でラーメンなら、漁火ごだいの「海鮮塩」 iRyota25 2016.09.12 6 3,366 0 ホタテ、カキ、エビ、イカ、ワカメ、メカブにノリにフノリ。気仙沼の海の幸がふんだんに盛り込まれた海鮮塩ラーメンは、潮風香る豊かな気仙沼の海そのものだ。 気仙沼から太平洋に突き出す唐桑半島はカキ養殖のメッカ。カキのみならず、ホタテやワカメの養殖も盛んな上、暖流
ちいさいおうちの手づくりクリスマス会 iRyota25 2016.12.11 2 2,258 0 「ちいさいおうち」は、盛岡市のNPO法人うれし野こども図書室が陸前高田市に設立した小さな図書室。市内竹駒町にある陸前高田市図書館のお隣にある。 12月11日、ちいさいおうちのクリスマス会が開催された。 音楽あり、影絵あり、プレゼントありのクリスマス会は、ちいさいお
海から見た一本松 iRyota25 2016.12.16 2 1,709 0 被災から復興に向かう町の姿を海から見ると、地上から見たのとはまったく異なる光景を目にすることができる。気仙沼や山田でそのことを学んだが、陸前高田の「奇跡の一本松」の場合、海の方から見てみたいと思うことにもうひとつ別の理由があった。 それは、一本松が立ってい
被災地での自殺。ある日の新聞から iRyota25 2016.09.24 5 2,502 0 ある日、地方紙の地域面にこんな記事が掲載されていた。 陸前高田消防署が駆けつけた時には意識がなく即死状態で、飛び降り自殺した可能性がある。 震災の年、家も家族も職場も生活の場も失った人たちは、小学校や中学校などの体育館などに設置された避難所で、夏過ぎまでの長
楢葉町の誇りだった場所 iRyota25 2016.12.10 2 1,882 0 去年の夏(2015年)、福島県出身で東京電力福島第二原発に勤務していたという人に浜通(福島県の沿岸地方)を案内してもらったことがあった。その時彼が残念そうに語った場所を1年ぶりに訪ねてみた。 その場所は、国道6号線沿いにある、正確には「あった」、道の駅ならは。 国
震災後いつものことになった渋滞 iRyota25 2016.12.07 2 1,937 0 海岸沿いに連なる赤いランプ 午前6時、福島県いわき市四倉の国道6号線。6号線は東京から福島県沿岸部を経て宮城県仙台市に至る一級国道だ。とはいえその中間付近、福島県浜通エリアはかつて、どちらかというと交通量も少なめでのどかな道路だったらしいのだが。 東日本大震災
かさ上げされた土地で感じた『意外』 iRyota25 2016.10.31 3 2,044 0 御蔵山は山田町の町のほぼ中心、海の近くにある小さな丘。江戸時代にはこの場所に、南部藩の出先機関が置かれていて、米や海産物など年貢として納める品物の蔵があったのだという。お上の蔵が置かれていたから御蔵山。まさにそのままのネーミングなのだが、そんな施設が小高い
大島行きフェリーから見た気仙沼港 iRyota25 2016.09.21 5 2,037 0 汽笛を鳴らして船が出る。静かに埠頭を離れたフェリーはホテルや観光施設に並行して大島へ向かう。初秋の日差しがまぶしい。係留されている船が白く輝く。 出航してからしばらくは、気仙沼のみなとまつりで海上のねぶたとも言うべき「海上うんずら」が運行するのと同じような
まちはどうなる、どうつくる(陸前高田発) iRyota25 2016.12.10 2 1,418 0 夜の神戸で「まちびらきのためにはまずひと起こし、むしろひと起こしがあって初めてまちびらき」と意気投合した彼と、数日後、陸前高田で再会した。 再会したのは陸前高田で活動する主だったNPO団体が主催し、これから新しくつくられていく町にどうしたら「にぎわい」をもたら
人が帰ってきた富岡町 iRyota25 2016.12.07 2 1,398 0 福島県の富岡町、国道6号線のそばで、親子連れの姿を目にした。驚くようなことではないかもしれないが驚いた。 赤ちゃんを背負い、小さな女の子の手を引いて歩く男性。女の子は、パパと思しきその男性の周りを楽しそうに、飛び跳ねるようにして歩いていた。 いまから3年ほど前
陸前高田で開催された国体のビーチバレー iRyota25 2016.09.12 5 2,487 0 青い空にボールが高く上がる。砂浜に選手たちの声が響き渡る。 震災後の被災地ではじめて開催される「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」。10月1日の総合開会式に先立つ8月31日、陸前高田市の特設会場ではデモンストレーション競技「ビーチバレー」が開催された。 ビーチバ
南三陸の防災庁舎で保存のための工事 iRyota25 2016.11.19 2 3,224 0 南三陸防災庁舎前を通りかかったら、鉄骨だけの庁舎の中に人の姿が。 車を停めて近づいて、作業している人に聞いてみると、 「県庁の方から言われてさ、20年もつように塗装をするのさ」とのこと。 調べてみると河北新報11月15日付けのニュースでこのことは報じられていた。鉄
笑顔で快走!ツール・ド・三陸2016 iRyota25 2016.10.05 4 1,580 0 カラフルなバイシクルスーツとヘルメットで身を固めた人たちが、奇跡の一本松を望む気仙大橋、かさ上げ工事が進む町を走っていく。 町全体が工事現場のような埃っぽい景色に見慣れた目には、ロードバイクの集団はかなりのインパクト。写真は秋晴れの9月25日、陸前高田市と大船
5年6カ月後の空にそびえる「奇跡の一本松」 iRyota25 2016.09.13 4 4,992 0 樹脂で固定されたその松はいつ見ても変わることはないはずなのに、一本松の表情は一日として同じことはない。 震災からもう5年6カ月。9月10日と11日、陸前高田の奇跡の一本松に行ってきた。 晴れているか曇っているか雪空か、風は強いか、ツバメが飛んでいるか、野に花が揺れ
見つけたボール iRyota25 2017.02.13 1 1,074 0 夢を見た。誰かとキャッチボールをしていて、どこかに飛んでいったボールを探す夢。この辺だろうかと目星を付けた場所で見つからなくて、どこだろうとあちこち探し回ったのにどうしても見つからない夢。 よくありがちな夢だ。 夢なんて、いい夢だから覚えておこうと思っていた
8月6日と8月9日 iRyota25 2016.08.09 7 2,315 0 今年の8月6日午前8時15分は、移動中の車中だった。ハンドルを握りながらでは黙祷もできないので、原爆記念公園のあの場所がたくさんの人たちと、白い花で埋められている様子を想像しながら、平和公園の碑文の言葉を思う。 「過ちは 繰返しませぬから」 しかし、どうやって? 8
海は知っている「長須賀つながりビーチの海開き」 iRyota25 2016.08.01 7 3,056 0 目の前に広がるのは青い海、そして青い空。波の音が聞こえる。子どもたちの、家族連れの、そして恋人たちの歓声が聞こえる。 ここは南三陸町歌津にある長須賀つながりビーチ。7月30日午前9時にオープンしたビーチの様子を写真集でお届け。 オープンの日のビーチで見られたのは
夏を彩る「みつわ」の冷やし中華 iRyota25 2016.09.12 4 2,241 0 今年の東北の夏の暑さは異常なほどだった。8月から9月にかけて4つも接近・上陸した台風が過ぎ去って秋空がようやく見られるようにはなったものの、晴れた日中はまだまだ暑い。お盆を過ぎればもう秋、と言われる東北地方では冷やし中華の季節は短いが、今年ばかりはまだまだ続
行列のできる「やぶ屋」の天ざる iRyota25 2016.09.12 4 2,037 0 4人がけの座卓に5つも並んだ天ざる蕎麦が壮観だ。いつもなら冷やしたぬき蕎麦とミニカツ丼といったボリューム満点の組み合わせに走りがちな若者たちも、夏祭り前の景気付けにと揃って天ざるを注文。お隣と肘がぶつかるのを気にしながらも美味しくいただいた。 蒸篭から蕎麦が
加茂神社の津波警報塔 iRyota25 2016.11.08 2 1,981 0 大船渡駅前の時計塔が仮置きされた公民館前の公園から数100メートルしか離れていない加茂神社の境内からは、新しくつくられていく町がよく見える。津波に襲われた平地に突き出す半島のような高台にあるから、かさ上げされた新しい市街地や、先行してオープンしたショッピング
【東北の風の道】戦災と震災(第4号) iRyota25 2016.08.06 5 5,679 2 夏祭りの準備が進められる大船渡市。東北では8月7日の月遅れの七夕を中心に、各地でお祭りが行われるが、今年は日曜日にあたるため、祭りの日程がこの土日に集中している。大船渡市盛の市街にあるショッピングセンター「サンリア」のホールにも七夕の笹飾りが登場。夏祭りに向
待ち遠しい今年の実り「たかたのゆめ」 iRyota25 2016.09.12 4 1,547 0 この8月以降、台風や大雨に繰り返し見舞われてきた東北で、お米の実りが始まっている。陸前高田市横田の水田でも、震災後に生まれたブランド米「たかたのゆめ」が、粒ぞろいの実のたくさん詰まった穂を垂らすようになってきた。 「たかたのゆめ」は震災後、陸前高田の気候に合
『ハドソン川の奇跡』と震災を経験した自治会長さんの願い iRyota25 2016.09.29 3 1,864 0 写真はハドソン川の奇跡とは関係ない。ニューヨークの街が「奇跡」を経験することになる約3年前のウェストサイドの冬の風景。ストレットリムジンが写っているのはご愛嬌。僥倖あって、高級ワイン付きのリムジンに15分ほど乗せてもらった記念写真みたいなもの。 ハドソン川の奇