輝(ひかり)あふれる場所 hometown_of 2017.03.12 3 1,867 0 陸前高田市内で最初に完成した復興住宅、市営住宅下和野団地では、第4回「高田に輝(ひかり)の花を咲かせよう」が開催された。 7階建ての公共住宅の南側、いずれかさ上げ工事で中心市街地とつながることになる場所に、手作りの光のページェントが繰り広げられた。 北側の駐車
線香花火ナイト hometown_of 2017.03.12 8 2,104 0 陸前高田の小友町、市営住宅西下団地では、ボランティアと地元の人たちによる線香花火ナイトが行われた。 キャンドルでつくられた「偲ぶ」との文字が照らし出す中、参加した人たちの線香花火が光の花をつくり出していく。 何度も何度も線香花火に火をつける子どもの笑顔が、キ
「あいをつなぐ」タピック45の広場でのキャンドルナイト hometown_of 2017.03.12 3 1,864 0 絆はいまも損なわれることなく、ここにある。 震災遺構として保存されることになっているタピック45(陸前高田市)に、キャンドルの灯がともされた。 巨大な防潮堤のすぐ近く。海風が強いこの場所で、夕暮れ前から多くの人たちが灯火の準備を行っていた。 話を聞いてみると、
3月11日に流れていった時間 hometown_of 2017.03.12 3 2,000 0 3月11日、たくさんの人が陸前高田を訪れていた。一本松茶屋の駐車場はほとんど満車だった。ふだんは工事車両か土埃で汚れた地元の車がほとんどなのに、この日の国道はきれいな車が目立つ。 市内にはこの日も工事を行った現場も少なくなかったようだが、一本松の周辺の重機は眠
アバッセの看板が掲出される【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 1 2,059 0 3月11日2時半過ぎ、陸前高田のかさ上げ地に建築中の「アバッセ(Abasse)」の敷地東側に、施設名を示す看板が掲出された。 防災無線で黙祷が呼びかけられた時間をはさんで、現場では看板のベース部分の工事が続けられていた。3.11に合わせての看板お披露目かと思って作業員さ
空ゆく者たち【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 2 1,138 0 2017年3月11日。「今日だけではない。今日だけ追悼すればいいというものではないでしょ」と、作業所で働いている青年が切々と語った。少し聞き取りにくかったけれど、思いが伝わってきた。この土地で生きるということは、あの日、突然断ち切られた営みへの思いを抱いて、自ら
この土地を埋め尽くした真っ黒な濁流 hometown_of 2017.03.11 1 1,758 0 土木作業員のKさんと偶然再会した。3.11の数日前の夕方、「おう、久しぶり」と声を掛けられた。Kさんは仕事帰りに一本松茶屋で休憩している様子だった。 真っ黒な巨大な渦 少し気が早いが今年の祭りのことを話したりしていたら、Kさんが突然あの日のことを語り始めた。 「あん
3月11日、朝の風景 hometown_of 2017.03.11 1 1,611 0 3月10日の次の日は11日。当たり前のことなのだが、気持ちがざわざわするのはなぜだろう。 式典会場の大きなテントの向かい側、コミュニティホールに掲げられる旗が半旗だった。毎朝9時に掲揚される3つの旗。今朝、その旗を掲げた人は何を思ったことだろう。 コミュニティホー
Spring has not come yet iRyota25 2017.03.11 7 4,989 1 春が来たかと思ったら雪が降る。安全まもる君のヘルメットにも雪が積もって、七福神お福禄寿のアタマみたい。 春はそう簡単にはやって来ないということか。それでもきっと春は来る。あとまだ何回も雪は降るだろうが、きっと春はやって来る。 知識としては分かっているのだが、
新しいまち。この時期に道の段差を埋めるのはなぜ? iRyota25 2017.03.09 3 6,405 0 日曜日なのに道路の舗装工事が行われていたのは、陸前高田の市道大町線。4月27日に中心市街地の第一弾のオープンを控えた、ちょうどその場所、距離にしてほんの10メートルほどのこと。 仮設の道。本設だけど仮設の道 そこは、これまで何度も仮設道路の付け替えが行われてきた
3月11日を迎えるために iRyota25 2017.03.07 4 5,036 0 陸前高田のコミュニティホール前の駐車場に「追悼式の会場設営のため」と記された駐車禁止の看板が掲げられたのは先週初めのことだった。 3月7日の早朝には、コミュニティホール向かいの公共駐車場で大きなテントの設営が始まった。 今年も3月11日がやってくる。あと5日。誰だ
春なんだどもなぁ iRyota25 2017.03.07 3 4,804 0 「みちのく見語り聞き語り百ばなし~1~」の第1話をアップしました。 みちのく見語り聞き語り百ばなし~1~ おらだちゃ東北の者には、春は特別なんだぁ 今年ゃ早くて、二月の半ばにゃタラの芽が出だとか バッケ(フキノトウ)をめっけだりして みんなが春めいた話、はじめてい
砂の降るまち iRyota25 2017.03.03 6 4,768 0 ザザザザッと信じられないような音を立てて砂が吹き付けてくる。 陸前高田。復興工事の真っ最中。 ここは4月27日オープン予定の中心市街地。左手には店舗ビルが見えるはずなのだが、見えない。 風が吹けば、かさ上げ現場から砂埃が容赦なく吹き付けてくる。ふだんでも、日常的
にじのライブラリーのほっこりひなまつり iRyota25 2017.03.03 3 3,020 0 どうしよう、頬の筋肉がゆるみっぱなしで元に戻らない。うつくしくて、かわいらしいおひな様や人形に囲まれて桃の節句を楽しんだ。 当たり前ですが、作品はぜんぶ手作りです ここは陸前高田市気仙町のにじのライブラリー。被災した今泉天満宮の境内に設置された図書室だ。今日
みちのく見語り聞き語り百ばなし~1~ iRyota25 2017.03.01 2 2,566 0 1春 おらだちゃ東北の者には、春は特別なんだぁ 今年ゃ早くて、二月の半ばにゃタラの芽が出だとか バッケ(フキノトウ)をめっけだりして みんなが春めいた話、はじめていだぁ 今年は雪も少にゃぁし、春が早っい感じだぁ こないだ、スーパーの売り場にソラマメが並んでだぁ い
絆の「つるし雛」バスツアー iRyota25 2017.02.28 7 2,711 0 「2月26日午前9時、陸前高田市役所前で待ち合わせね」と、遠野のつるし雛を観に行くツアーに誘ってもらった。やってきたマイクロバスに乗り込むと、以前に仮設住宅でのイベントで会った懐かしい顔がたくさんだった。 バスに乗り込んで、皆さんのおしゃべりを聞きながらようや
陸前高田の高台住宅地に家電店がオープン iRyota25 2017.02.28 5 2,811 0 小島電化(おじまでんか)が「高台2」と呼ばれる震災後に造成された住宅地に構えるお店が2月25日にオープンする話は、少し前から市民の間で話題になっていた。わたしの所まで、オープンを祝って虎舞をやるから参加してという話があったくらい。 虎舞でオープンを祝うことにな
復興工事の現場作業員の思い iRyota25 2017.02.24 2 1,338 0 いまのところ、あまり評価が高くないのだけれど、わたし自身はとてもたいせつなことの「とば口」を見つけたように感じている。というのは、国道45号線沿いの「えびすさま」のこと。 この「えびすさま」、3週間ほど前から国道45号線沿いに、海に向かって立てられている。コンク
市道大町線 iRyota25 2017.02.24 3 3,534 0 とっても不案内なタイトルだと思う。だけど、わたしにはこう記すことしかできない。陸前高田市道大町線。その路面に刻まれた何か、その路面にしたたった汗、その路面にもしかしたら突っ伏して流した涙、そんないろんな思い出を、思い出を持つ人たちのために記録させていただき
東北の知恵「素晴らしき枝箒」 iRyota25 2017.02.24 3 3,087 0 雪が少なめだった今年の東北地方。「どこそこにタラの芽が出てるよ」とか、スーパーの鮮魚コーナーに「春告魚」として知られるメバルが1匹68円で並ぶようになったりとか、このまま春に突入かと思いきや—— とんでもないのです。 しっとりとした空気に淡い小雨が交じるような夜
釜石市鵜住居の駅の場所はどこ? iRyota25 2017.02.24 2 2,696 0 釜石市の北、鵜住居地区で進む災害復旧工事。鵜住居といえば、小中学校の生徒が助け合って津波被害を逃れた土地として知られる。近年では同じ近隣で被災して亡くなられた方も少なからずいたことから呼称に修正が必要と言われるようになってはいるものの、「釜石の奇跡」として
釜石市鵜住居付近で進められる鉄道工事 iRyota25 2017.02.24 3 2,568 0 素直に「わあスゴイや」と心がときめいてしまった。 最前までパワーショベルからバラス(砕石)を積み込まれていたダンプカーみたいな車両が、すうぅーっとなめらかに鉄道線路の上を走っていく。 滑るように走っていった道は、間違いなく線路に他ならない。ここは釜石市鵜住居
マルカン大食堂の「ソフトクリーム」 iRyota25 2017.02.21 6 3,352 0 マルカンビル大食堂オープンのニュースで代表的なメニューとして紹介されたものの1つがソフトクリーム。テレビやラジオ、新聞などでは「10段ソフト」とか「箸で食べるソフト」といった形容詞付きで伝えられていた。だって—— こーんなに高く盛られているんだから。 いまいちス
マルカン大食堂の「ナポリカツ」 iRyota25 2017.02.20 7 3,808 0 「ナポリカツ」って聞いてどんな料理を思い浮かべます? ってもう写真で紹介しちゃっているんだけど。 昨年の夏、市民のたくさんの人たちに惜しまれながら閉店した岩手県花巻市のマルカン百貨店。その6階にはフロア全体を使った大食堂があった。日食なつこの「あのデパート」
大きな勿来火力発電所と小さなわたし iRyota25 2017.02.18 3 3,216 0 渋滞しがちな国道6号線バイパスを、小浜漁港入口の交差点で南東方向に向かう。ファッションホテルや資材置き場があったり、途中で舗装道路がでこぼこ道になったり、本当に海の方へ出られるのかと不安に思いながらも、県道239号線を走っていくと、小さな集落の先の下り坂の向こ