中学生たちが建てた「女川いのちの石碑」を歩く iRyota25 2016.01.15 3 11,401 0 東日本大震災で大きな被害を受けた女川町の中学生たちが、自分たちの手で1000年後の人々のいのちを守るために始めた「いのちの石碑プロジェクト」。津波到達点よりも高い場所での石碑建立が進められている。建立のための資金は生徒たちが自らが始めた「100円募金」を知っ後全
【遺構と記憶】気仙沼市鹿折駅前――。かつて船があった場所 iRyota25 2014.02.06 1 3,331 0 気仙沼市の鹿折(ししおり)駅前。かつてここに船があった。撤去すべきか残すべきか、いろいろな意見が交錯した末、船はなくなった。 船の解体には当初の予定以上の時間を要した。船の姿がなくなった後には、かすかに船が壊した地形が残された。 第18共徳丸。津波に運ばれて鹿
あたらしい石巻・復興支援リポート「立町大通りのyuugen」 iRyota25 2012.12.11 2 2,133 0 あたたかさと美味しさが身に染みるカフェ 日向ではコートを脱ぎたくなるくらいのお天気の日でも、日没後はどんどん冷え込んでいく。かつて石巻でもっとも栄えていた立町(たちまち)大通りのアーケード。出された看板に貼り付けられた手書きの一言にぐぐっと引き寄せられた。
祝!ユネスコ記憶遺産登録。サン・ファン号発進せよ! iRyota25 2013.06.20 2 3,269 0 江戸時代が始まったばかりの慶長18年(1613年)、太平洋を渡った日本生まれのガレオン船がありました。その名はサン・ファン・バウティスタ号。 海外貿易を徳川家が独占する中、仙台の雄、伊達政宗が遠くヨーロッパへ向けて送り出した西洋式大型船には、数々のロマンが込めら
走る!大船渡線&気仙沼線BRT iRyota25 2013.06.18 4 2,931 0 大船渡線BRTの車窓に船が! 鹿折唐桑駅前を経由して、バスは気仙沼駅へ向かいます。 BRTというのは、鉄道並みの高速運行をバス利用で目指す交通システム。 被災地では、大船渡線の気仙沼~盛と、気仙沼線の柳津~気仙沼の2路線で運行されています。 仙石線などのバス代行運行
被災地を埋める白いクローバー(2013年6月4日の陸前高田) iRyota25 2013.06.14 5 1,917 0 こうして眺めていると、 なんだか夢の中にいるみたいだ。 すぐそばで動いている重機の音もかき消されて、 空から鳥たちの声が聞こえてくるような気がしてくる。 でも、現実の陸前高田は、走り回る大型ダンプや、働き続ける重機の音に満ちている。鈍い音、甲高い音、連続する音
海辺の地をゆく「大船渡市越喜来・崎浜」 2013年6月4日 iRyota25 2013.06.13 5 2,692 1 2013年6月4日(817日目)の岩手県大船渡市越喜来・崎浜漁港 大船渡の中心部からクルマで30分ほど。越喜来(おきらい)湾に面した崎浜は、三陸らしい漁師町。定置網によるサバやイカ、ホタテやワカメの養殖、さらに釣り船でも知られた港だった。 崎浜の防潮堤は壊されずに残っ
ガレキと呼ばないで(2013年6月4日・岩手県大船渡市越喜来) iRyota25 2013.06.13 2 2,606 0 岩手県大船渡市から国道45号を北上。三陸道路と呼ばれる自動車専用道路区間が終わって、坂を下ったあたりから海沿いへ。 地名は越喜来。「おきらい」と読む。吉浜村、越喜来村、綾里村が合併して気仙郡三陸町になった後、2001年に大船渡市に編入された海辺の町だ。 45号から海
つながっていく石巻。新台湾壁画隊とコラボ制作 iRyota25 2013.06.12 4 2,891 0 可愛いあんよが入っていく、ここはどこ? ここは石巻の中瀬。旧北上川に浮かぶ島。石ノ森萬画館のすぐ南。 「新台湾壁画隊」との額が掲げられた、壁じゅうがアートでできた屋根のない小屋。 晴れた空に映える、色鮮やかな台湾アート。 とにかく中に入ってみましょう。 立て看
放射能に負けないコメ作り 「測定時間と安心の関係」 iRyota25 2013.06.12 1 2,325 0 放射能に負けないコメ作り 第6回の記事について、東北イノベーターの新妻康晴さんからメールをいただきました。 とてもありがたいご指摘でしたので、紹介させていただきます。 新妻さんのご指摘は、出荷するお米の全袋検査での計測時間について。元の記事の注釈の中で、 統計
放射能に負けないコメ作り 2013「田植え」 iRyota25 2013.06.21 3 2,920 0 いわき市久之浜の西に広がる田園地帯。小久集落の佐藤三栄さんの田んぼ。もう何度も通ったつもりだったが、実際に田んぼにイネが植えられているのを見たのは始めただった。 しかも、ぜひとも田植えをお手伝いしたいと思っていた田んぼなのだが、田植えは数週間前に終わってい
小さくても御利益満載!石巻の萬画神社 iRyota25 2013.06.10 2 3,021 0 あっ、こんなところにいたんだ! 少し肌寒い風と、初夏の日差しが同居した6月初旬の石巻。 街なかを散歩していて、ついに萬画神社の御神体に出会うことができた。 津波で流されてしまった、という噂も流れた。 無事の姿を発見したというブログ記事もちらほらあった。 でも、肝
ちゃきんは石巻へ。お出かけはお早めに iRyota25 2013.06.07 4 1,960 0 昼過ぎに行ったら、間に合わなかった。残念! このところ、連続して食べそびれている。次回こそ、売り切れる前に行かなきゃ。 引き戸の扉にポスター発見! 宣伝嫌いな佐藤さんのことだから、 きっと誰かが勝手にポスター作って持ってきて、貼ってもらったのに違いない! その
東北の友人たちが言うことには。その9「南海トラフ巨大地震」 iRyota25 2013.05.29 5 2,193 1 中央防災会議の作業部会が取りまとめた「南海トラフ巨大地震」対策の最終報告書が公開された。 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 内閣府のページからダウンロードして全文を読むことができる。 あれっ? と疑問に思う点がいくつかあった。 まだ実際に聞いたわけ
海辺の地をゆく「気仙沼・波路上」 2013年4月17日 iRyota25 2013.05.29 4 2,142 0 2013年4月17日(768日目)の宮城県気仙沼市・波路上(はじかみ)の海岸 三陸海岸を南北に貫く国道45号線。 南から気仙沼に向かい、陸前階上駅(BRTとして運行中)の手前から東に少し走ると太平洋に突き当たる。 岩井崎はリアス海岸の景勝地。海辺の岩が潮を吹く眺めが人気の場所
東北の友人たちが言うことには。その8「爆心地」 iRyota25 2013.05.28 2 1,775 0 ▼ 石巻2.0の松村豪太さんがいまも書き続けているブログには、タイトルとしてこんな言葉が使われている。 「爆心地から」 石巻2.0の活動の端緒となった小冊子『VOICE VOL.0』のインタビュー記事には、松村さんの中に爆心地という言葉が浮かんだ経緯が次のように記されている。
東北の友人たちが言うことには。その7「淡々となすべきことを」 iRyota25 2013.05.24 2 1,439 2 今回は聞いた話ではなく、知り合いとして見ていて感じることです。 福島の『ほよーん』に込められたもの 2012年6月21日に国会で成立した「原発事故子ども・被災者支援法」(正式名称:東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被
ガレキと呼ばないで(電柱) iRyota25 2013.05.24 2 3,269 1 陸前高田の町の中心部で、不思議な物体に出会った。 地面から鉄線の束が湧きだして、踊るように輪を描いている。 いったい何だろう? 地面から電柱の鉄筋が “ 生えている ” のは、あちこちで見かけるが、こんなの初めて見た。 鉄線の束のところどころに、亜鉛メッキされた金属
東北の友人たちが言うことには。その6「本気で応援する米作り」 iRyota25 2013.05.23 4 1,571 0 初夏。全国で田植えが行われている。 収穫時期や台風の影響を逃れるためなど、いろいろな理由で地域によって田植えの時期は違うが、福島県いわき市北部では5月中旬の土日がピークだったらしい。 水が張られた田んぼに青々としたイネが植えられた光景は、まだ目にしていないが
東北の友人たちが言うことには。その5「避難所運営のノウハウ」 iRyota25 2013.05.23 4 1,787 0 女川の石田さんの話に続いて、避難所生活について、避難所を管理した側の人からのメッセージをお伝えします。 話してくれたのは松本嘉次さん。2012年の春の甲子園で石巻工業高校を率いた監督さんは、学校では避難所運営を担当する立場でした。学校は海からかなり離れた場所に
東北の友人たちが言うことには。その4「岡目八目で読む漁業」 iRyota25 2013.05.21 2 1,921 2 [最初のひとこと] 女川のマスコット、シーパルちゃんが抱いているのもサンマじゃなかったのです! (女川観光埠頭近くの巡航船待合所の窓に描かれたシーパルちゃん) 「金だけつぎ込んだって何も変わらない。いや、かえって悪くなるだけだ。震災前からこの辺はずっと右肩下が
東北の友人たちが言うことには。その3「ストーブは反射型がいい」 iRyota25 2013.05.21 3 1,913 1 女川町だって、何の備蓄もしていなかったわけじゃないのよ。 ただ、女川は緊急物資を公民館の地下にしまっていたっていうんだ。 公民館は町役場の隣にありました。女川駅や4階建ての生涯教育センターのすぐ近くでした。津波はね、駅も役場も呑み込んで、生涯学習センターの屋
海辺の地をゆく「気仙沼漁港」 2013年4月17日 iRyota25 2013.05.20 3 1,976 0 2013年4月17日(769日目)の宮城県気仙沼市・気仙沼漁港 早朝の気仙沼漁港に散歩に行ったら、埠頭は工事用の資材や重機でいっぱいで、とっても忙しそうな状況でした。 上の写真で積み上げられた、黒いゴムのようなものは、防舷材とよばれる係留用の資材です。左の写真のように
東北の友人たちが言うことには。その2「このお金は使えない」 iRyota25 2013.05.17 4 1,518 0 陸前高田では、いろいろな意味で孤立無援に思える苦しい状況の中で戦っている人と知り合いになった。 彼女がいまどんな状況におかれているのか、ここで詳しく話すことはできない。約束だから。ただ、ほとんどすべてが破壊された陸前高田の町の、更地と化した最前線のすぐ近く
東北の友人たちが言うことには。その1「におい」 iRyota25 2013.05.17 3 1,630 1 「あ、また同じ話だ」と感じることがある。頻繁にある。それも、イヤな風に感じるではなく、同じ話を聞くたびに、刻まれた言葉がひと鑿ずつ深くなっていくような感覚。 たとえばこんな話。 「あの時の様子は、写真とか映像とか、あとは直接話したりすることで、いろいろと伝え