付け替えで現れた「被災した道」 hometown_of 2018.03.04 1 1,359 0 山がある。その手前に見える建物は公営住宅。そして道が続いている。遠くと手前の方はスロープになっていて、その部分には仮設のガードレールが置かれているのが分かる。 ただの道だ。 でも、ただの道ではない。 手前からスロープを下って、しばらく先でスロープを上がってい
マラソンで生まれたコミュニケーション cha_chan 2018.03.01 4 2,142 8 フルマラソンを走ることになったきっかけ 毎年、お盆と年末の2回、高校時代の部活友達との飲み会があります。年末のお酒の場で友達から声を掛けられました。 友達「新茶マラソンにエントリーしたから、一緒に走ろうよ」 自分「何キロ?」 友達「もちろんフル」 自分「・・・フ
【振り返り・仮設住宅】解体される仮設住宅に見た厳しさ hometown_of 2018.02.09 4 5,684 0 震災からまる7年を迎えつつある今日、被災地では仮設住宅の集約や撤去が進んでいる。住民が退去した仮設住宅では、時をおかずに解体が進む。 この文章が仮設住宅について書いたものだという予備知識を抜きにして、下の写真を見て、この建築物がどのような用途のものだったか分
津波に襲われた高田病院と『津波てんでんこ』の山下文男 hometown_of 2018.02.18 2 2,505 0 2月16日に落成式を行った岩手県立高田病院の前庭に、ピンク色の御影石が設置されている。石に刻まれているのは「岩手県立高田病院」の文字。病院の前に病院名が記されてた表札があるのは何の不思議もないように思えるかもしれないが、これは表札ではない。表札であるなら外に
県立高田病院、復活へ hometown_of 2018.02.17 3 1,600 0 2018年2月16日・17日、新しく完成した岩手県立高田病院の見学会が行われた。 旧・高田病院は津波が直撃を受けた。『津波てんでんこ』で知られる山下文男もここで罹災。全身ずぶ濡れになりながらも救出された。しかし、高田松原の近くに位置していた旧・病院は、またたく間に4
それでもさくら木を砕く hometown_of 2018.02.22 2 1,440 0 地元で桜並木として知られる川原で、ひとりの乱暴者が桜の枝を手斧で砕いている。これでもかこれでもかと、男は束にして積み上げられた桜の太い枝、細い枝を砕きながら、何やらしきりにつぶやいている。 久しぶりの晴天で、あらかたの雪はとけ、茶色い地面からは淡い緑色の芽
高い高い土の壁が消える hometown_of 2018.02.09 2 1,625 0 今年になってから久しぶりに一本松茶屋の駐車場に行って、何となく落ち着かない気分になった。 何かが変わった。 以前はこんな風じゃなかったような気がするのだが…。 変化に気づくのにしばらく時間を要した。カメラのファインダーを覗いてみて、ようやく何が変わったのかを了
激しく強い言葉が示すこと hometown_of 2018.02.02 1 2,349 0 半世紀に及ぶ念願がようやく叶って架橋がなった気仙沼の大島架橋(現在、アクセス道路の工事中)。本州側最寄りの鶴ヶ浦の海辺にこんな言葉が記されている。 大地震 理屈はいらぬ すぐ高台へ 殴り書きのような看板の言葉は、文字通り鈍器で殴りかかってくるような迫力だ。 三
震災遺構が正面に見える3カ所 hometown_of 2018.02.05 2 3,132 0 陸前高田のかさ上げされた仮設道路から海の方向を見ると、まっすぐな地平線にポコッと四角い建物が飛び出して見える。震災遺構としての保存が決まっているタピック45(旧・道の駅)の建物だった。 第一の場所 この場所は、1月末に付け替えが行われたばかりの国道340号線。市立
防災ワークショップ「スリッパが不可欠なわけ」 hometown_of 2018.02.04 4 6,224 0 防災ワークショップを紹介する文章で、新聞紙でつくるスリッパを取り上げたが、被災直後になぜスリッパが必要なのか、その理由が分かりにくいという指摘があった。もっとはっきり言った方がいいともアドバイスされた。 1月17日のワークショップでは、講師の新沼真弓先生は「避
おおきななべ hometown_of 2018.02.05 3 3,097 0 東北では、大きな鍋のお世話になることが多い。秋の風物「芋煮会」はもちろんだが、イベントや餅つき、節分の恵方巻といった行事に合わせて、大鍋で豚汁などの鍋物をつくることも定番化している。 鍋料理は大鍋でつくることで格別に美味しくなる。たくさんの人が集まって調理
防災ワークショップ「新聞紙でスリッパをつくる」 hometown_of 2018.01.30 3 4,216 0 阪神淡路大震災から23年。1月17日に、神戸と大船渡をつなぐイベント「Action7~神戸から東北へ~」で教えてもらった新聞紙のスリッパのつくり方。 使うのは新聞紙1ページ。紙のカレー皿のときと同様に、見開きを1ページ分にしてつくった方が丈夫になる。 折り方は簡単。折る回
防災ワークショップ「新聞紙でカレー皿をつくる」 hometown_of 2018.01.30 4 5,717 0 1月17日、阪神淡路大震災から23年となった日、神戸と大船渡をつなぐイベント「Action7~神戸から東北へ~」で教えてもらった新聞紙の食器のつくり方。 講師の新沼先生が声を大にして言っていたのは、「5回折るだけ」。 「折り方そのものを覚えるのでなく、5回折ればお皿ができ
「地球のステージ」という名のステージ hometown_of 2018.01.30 1 2,455 0 ライブ音楽と映像と語りを組み合わせたコンサート形式の講演を行ったのは、認定特定非営利活動法人 地球のステージ代表理事でステージ案内役の桑山紀彦さん。世界の紛争、貧困、災害の現場を伝える活動を続けている。 前編『いのちを考える日』 イスラエルの正義とパレスチナ
【今週の一冊】人が死なない防災_片田 敏孝 Vermeer 2018.01.29 2 2,068 0 人が死なない防災 私たちは災害過保護だったんだ・・・ 東日本大震災で大津波に襲われた釜石で、子ども達は生き残子るために行動します。そんな子供たちに防災教育を行ったのが、著者の片田さんです。 「想定外」だったからでも、「想定が甘かった」わけでもなく、「想定にと
津波の後、みなさんやさしくなりましたよ hometown_of 2018.01.23 3 2,415 0 仮設住宅から公営の復興住宅に入居した人たちの間で、手づくりのコミュニティ再生がはじまっている。雨の日も雪の日も欠かすことなく、1年365日、毎朝ラジオ体操をしている人たち。ある災害公営住宅から別の災害公営住宅まで、かつては民家が建ち並んでいた土地、しかしいまは
避難ルートを実際に歩いてみました。~沼津・狩野川河口付近~ pamapama 2018.01.22 8 4,056 8 シリーズでご紹介していく「避難ルートを実際に歩いてみました」。今回は沼津の狩野川河口付近、港大橋より少し川上の西岸、住所で言うと「蛇松(じゃまつ)町」です。沼津は古い町名が残っていてすごくいいです。 嫁さんが親しくさせていただいているお店が三島からこちらへ
遺留品返還会場にて(1) hometown_of 2018.01.18 4 2,226 0 遺留品の展示・返還を行っている陸前高田のコミュニティホールに行った。被災していない人間が行くべき場所ではないとは心得てはいるものの、どうしても見てみたくて、「見学させてもらえませんか」と丁重にお願いして入れてもらおうと心に決めて行ってみた。釜石から陸前高田
新長田駅前の緊急避難場所サイン hometown_of 2018.01.17 3 4,175 0 阪神淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区の新長田駅前広場に、避難場所を示すサインが掲示されている。すっきりしたデザイン。一見して誰にでも分かりやすい優れた看板だと直感したのだが、よくよく見てみると案外わかりにくいものだった。 サインボードは大きなもの
【復興支援ツアー2017レポート】アクティブ復興ツアー by orangeoor18 orangeoor18 2017.12.15 4 8,054 0 2013年以来、今回で2度目の東北訪問です。 ○旅の目的 ・アクティブにさまざまな場所を巡り、東北の今を感じる ・今後起こり得る震災時に何ができるのかを考え学べる機会にする ・現地の魅力を伝える 宮城県沿岸部を中心に巡ります。震災時に実際にあったことや復興状況を現地
【復興支援ツアー2017レポート】地震・津波・原発事故 … 東日本大震災から防災を学ぶ旅 by cha_chan cha_chan 2017.12.10 6 19,901 2 今回は前回に続き、2回目の東北への復興支援ツアー。 私の住む静岡県では、地震はいつ来てもおかしくないと言われています。自宅は内陸にあり地震による津波は到達しないと予想される地域です。ただし沿岸部に家族で遊びに出かけることもあるので、津波対策は必要です。 東日
避難ルートを実際に歩いてみました。~神奈川・真鶴編~ pamapama 2017.11.28 5 2,683 0 シリーズでご紹介していく「避難ルートを実際に歩いてみました」。今回は神奈川県の真鶴(まなづる)です。 湯河原や真鶴を伊豆だと思っている人もいれば、熱海を神奈川県だと思っている人も多いようですが、熱海は静岡県。そして「あの」船越英一郎さんの出身地としても知ら
金華さばの水煮缶でピカタを作ってみました。 cha_chan 2017.11.09 5 3,144 0 木の屋石巻水産さん(以下、木の屋さん)の「金華さば」でピカタを作ってみました(妻に手伝ってもらいながら)。料理下手な自分でも旨味たっぷりで柔らかなさばの水煮缶を使うことで、調味料を使わずに簡単に作ることができました。 木の屋石巻水産 木の屋さんは、東日本大震
Jアラートの疑問とシェルターを持つという考え方 jina 2017.10.24 6 4,306 0 8月29日と9月15日に北朝鮮はミサイルを発射し、Jアラートによる警報が発令された。 発射されたミサイルは大陸間弾道ミサイル、ICBM(intercontinental ballistic missile)といい、大陸間を超長距離で飛翔して目標に向かい着弾させ攻撃するミサイルだ。 Jアラートは「全国瞬時
避難ルートを実際に歩いてみました。~沼津・千本浜公園編~ pamapama 2017.10.16 7 4,219 0 シリーズでご紹介していく「避難ルートを実際に歩いてみました」。今回は沼津の「千本浜公園」です。 さて、この地域の津波被害想定についてはこのシリーズで以前ご紹介した「片浜・原地区」で扱った資料の中でも少し触れられています。 「千本地区から富士市五貫島まで延長20