木の屋石巻水産さん（以下、木の屋さん）の「金華さば」でピカタを作ってみました（妻に手伝ってもらいながら）。料理下手な自分でも旨味たっぷりで柔らかなさばの水煮缶を使うことで、調味料を使わずに簡単に作ることができました。

木の屋さんは、東日本大震災で会社と製造工場、倉庫を被災しました。工場は津波で跡形もなく流され、それまで培ってきたものが一旦はゼロになってしまったそうです。

しかし4000人のボランティアの協力もあり、工場の瓦礫の下から重油とヘドロにまみれた40万缶の缶詰を掘り出します。ラベルが剥がれて中身もわからない缶詰を洗って、義援金と交換という形で義援金を集め震災から2年後に新しい工場を稼働しています。

この活動は「希望の缶詰」として当時さまざまなメディアに取り上げられたようです。また、その時の人と人のつながり、復興の様子を実話としたものが絵本となりました。この絵本は、売り上げを水産加工会社の再建に充てることだけでなく、震災の記憶を風化させないことも目的として制作されたそうです。

今回使った「彩 金華さば水煮」は通常価格430円/缶のところ、木の屋会員になると350円/缶とかなりお得（ポイントも付きます）！ただいま公式サイトの「金華さば」の水煮缶は品切れですが、11月末頃に販売再開予定だそうです。

1. 鮮度
水揚げされた魚を当日内に加工

2. 国内素材
日本中から調味料を厳選

3. 安心安全
無添加、無着色で素材のおいしさそのまま

木の屋さんのさばの水煮缶の原材料は「さば」と「食塩」のみ、保存料などその他余計なものは一切使用していないようです。安心して食べられます。

・さば缶　　　　　2缶
・卵　　　　　　　1個
・小麦粉　　　　　適量
・胡椒　　　　　　適量
・オリーブオイル　大1

1. さば缶からさばを取り出す。柔らかく、崩れやすいのでそっと取り出す。中骨が気になる方は取ってください。

2. 胡椒と小麦をふる（自分は水気を拭き取らずに小麦をふりかけましたが、水気を少し取った方がベタベタしないと思います）。

3. 溶き卵に浸し中火で熱したフライパンで両面を返しながら焼く

※思いのほか、さばの身が柔らかく崩れやすかったので、そっと扱う必要がありました。

レモン汁を垂らして食べてみたところ、とても美味しかったです！調理せずにそのまま食べても美味しいのですが、こうやってピカタにすることで子供も食べてくれます。さばの水煮は色々な料理に合いそうです。これなら自分ひとりでも作れちゃいます。

作ったピカタをそのまま食べても美味しかったのですが、パンにサンドしても美味しかったです。自家製のマリネとレモンスライス、キャベツと一緒にサンドしました。野菜もたっぷり食べられるので満足感が高かったです。

ちなみに自家製マリネの作り方は以下です。

・たまねぎ　　　　1/2個
・にんじん　　　　1/2個
・ピーマン　　　　1個（あれば）
・塩、胡椒　　　　少々
・オリーブオイル　大さじ1/2
・酢　　　　　　　大さじ1～2
・レモンスライス　2枚

1. 玉ねぎは薄切りにし、ニンジン、（ピーマン）は千切りにする。

2. 玉ねぎ、にんじん、（ピーマン）に塩をふって軽くもむ。

3. 胡椒、酢、オリーブオイルを加えて混ぜる。

4. 最後にレモンスライスをのせて、冷蔵庫で15分程ねかせて出来上がり。

さばの水煮缶の残った汁がもったいなかったので、出汁代わりにして玉子焼きも作りました（いつの間にか妻が）。

今回のレシピは本当に簡単に作れるのでおススメです！