内陸の「未災地」と沿岸の「被災地」 iRyota25 2017.01.31 2 2,195 0 このところ、岩手県の内陸部の人たちと話をする機会が多いせいか、内陸部と沿岸部という軸で考えさせられることがしばしばある。 たとえば岩手県の場合、東日本大震災で沿岸部はいまなお癒せぬ甚大な被害を受けているが、盛岡市や花巻市、北上市、世界遺産がある平泉町や一関
【今週の一冊】 発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。_長谷川 敦弥 Vermeer 2017.01.16 1 1,934 0 発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。 発達障害に希望が持てる 「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、発達障害の子供を中心としたサービスをしている、株式会社LITALICOの長谷川社長の本です。 社長自身が発達障害(ADHD)ということで、幼
2016年から2017年へ。「正月早々のいい話」 iRyota25 2017.01.07 2 2,036 0 正月早々いい話を聞いた。お正月だからといって、松竹梅とか一富士二鷹三茄子みたいな縁起ものの話ではない。その話とは、町会費の積み立てでリヤカーを買ったという話。どうしてリヤカーがいい話なのか、少しの間おしゃべりにおつきあいいただけたら幸いだ。 高齢化ニッポン
2016年から2017年へ。陸前高田「うごく七夕」〜被災から変わっていく町が生きる現実であるということ〜 iRyota25 2017.01.07 2 6,208 0 一本松茶屋の交差点を曲がって国道340号線に入る。気仙川に沿うようにぐるっと迂回して走り、奈々切の跨線橋を越えると、目の前に長い坂道が見えてくる。陸前高田市高田町大石の坂道だ。登り切った所には市役所の仮設庁舎がある。今年の夏には県内最大規模の災害公営住宅であ
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 7,254 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
第4回「サンタが町にやってくる!」 iRyota25 2016.12.26 2 1,487 0 震災後の大船渡で恒例となった「サンタが町にやってくる!」(サンマチ)。12月24日土曜日、大盛況のうち開催された。 多彩なステージ、一芸に秀でた市民たちの手によるワークショップ、おいしい料理やスナックのブースなど、会場はたいへんな盛り上がり。毎年ワークショップ
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,589 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
【観戦記】 県大会出場をかけた大事な試合。県大会出場切符を勝ち取ったのは? 加藤学園対富士宮西 ~第69回静岡県秋季高校野球東部大会・敗者戦決勝 doraemon 2016.09.10 9 3,098 0 ちょうど1週間前の9月3日、裾野球場。わたしが注目している加藤学園は1試合目に登場しました。この日は3試合が組まれていて、1試合目と2試合目は敗者戦の決勝、3試合目は準決勝です。準々決勝で桐陽に負けてしまった加藤学園にとってこの日は敗者戦決勝、県大会出場をかけた大
「復興が進んでいると言いたくても言えない」国道6号線の風景(2016年11月) iRyota25 2016.12.23 3 7,398 0 道は必ずどこかにつながっている。どこかに続いているからこそ道だともいえる。どこかとどこかを結ぶ道は別の道ともつながっているから、大げさな言い方をすれば、道をたどっていけば日本中どこへでも行けるということになる。海路や空路も考慮に入れれば、世界中が道でつなが
車は、いざという時にすぐに逃げられるように停めなきゃ iRyota25 2016.12.14 3 2,848 0 何気ない日常の光景から被災地の実情が見えてくる。 写真は夕暮れ時の大型スーパーの駐車場。写っている車はすべて前に向いている。つまりバックで停めて、前進で出庫できる方向に停められている。 東北の被災地では駐車している車の多くがこの形。私自身、東北に来たばかりの
【今週の一冊】 発達障害に気づかない大人たち<職場編>_星野仁彦 Vermeer 2016.12.12 2 2,480 0 発達障害に気づかない大人たち 発達障害が何かを知ることが出来る本 「いつも探し物をしている」「先延ばしにする」「時間が守れない」「コミュニケーションがうまく取れない」など、仕事がうまくいかない原因は、発達障害かもしれないということが書かれている。 医者である
震災後いつものことになった渋滞 iRyota25 2016.12.07 2 1,937 0 海岸沿いに連なる赤いランプ 午前6時、福島県いわき市四倉の国道6号線。6号線は東京から福島県沿岸部を経て宮城県仙台市に至る一級国道だ。とはいえその中間付近、福島県浜通エリアはかつて、どちらかというと交通量も少なめでのどかな道路だったらしいのだが。 東日本大震災
東北地方、熊本旅行のモデルプランを考えました akaheru 2016.11.30 4 2,129 0 東日本大震災後、定期的に東北地方に旅行でお邪魔させていただいております。 「一番の支援は現地に訪れること」と心に言い聞かせて向かうものの、毎年我々の方が現地の方によくしていただき、お世話になりまくって帰ってくるという展開で、いつも癒やされて帰ってきます。 ◯
スーパームーン前後のこと iRyota25 2016.11.17 4 1,436 0 68年ぶりのスーパームーン、全国的には曇りがちでなかなか見えなかったらしいが、三陸沿岸ではけっこうよく見ることができた。 もっとも小さく見えた時よりも面積で3割増の満月ということで、少し前から話題になっていたが、地震との関係を心配する声もあった。 そんな矢先の1
【今週の一冊】 ついつい焦ってしまう人たち―もっとラクに生きられる処方箋_白井 由佳 Vermeer 2016.11.06 3 2,489 0 ついつい焦ってしまう人たち―もっとラクに生きられる処方箋 焦りにはタイプがある!? 「焦り」からいつも切羽詰まって余裕がなく、失敗も多い自分を何とかしたいと思い、手に取った。 実は「焦り」には8つのタイプに分けられているそう。 8つのタイプには自分とは全く違う
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,194 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
『ハドソン川の奇跡』と震災を経験した自治会長さんの願い iRyota25 2016.09.29 3 1,864 0 写真はハドソン川の奇跡とは関係ない。ニューヨークの街が「奇跡」を経験することになる約3年前のウェストサイドの冬の風景。ストレットリムジンが写っているのはご愛嬌。僥倖あって、高級ワイン付きのリムジンに15分ほど乗せてもらった記念写真みたいなもの。 ハドソン川の奇
常葉菊川野球場から草薙球場へ。常葉菊川×加藤学園の練習試合+【観戦記】静岡×磐田東 ~準々決勝 doraemon 2016.09.24 13 10,080 0 22日に予定していた県大会準々決勝は悪天候のため今日24日に順延になりました。準々決勝は静岡市にある草薙球場と清水庵原球場で行われます。 わたしは清水庵原球場、草薙球場を越えて更に西の菊川市に向かいました。菊川市に向かった理由はというと常葉菊川と加藤学園の練習
神戸→気仙沼「絵ふうとう」に込められた中学生たちの思い iRyota25 2016.09.16 3 2,041 0 気仙沼の海の観光スポット「海の市」。魚市場に隣接し、たくさんの海の幸の物販やシャークミュージアムがある施設の一角に、神戸市の中学生たちが気仙沼に寄せた絵ふうとうが展示されている。 絵ふうとうとは、「封筒に絵を描き、切手を工夫して貼ったりする手紙遊びでイギリ
【タイムカプセル】広田ビーチ2013年 iRyota25 2016.09.16 3 1,954 0 2013年夏 2013年夏、大船渡から陸前高田へ向かう途中でたまたま通りがかったそのビーチは、おどろくほど美しかった。 海はどこまでも青く、波が引いた砂浜に一瞬現れる水の鏡は、波と戯れる人たちの姿を映し出していた。 砂浜にわずかに漂流物はあったものの、海で泳いでいる
【シリーズ・この人に聞く!第127回】LGBT初級講座「まずは、ゲイの友だちをつくりなさい」著者 松中権さん kodonara 2016.08.05 7 6,992 0 「LGBTと、いろんな人と、いっしょに」を合言葉に、セクシュアリティを越えてすべての人が自分らしく歳を重ねていける社会づくりを応援する認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」を2010年に立ち上げた。真面目だけれど楽しそうに活動を拡げる姿に共感する人が年々増え
4枚の「クマ注意」 iRyota25 2016.08.04 5 3,204 0 震災以降、継続して活動を続けているトヨタグループのボランティアに参加させてもらった時のこと。その日の活動は蕎麦の種まき。種まき自体は子どもたちと一緒にあっという間に完了したのだが、その後、シカの害を防ぐための電線を張る作業がなかなかどうして大変だった。 ク
「建物は残します」米沢商会さんの言葉(陸前高田) iRyota25 2016.07.01 7 4,758 0 かさ上げ工事が進む陸前高田の町並み。2013年、被災地に残されていた建物の多くが撤去されていく中、そのビルは高田の町のランドマークのような存在になっていた。しかし、巨大ベルトコンベアによる大規模なかさ上げ工事が進められる陸前高田の町で、3階建てのそのビルは盛土
【観戦記】加藤学園の夏終わる。加藤学園×飛龍 ~第98回全国高等学校野球選手権静岡大会 doraemon 2016.07.23 8 7,573 0 ちょうど1週間前の7月16日。この日からシード校が登場しました。草薙球場では第3シードの静岡高校が強豪藤枝明誠と対戦しました。 そして富士球場では加藤学園と飛龍高校が対決。ノーシード同士の加藤学園×飛龍、そして草薙球場の静高×藤枝明誠の2試合は2回戦屈指の好カード
2代目「がんばろう!石巻」看板(2016年7月) iRyota25 2016.07.08 4 3,335 0 「新しい看板が、被災者を励ますという当初の思いを踏襲しつつ、次の世代の子どもに震災を伝える存在になればいい」(河北新報2016年04月12日) これは震災の1カ月後の2011年4月11日、石巻市の高台から見下ろせる自宅跡地に「がんばろう!石巻」の看板を設置した、石巻市の黒