2代目「がんばろう!石巻」看板(2016年7月)

iRyota25

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「新しい看板が、被災者を励ますという当初の思いを踏襲しつつ、次の世代の子どもに震災を伝える存在になればいい」(河北新報2016年04月12日)

これは震災の1カ月後の2011年4月11日、石巻市の高台から見下ろせる自宅跡地に「がんばろう!石巻」の看板を設置した、石巻市の黒澤健一さんの言葉。

黒澤さんたちは、看板を訪れる石巻市民や全国の人たちの思いを受け止めて、「がんばろう!石巻」看板とその周辺で、震災に負けない気持ちを発信し続けてきた。

看板設置場所周辺でかさ上げ工事が始まること、そして復興メモリアル公園が建設されることを受けて、「がんばろう!石巻」看板は今年の4月11日に解体され、新たな看板が市有地に建てられた。

真新しい看板の近くには、初代「がんばろう!石巻」看板の周りに設置された灯火やモザイク、動画による案内パネル、津波到達高さを示すポストなども移設されている。

周辺ではかさ上げ工事のみならず、建物の建設工事なども始まっているが、今はまだ、初代「がんばろう!石巻」看板があった場所に入ることもできる。

かつて黒澤さんの自宅兼住居だった場所のアスファルトに記された「復興するぞ!」の文字、そして初代看板があった場所からは2代目の看板も目にすることができる。

がれきに埋もれた町を見下ろし落ち込んでいた自分自身を奮い立たせるため、そして被災した人たちを元気づけるために看板が建てられた場所。この場所で起きたこと、この場所で多くの人たちが祈り、願い、誓ったことが、代替わりしていく「がんばろう!石巻」看板をとおして、遠く未来にまで伝えられていくことになる。

2代目「がんばろう!石巻」看板

 「がんばろう!石巻」看板2代目 思いつなぐ | 河北新報オンラインニュース
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