先日ご紹介したように、娘は入学式直前に大きなパニックを起こしてしまいました。その時にジャケットの襟を噛まれ、こんな状態になってしまいました(写真は洗濯後のものです)。
噛まれるかも前提で購入した安物ではありますが、卒業式と入学式の2回しか着てないよトホホ…そんな娘の噛みつき・引っ張り対策については以前こちら
でご紹介したままでありまして、Tシャツは安価な米メーカーの無地Tシャツをまとめ買い。冬の防寒着は分厚い「メルトン生地」のコートなど、を継続しています。
ただし変化がひとつ。当時「丈夫さと硬さ重さ」のせめぎ合いで選択肢から外していたナイロン系生地のパーカ、ジャケット類でしたが、その着やすさ手軽さはやはり魅力で、最近試してみた素材があるのです。
コーデュラ
ナイロンの中で特に丈夫な「コーデュラ」という生地があります。強度は普通のナイロンの7倍といわれており、アウトドアな趣味をお持ちの方なら知っている言葉かもしれません。
糸が太くなるほど丈夫さは増し、生地としては硬く重くなってきます。なのでわたしがこのコーデュラに期待したのは「軽さ&薄さと、丈夫さの両立」1点です。
表示の中に「Nylon 30D」とありますね。この「30D(デニール)」というのが糸の太さを表していて、これが例えば「1000デニール」ともなると「ピッケルの直撃にも耐えるほどの厚み」だそうです。
しかし「30D」というのはとても薄い、超軽量の部類。いくら丈夫な生地とはいえ、中学生の娘に全力で噛まれた時はどうだったかというと…
ぜんぜん大丈夫でした!あまりにも強く引っ張られると縫合部分の強度が気になりますが、生地じたいは薄くても頑丈で「これは使える」と思いました。
しかし本題は
娘の噛みつき対策について前回ご紹介したのは3年以上も前。ただし娘が近くにいる人の洋服を引っ張ったり噛みついたりする行動(噛みつかれるのはほぼわたしだけです)は、実際にはそのずっと前から続いています。
つまり本題である「噛みつき引っ張り行動をなんとか他の行動に置き換えたい(できていない)」状態が何年も続いているのです。
今も毎週Tシャツを噛まれては捨てている状況でして「噛まれても大丈夫」はあくまでも噛まれたわたしの感情への瞬間的な手当てに過ぎません。なぜ噛みつかれるのがほぼわたしだけなのか、という原因究明も置き去りです。
娘が服や髪を引っ張ってきた時には「手にして」「おてて」という声かけを繰り返しています。するとようやく最近になって娘は人の髪や洋服をつかみそうになった時に手を引っ込めたり、自ら「おてて」とつぶやくことが多くなってきました。
娘と暮らしていると「どうやって教えたらいいんだろう」「これがずっと続くのかな」と弱気になることは山ほどありますが、段々できるようになってきたことはたくさんあります。
大きくなっていく最重度知的障害の娘と、衰えていくわたしたち親の、きょう、あした、その先を見据えた時、この「段々」についてどう考えていくか、これが大事なテーマです。
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