自閉っ子の糖質オフ大作戦

pamapama

公開:

4 なるほど
4,135 VIEW
0 コメント

特別支援学校中等部に上がって初めての運動会を「それなりに」やり過ごし、気楽な1週間、と思いきや連日のパニックには困りました。

ニコニコの時間もちゃんとあるのでずっと機嫌が悪いわけではなく、時々ピンポイントで暴れます。特に危険なのが夕方デイサービスからの帰りです。

クルマの中で始まる時もありますし、マンションの玄関まで来て突然ということもあります。自分の頭を周囲にぶつけたり自分の頭や顎のあたりを拳でゴンゴンするので、間にわたしの手を入れてせめてものクッションにします。

ほかには頭突き、髪引き、洋服引っ張り&噛みつき…きのうはおんぶを断るわたしの肩甲骨に前歯をガンガンぶつけるという新技も披露されました。これが痛いんだ…。

パニックの出現頻度としては3月の自宅待機期間と競るぐらいのレベルです。こちらの予防や対策については父親としてなんの進歩もない0点の状態が続いており、これといって報告できるものがありません(汗)。変化があったらお知らせします。

運動会の代休である今朝は、デイサービスへ行く前に機嫌よくお散歩
運動会の代休である今朝は、デイサービスへ行く前に機嫌よくお散歩

骨太&筋肉もぜい肉も豊富

娘が暴れた時に脅威となるのが、体の大きさです。

身長の伸びは鈍化してママの身長手前ぐらいに収まりそうなのですが、体重はこの1年で7kgも増加!「細くて可愛かったのにねえ」が合言葉になってしまいそうなぐらい顔も体もパンパンです。

Eテレを 観てる背中が プロレスラー
Eテレを 観てる背中が プロレスラー

原因はハッキリしています。よく食べること。とりわけ「めん類が大好きすぎる」ことです。

朝は納豆しらすご飯を食べた後に煮麺(あたたかいそうめん)、夜はメインのメニューを食べた後さらに煮麺やラーメン。休日は朝昼夜を問わず煮麺、ラーメン、焼きそばを要求してきます…。

「がまんさせなきゃダメだよね」と思うのですが「親のわたしたちだってやせられないクセに」というブーメランが返ってきます。

量を減らしても催促の数が増えるだけ。めん類に勝る食べ物はない…となると、残る選択肢は「糖質オフのめん類を食べさせる」になるでしょうか。

ゼロ糖質よりwith糖質

まだこの界隈を試し切ったわけではないのですが、クチコミだけで判断すると「こんにゃく麺」の食感と味は娘にそっぽを向かれる気がします。「においが気になる」というコメントも見かけますね。

そんなにストイックに糖質ゼロ食品を突きつける必要もないだろう、ということで「糖質○○%オフ」の麺類を試してみました。

いま娘が食べているのはこちらです。

左は「麺の糖質35%オフ」のラーメン。「でも背脂ww」と思いますが、わたしにそっくりな体型の娘がわたしの体質を受け継いでいるとしたら、脂質、カロリー自体はあまり気にせず、避けるべきは糖質となります(わたしの経験と実績により)。

ただこのラーメン、スープはかなりしょっぱいので、白く固まっている脂部分をはじめ、全部は入れないようにしています。なおかつお湯を多めにしてもまだ大丈夫なぐらい濃いです。

麺(棒状の乾麺)の味はどうかと言うと、コシもそこそこあり糖質オフをあまり感じません。さすが九州各地の棒ラーメンをはじめ、あらゆる麺類を扱っている五木食品さんです。

右の青いパッケージは「デリカ―ボ」シリーズのラーメン(麺は半生タイプ。パスタもあります)。なんといっても「麺の糖質78%オフ」ですから、ややボソボソ感は否定できないところ。

しかし78%ものオフは大きな魅力です。そこでわが家の場合は付属のスープではなく市販スープの中で娘が好きなもの(たとえば「すみれ」の味噌ラーメンスープなど)を使って「スープで食わせる」ようにすれば問題なく食べます。どこの市販スープもかなり濃いのでだいぶ薄めますが。

自分は夕飯を終えたのに、わたしたちが食べ始めると当然のように箸を持ってきて着席。イカスミも大好き
自分は夕飯を終えたのに、わたしたちが食べ始めると当然のように箸を持ってきて着席。イカスミも大好き

娘に「食べるのをがまんさせる」ことはとても難しいです。度が過ぎるとパニックを起こすし、娘にとって「食べることと引き換えにできるようなもの」がほぼ存在しないからです(気を逸らせるものとして、かろうじて水遊びやお風呂ぐらいでしょうか)。

しかし「いつかもらえる」とわかっていれば「あとで」「待って」はまあまあ通じます。「○○時にあげるね」と時計のカードを見せると「いまはその時間ではない」ことはわかり、そのあと何度も時計を見て長針短針の見え方を確かめます。

ということで、パニックは起こさない程度に「焦れて焦れて食べる気満々」の娘に、さあどうぞ!と待望の麺を与えることで「細かい食感は二の次」に。こうして糖質オフの麺でやりすごす、というのが現在の戦略です。

あと、「ラーメンよりはマシだよね」と判断が甘くなりがちな煮麺も立派な糖質ですから、メインのあとに麺類を求めてきた時は「麺は少なく、みそ汁や吸いもの仕立てにして『飲み干す』ことで腹を満たす」ことを目指しています。

こうして娘は平日にラーメンを目にすることがほぼなくなり、ラーメンは「週末のもの」として定着しつつあります(ただし週末の執着ぶりはすごいです ^_^;)。

はー、ちっちゃくてかわいかったなー
はー、ちっちゃくてかわいかったなー

そういえば娘は最近、急に豆や生野菜(スプラウト類)が好きになりました。メインの前だろうが後だろうが豆とスプラウトのサラダはもりもり食べます。好きになったきっかけは…何かあったかな??

あ、あと夜中に起きた時、食べ物を強く要求しなくなりました。2度寝せず長く起きている時でも、食べ物を催促しに来ることがグッと減りました。理由はわかりません。

そんなこんなの甲斐あってか、この12カ月以上毎月増え続けていた体重が、先月はなんと300g減っていました。

何しろ娘はしゃべってくれませんから、困りごとに関する「なぜ」は無数にあって困り続けていますが、逆に「なぜかわからないけど良くなった」というのも時々あるのです。

娘に焦らされて焦らされて与えられたごほうびは、とても効果が大きいです(*^-^*)

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン