長須賀ビーチクリーン「この笑顔のために」 iRyota25 2016.07.15 5 1,959 0 震災の2年後、2013年夏にオープンした長須賀つながりビーチ。4年目となる今年も、地元の夏の海を安全に楽しむための準備が進められている。 2013年のつながりビーチオープンの日、浜辺には子どもたちの笑顔が溢れていた。重機を使わなければ間に合わないほどハードなビーチク
ほや塩ソフトの濃厚でパンチの効いた味わい iRyota25 2016.09.12 3 1,918 0 とれ立てのホヤからつくった味わい深い塩がふりかけられたソフトクリームが、めちゃくちゃ美味い。 産地・東北以外の方には、ちょっとクセのある食べ物というイメージもあるかもしれないホヤ。しかしホヤは海のミネラルをそのまま凝縮する仕組みを備えたきわめて稀な海の生物
2016年初冬、紅葉の意味 iRyota25 2016.11.25 4 1,914 0 この季節になって、以前所属していた会社の社長が、「うん、紅葉いいね」と言った言葉を時々思い出す。2012年の11月、被災した東北の状況を取材しに行くときのことだ。 それは震災の翌年の秋だった。彼が言った「いいね」とは、人々の暮らしがずたずたに破壊されながらも、何
親子、いや孫子ほどの歳の差を超えた友情【復興支援ツアー】 hometown_of 2017.03.30 9 1,880 0 3月17日、株式会社ジェーピーツーワンの被災地支援ツアーに参加させていただいた。待ち合わせは宮城・女川の新名所「おかせい」。まるで竜宮城みたいな海鮮丼で全国的にも有名な鮮魚店が経営する海鮮食堂。 お店の前にたくさんの人たちが列を連ねる中に、昨年まで同僚だったな
東日本大震災・復興支援リポート 「被災地に広がる不思議な光景」 iRyota25 2012.12.03 2 1,859 0 ピラミッドのような山は何のため?(2012年11月21日) 新北上大橋の近く、針岡というあたりの田んぼで、こんな光景を目にした。 石巻市雄勝町から大川小学校の方へ向かう国道398号線。坂道を下っていくと小さなピラミッドのような土の山が無数に並ぶ。いくつあるのか数えるこ
モアイ像の視線の先に hometown_of 2017.03.17 3 1,811 0 南三陸のモアイ像が何かを見つめている。 モアイ像はチリ地震をきっかけに生まれた南三陸とチリ国の友好から、東日本大震災後に贈られたもの。これまでは、仮設のさんさん商店街をじっと見つめてきた。 そう、モアイ像が見つめているのは、かつてさんさん商店街があった場所。
新・野蒜駅前のライトアップ「希望の虹」が終了 hometown_of 2017.04.21 1 1,811 0 東松島市のJR野蒜駅前に、虹色のライトアップがきらびやかに輝いていた。 ほぼ月遅れのリポートにはなるが、その模様を写真でお伝え。 津波で被災した旧野蒜駅から、高台に路線事移転したJR野蒜駅。駅舎を出ると右手の岡に虹がかかっていた。風に揺れながら、虹色の光は少しず
【海と生きる】気仙沼漁港マグロ水揚げ iRyota25 2016.09.16 3 1,809 0 ゴンゴン、ゴン、ゴンゴンここは気仙沼魚市場。市場の屋根の下に設えられた見学用の回廊を歩いていたら、聞いたことのないと不思議な音が鳴り響いた。 もう昼前で、接岸している船は1艘しかない。小走りでその船の前を目指す。 船の前には大きなステージのようなものが置かれ
化粧直しを終えた南三陸町防災対策庁舎 hometown_of 2017.03.17 2 1,782 0 防災庁舎を震災遺構として保存するのかどうか、まだ正式には決まっていない。南三陸町民の意見が分かれる中、決まっているのは、宮城県が一定期間預かる形で保存することだけだ。その期間は震災から20年。つまり、2031年3月まで。 長期間にわたって保存するため、腐食が進んで
コンサバな町の危うさ hometown_of 2017.03.17 8 1,749 0 シーパルピア女川で仲間たちとの待ち合わせまでに少し時間があったので、女川みらい創造株式会社の事務所を覗いてみたら、近江さんの姿がちらっと見えたので立ち寄ると、「おう久しぶり」と迎え入れてくれた。 近江弘一さん。株式会社石巻日日新聞社代表取締役社長で、有限会
小さい町のあったかいクリスマス会から iRyota25 2016.12.26 3 1,746 0 12月24日、25日のクリスマス本番の2週間前の日曜日、陸前高田や大船渡に接する内陸の町、住田町で開催されたクリスマス会。イベントに町の名前を入れこんだ「メリークリスミタ!」は熱気にあふれていた。 町民や町に関わりのある人たちによる音蔵(こちらも蔵の町住田にちなむ
どうして山に逃げなかった?【復興支援ツアー】 hometown_of 2017.03.30 6 1,728 0 大川小学校の裏山に登ってみた。途中に白い表示があったのが津波到達点なのかと思ったが、それより少し高いところまで津波は襲っていたきたのかもしれない。縦長の小さな窪地のような獣道に沿って、ゴミが点在していた。それが津波の時のものなのか、その後誰かが捨てたものな
さよなら気仙沼の屋台村 hometown_of 2017.04.14 4 1,679 0 震災の年の11月から営業を始めた「復興屋台村 気仙沼横丁」が3月で閉村した。 「ハモニカ」と呼ばれるカジキマグロの希少な部位やサメの心臓「モウカノホシ」といった地元ならではの素材を使った料理店などが人気を集め、震災後の気仙沼を代表する観光スポットでもあった気仙
雪の日の防災総合庁舎 iRyota25 2014.03.10 1 1,624 0 東北よりも南の地域に暮らす人たちには想像しにくいことかもしれませんが、当たり前のこととして冬は雪が降ります。いくら東北のなかで温暖とされ、「東北の湘南」との別名を持つ土地が10以上もあるような東北太平洋沿岸部でも、やはり雪は降ります。積もります。 今年のよう
福興市で出会ったキラリと光る逸品 iRyota25 2016.12.30 2 1,465 0 南三陸で毎年恒例のイベント「おすばで祭り」。今年は12月29日に福興市と合わせて、志津川仮設魚市場で開催。マダコ、にサケ、アワビ、ホタテなど南三陸名物の海産物に農産物や正月飾りまで特産品が勢揃いした。(おすばでとは酒の肴の意味) タコもイクラも昆布も餅も、おす
伊里前福幸商店街もオープン間近 hometown_of 2017.03.17 1 1,410 0 南三陸の志津川地区にあるさんさん商店街のオープンは大きく報じられたが、歌津地区の伊里前福幸商店街も、4月23日のオープン目指して作業が進められている。 さんさん商店街が被災地の観光スポットとして、多くの来場者を集めるのに比べて、伊里前福幸商店街はかなり地味な存
陽光が差し込む教室 hometown_of 2017.03.17 6 1,407 0 午後の大川小学校、彼岸の入りの日、教室の壁を春の日差しが照らしている。 この時間帯ならまだ小学生たちは教室や校庭にいるかもしれない。走り回ったり、笑い合ったり、けんかしたり、また走り回ったり、笑い合ったり、歌ったり。 そんな声が聞こえてくるような気がする。壁
中浜小学校で出会った「ひと」 iRyota25 2017.01.29 2 1,389 0 仙台市から海沿いの道を南へ走っていくと、こんもりとした丘がいくつも見えてくる。巨大防潮堤の代わりに、丘とそこに植えた樹木で津波被害を軽減しようという千年希望の丘の群れだ。そこからさらに南に向かってどんどん走って宮城福島県境あたりまで来ると、荒涼というほかな
2016年のクリスマスに寄せて iRyota25 2016.12.26 3 1,359 0 ごく内輪で開いたクリスマス会に、こんな一品が登場した。 赤や緑のクリスマスカラーが映えるこの料理は柿なます。岩手県産の赤かぶに宮城県産の雪菜の緑、そして柿酢の柿は福島県産。 ぱっと見た目はクリスマスらしい色鮮やかな料理に見えるが、実は地元の食材を使った普段な
縁というもの【復興支援ツアー】 hometown_of 2017.03.30 5 1,339 0 その日、大川小学校ではカメラがずっと回されていた。この山道を逃げればよかったのにと、悲しさ悔しさ申し訳なさでいっぱいになった坂道の上からも、カメラの前で話し続ける人たちの姿があった。 大川小学校。冷たい風にさらされるこの場所に「いる」ということだけが、かろ
仙北平野の秋 iRyota25 2016.09.28 3 1,270 0 遮るもののない仙北の平原に太陽がゆっくりと傾いていく。空に広がる雲はもう秋の装い。9月ひと月で日暮れが急に早くなったのを痛感する。 車を運転しながら聞くFMでは、森山直太朗の「夏の終わり」が繰り返しかけられている。コンサートの告知らしいのだが、耳にするたびに季
3月3日、南三陸さんさん商店街がオープン hometown_of 2017.03.17 1 1,260 0 ショップリストはスミを吐き出すタコのデザイン。なんとも可愛らしい。 仮設での営業を終えた南三陸さんさん商店街が、3月3日、防災対策庁舎近くのかさ上げ土地に本設店舗としてオープンした。翌4日にも、商店街はたくさんの来場者の熱気に溢れていた。 マーチングバンドの演
3月17日の予定変更【復興支援ツアー】 hometown_of 2017.03.30 3 1,209 0 JR女川駅前から海に向かう通り沿いの商店街には、雨の日も雪の日も多くの人が集まって来る。第二期工事で新規開店したお店も含め、かつて女川にあった有名店のほとんどすべてが駅前に集まっているかのようにも思えるほど。 しかし、震災後にオープンして、町の中心地でかさ上
町を浸した黒い水に映った月 hometown_of 2017.03.17 1 953 0 あの日は満月ではなく三日月だったんだ。気仙沼の自分が住んでいた辺りは、直撃こそ逃れたが津波で浸水した。ただただ逃げるのに懸命だった。腰まで水に浸かりながら、近所のアパートに逃げ込んだ。2階の部屋の女性が引っぱり上げてくれた。その人の部屋の玄関先でその晩は過