化粧直しを終えた南三陸町防災対策庁舎

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防災庁舎を震災遺構として保存するのかどうか、まだ正式には決まっていない。南三陸町民の意見が分かれる中、決まっているのは、宮城県が一定期間預かる形で保存することだけだ。その期間は震災から20年。つまり、2031年3月まで。

長期間にわたって保存するため、腐食が進んでいた鉄骨などの塗装をやり直す修復工事が、昨年11月から今年2月まで行われてきた。

 防災庁舎、保存のための作業中
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工事中に設置されていたカバーが取り外された防災庁舎は、少し塗料が厚塗りされた感じ。錆色のグラデーションが無くなって、赤と白のツートンカラーとなってお目見えしている。

注目は、防災庁舎の左手奥のかさ上げ地の上に、南三陸さんさん商店街が見えること。

こんなに近くに見えるとはちょっと驚きだった。

防災庁舎からさんさん商店街が見えるということは、さんさん商店街からだって防災庁舎を眺めることができるということ。

かさ上げされた高台の商店街から見る防災庁舎はこんな感じ。

「さんさん商店街は防災庁舎を見ることが出来る場所にあるからいい」という意見も聞くが、少し微妙な感じがする。商店街オープン2日目、防災庁舎を見ている人はほとんどいなかったからだ。

防災庁舎の保存の可否が決定する2031年までに、周辺はどれくらい変化するのだろうか。防災庁舎が震災遺構として残されるという選択が行われる環境は整うのだろうか。

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