列車に乗っている時に津波警報が出されたら iRyota25 2016.09.28 1 1,764 0 東京から来たボランティアさんが、東北の被災地で開催された手芸のワークショップでこんな挨拶をした。 「東京の方ではもう東北は復興したんでしょ、って感じです。テレビでも3月11日の前に特集が組まれるだけなんですよ。だから、私たちが実情を伝えると皆さん一様に驚かれる
息子へ。被災地からの手紙「神戸の人たちの津波への危機感」 iRyota25 2016.06.02 3 5,704 0 避難誘導看板の周りが暗く見えるのは、ライト内蔵の電飾表示が明るいから。この誘導看板が設置されているのは神戸の中心街、元町のアーケードの天井だ。 アーケード街全体が見えるように撮った写真を補正してみたものの、ライト入りの誘導看板は白く飛んでしまった。それだけ
【遺構と記憶】気仙沼向洋高校に刻まれた津波の記憶 iRyota25 2016.03.17 7 8,434 0 気仙沼向洋高校は20世紀最初の年、1901年に開校した宮城県立の高等学校。水産教育を中心に、地元の産業を支える人材を輩出してきた伝統校だ。 校舎は気仙沼市南部、リアス式海岸や潮吹岩で知られる岩井崎やお伊勢浜海水浴場の近くにあった。海岸からは500メートルも離れていな
ショッピングセンター 1階浸水高さ2.8m iRyota25 2016.06.17 0 3,800 0 駐車場に面した正面入り口からショッピングセンターの中に入ると、ケーキ屋さんの隣にある階段にはこんな表示がある。 「この階段は津波警報時、屋上まで避難できます」 その上には「最大の津波高さ【2.8M】」との表示。 店内を歩くと、津波到達高さを示す表示が何カ所かに掲
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」 fnp1monitor 2016.01.04 0 13,680 0 東京電力は福島第一原子力発電所に関する情報を毎日大量に発信していますが、時系列のつながりが分かりにくいという困った点があります。たとえばK排水路の堰から海へ水があふれた時、以前、いつ同じ事象が発生していたのかを調べようとすると、ニュースリリース等をいちいち
2016年4月15日 今日の東電プレスリリース fnp1monitor 2016.05.12 0 5,768 0 4月15日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月
【熊本地震点景】東北からきたキッチンカー iRyota25 2016.04.30 5 2,972 0 熊本県益城町の小学校に設置された避難所で、大型ワンボックスから支援物資の積み降ろし作業があったので手伝っていた時のこと… [熊本大地震]クルマのナンバーは「4701」 支援物資を届けにきてくれたクルマなのだと思い込んでいたのだが、荷下ろしが終わった後、クルマの主
【熊本地震点景】震度7に見舞われた益城町の被害 iRyota25 2016.04.27 3 3,606 0 被災した熊本県内で最初にボランティアセンターが立ち上げられた益城町。4月21日早朝、大雨強風洪水警報が出た町の状況。 ※ 熊本地震の被害を伝えるため、個人の住宅の写真を掲載させていただきました [熊本大地震]益城町役場から南へ続く県道 上益城郡益城町木山 日本〒861
日本で一番栄えていた地域を灰燼に帰したもの【3月10日東京大空襲】 iRyota25 2016.03.10 1 5,794 0 3月9日の深夜、71年前のたぶん同じ時刻、今では多くの観光客を集める南の楽園、グアム島、サイパン島、テニアン島から飛び立った約300機の爆撃機に搭乗した、およそ3,000人の若い飛行兵たちが、北に向けて飛んでいました。目標は東京です。 忘れないで下さい。東京大空襲を行
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月18日) iRyota25 2013.07.23 3 2,583 0 宮城県石巻市→女川町→石巻市→南三陸町→気仙沼市 昨夜遅くから石巻は雨。それもかなり激しい降り。朝起きて気象情報をチェックしたら宮城県東部には大雨警報が出されていた。 まいった。今日は女川から海沿いの道を通って雄勝、南三陸、気仙沼と走って陸前高田まで入る予定。大
東北、この一枚。(4)増水した女川町中心部 iRyota25 2013.07.23 4 2,073 0 この日、宮城県東部には大雨警報が発令されていた。 女川から海沿いにブルーラインを通って雄勝まで行く計画だったが、道路状況の不安からすでに断念。でも女川までは行けるだろうと、国道398号を石巻方面から東へ向かった。しかし、浦宿の先の坂道を下り始めたあたりから、道
南三陸 長須賀つながりビーチ 子供海広場、7月20日オープン iRyota25 2013.07.19 3 2,073 2 大粒の雨が降りしきるビーチ。今日はカモメたちの集会場だが、明後日にはこどもたちの歓声でいっぱいになる! ここは南三陸町長須賀の浜。知る人ぞ知る極上のビーチ。以前は多くの観光客も集めてきた。もちろん地元のこどもたちにとっても自慢の海だった。でもあの大津波で海
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月21日) iRyota25 2013.03.21 0 2,027 0 2013年3月21日 世界中の人に伝えたいこと 知り合いが海外で震災についてのワークショップに参加することになって、被災した地域の人たちの感情や気持ちを表現する言葉をたくさん教えてと頼まれた。「その時、どんな状況で、どんなことを思ったのか」を共有するのが目的だとい
原発から10km。富岡町のいま iRyota25 2013.06.28 5 9,095 0 JR常磐線富岡駅。 たんまりと水がたまった「立入り禁止」の標識。 印刷した紙をパウチしたものらしいが、 虎ロープに括り付けるための小さな穴から入ってきたのだろうか。 原発事故から2年余り、警戒区域に指定され続けていた時間の重さを感じる。 月の下交差点から駅方向へ
明日を目指すお店リポート「仮設商店街で散髪はいかが」スガハラ理容さん iRyota25 2013.04.08 3 2,349 0 お客さんがいる時はもちろんお店でお客さんと。 ちょっと手が空いたら商店街のイベントに参加したり、 商店街の電器屋さんでお茶っこしたり。 スガハラ理容の菅原紀友さんとマキイさんご夫妻。お二人の笑顔と笑い声に会うのは超かんたん。久之浜第一小学校のグラウンドにつく
明日を目指すお店リポート「それでいいんです」人が集まる場所、てんぐやさん iRyota25 2013.04.04 2 2,134 0 配達から戻ってくる途中、店の近くまで来たところでカミさんが「津波が来てる」って騒ぎ出してて。店に飛び込むなり、家族を車に乗せて急いで逃げました。 高台にある中学校へ向かったんですが、踏切の遮断機が下りてて通れない。自分は消防団員なんで、交通整理して遮断機を
息子へ。被災地からのメール(2013年2月4日) iRyota25 2013.02.04 0 1,626 1 2013年2月4日 減災について 東北に行って、期せずして同じような言葉を聞いた。それは、震災を思い出す瞬間のこと。 まず下敷きになったお話は、父さんの会社の同僚の言葉。彼は阪神・淡路大震災で被害を受けた尼崎市の出身で、震災当時は小学生だったそうだ。それでも、「1月
手書きの壁新聞に書きつづられたのは、「地域に生きる」という迷わぬ思いだった(2012年2月16日) iRyota25 2013.01.21 1 3,424 0 東北地方太平洋沖地震以降、日本中のどこで大地震が発生しても不思議でない状況が続いていると言われます。地震と津波による停電、印刷機の水没、そして社 員の被災といった苦しい状況の中、宮城県石巻エリアの地域新聞「石巻日日新聞」は、手書きの壁新聞を発行し続けまし
ずっと地元で生きてきたから、 復興の現実を見つめる目はシビアだ。 それでも弱音を吐かない強さ(2012年1月21日) iRyota25 2013.01.21 2 5,689 0 静岡県浜松市に避難している川里女久美(めぐみ)さんのご両親、完戸富吉(ししどとみよし)さんと奥さんの幸子(ゆきこ)さんへのインタビューで福島県南相馬市を訪れました。取材当日の浜通りは雪まじりの天気。お二人は「こんな雪になって大変でしたね。本当はほとんど雪
「ここに故郷あり」。高木優美さんの300日(2012年1月20日) iRyota25 2013.01.21 2 15,693 0 20代の青年である。神職である。福島県いわき市久ノ浜町諏訪神社の禰宜である。北いわき再生発展プロジェクトチームの会長である。地元ボランティアのまとめ役である。復興を目指すイベントの仕掛け役でもある。そのくせ、昔は田舎は面倒な場所だと思っていたとさらりと言
息子へ。被災地からのメール(2012年11月30日) iRyota25 2012.12.03 0 1,740 0 ◆ 11月30日 最終日の石巻 2週間の出張の最終日は、狐崎浜の漁師さんの船に乗せてもらって、ダイビング調査に同行した。まるで映画に出てくる秘密のプライベートビーチのような浜辺(ただし浜には瓦礫がまだ残っているけれど)や、カキ養殖のイカダなど、なかなかお目にかかれ
東日本大震災・復興支援リポート 「復興は進んでいるか?――女川」 iRyota25 2012.11.07 3 2,321 1 少しずつ「兆し」は見えるのもの 女川漁港・市場前のかさ上げが終わった岸壁で、サンマの積み下ろしが行われていた。しかし、接岸できる船は1~2隻。悪天候時の避難施設も不足。震災前のキャパシティにはまだ遠く及ばない。 かさ上げが完了した岩壁。海面近くの古びている部分
息子へ。被災地からのメール(2012年10月23日) iRyota25 2012.11.06 2 1,563 0 2012年10月23日◆女川~南三陸(宮城県) 本日のご報告は少し長くなります。 暴風雨警報が出された荒天の中、今日は女川から石巻に戻って南三陸まで走った。行く先々で、これまでに何度かあった人と再開することができました。 そのうちのひとり、海岸線のすぐ近くでガソリンス
教科書に取り上げられた「想定外」 iRyota25 2012.03.28 15 2,157 1 復興への道筋が見えない中での教科書検定 3月27日発表された高校教科書検定で、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故について記載があったのは53冊。地理や歴史など社会科関係の教科書はもちろん、科学や家庭科、数学、美術などの教科書でも取り上げられたそうです。産経新
「想定外」という言葉の変遷 iRyota25 2012.03.23 2 2,295 0 地震予知の敗北宣言から原発事故の免罪符へ 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が発生して以降、「想定外」という言葉を何度も繰り返し見たり聞いたりしてきました。 大震災と原発事故に関連して「想定外」という言葉がどのような経緯で使われるようになってきたのか、ニュ