ガレキと呼ばないで(あの電柱との再会) iRyota25 2013.06.14 3 2,834 0 クローバーが咲き乱れる陸前高田の町なかで、あの電柱と再会した。 初めて会った4月には、周囲は寒々しい景色が広がっていたが、シロツメクサが白い花を咲かせているだけで印象が少し違って見える。 2カ月ほどの間で変化したことといえば、日中ならそろそろ半袖でも過ごせるか
モニュメントになった一本松の「奇跡」 iRyota25 2013.04.22 5 3,329 0 奇跡と呼ばれた一本松には、てっぺん近くに避雷針が設置されていた。 葉っぱの付き方がどうだったのか、かつての姿が目に焼き付いているわけではない自分には、直線的な避雷針の方が痛々しかった。 今年の3月11日の前には、レプリカとしての奇跡の一本松が完成し、それから徐
ガレキと呼ばないで(誰かが落とし穴に落ちないように) iRyota25 2013.06.06 3 1,902 0 シロツメクサがいっぱい咲いている陸前高田の町なかで、不思議なもの見つけた。 これなーんだ? たぶん一升瓶のケースの壊れたものなんだけど、どうしてこんなところに入っちゃったのか。それが問題なんだ。 下の写真のように見れば、分かりやすいかな。 そう。歩道に開いた穴
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月18日) iRyota25 2013.07.23 3 2,648 0 宮城県石巻市→女川町→石巻市→南三陸町→気仙沼市 昨夜遅くから石巻は雨。それもかなり激しい降り。朝起きて気象情報をチェックしたら宮城県東部には大雨警報が出されていた。 まいった。今日は女川から海沿いの道を通って雄勝、南三陸、気仙沼と走って陸前高田まで入る予定。大
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月3日) iRyota25 2013.06.12 2 1,666 0 2013年6月2日 岩手県陸前高田市 陸前高田の町なかは、ほんとうに建物がほとんどなくなってしまって、まっ平らになった。ランドマークがほとんどなくなったせいで、クルマを走らせていて道に迷ってしまう。実際に、道を間違えて、舗装が剥がされたままの砂利道の一本道を延々走
東北の友人たちが言うことには。その2「このお金は使えない」 iRyota25 2013.05.17 4 1,518 0 陸前高田では、いろいろな意味で孤立無援に思える苦しい状況の中で戦っている人と知り合いになった。 彼女がいまどんな状況におかれているのか、ここで詳しく話すことはできない。約束だから。ただ、ほとんどすべてが破壊された陸前高田の町の、更地と化した最前線のすぐ近く
震災記録写真(2013年7月18~19日) ~奇跡の一本松~ sKenji 2013.08.06 1 2,040 0 岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」。 東日本大震災前に約7万本あった陸前高田の松の中で、唯一津波に耐えて残った松。 「希望の一本松」、「ど根性松」とも呼ばれているが、一本だけ残ったこの木は、まさに奇跡の松だと思った。 この松をどうしても見てみたかった。 「奇跡
ガレキと呼ばないで(電柱) iRyota25 2013.05.24 2 3,269 1 陸前高田の町の中心部で、不思議な物体に出会った。 地面から鉄線の束が湧きだして、踊るように輪を描いている。 いったい何だろう? 地面から電柱の鉄筋が “ 生えている ” のは、あちこちで見かけるが、こんなの初めて見た。 鉄線の束のところどころに、亜鉛メッキされた金属
再出発の時を待つ奇跡の一本松 iRyota25 2013.06.06 3 1,778 0 2013年6月4日。修復作業が進む高田松原の一本松に行ってきました。 相変わらずゲートは閉ざされたまま。 松のまわりには作業用のやぐらが組まれたままです。 でも、やぐらの一番上の部分を良く見ると・・・。 作業している人の姿が見えました。 ニュース報道によると、枝の向
GWにおすすめ。2泊3日で被災地へ(PLAN-1) iRyota25 2013.03.28 3 6,850 1 「まだ被災地に行ったことがない。いまさらちょっと行きづらいなあ」 なんて、そんなご心配は無用です。 被災地に行って、お買い物をして、美味しいものを食べるのがいま一番求められていること。行けばきっと多くの出会いが待っています。たくさんの物語に接する機会もあるで
高さ10m以上の盛土工事への不安 sKenji 2014.07.11 2 4,628 0 先々月の末、八戸から釜石市まで車で南下しながら、途中いくつかの東北の沿岸地域を見てきた。復興という言葉には程遠いものの、各地では復興の礎となる土地造成が行われていた。 ダンプトラックなどの工事車両がひっきりなしに行きかう被災地で目についたのは高く積まれた土
東北の友人たちが言うことには。その9「南海トラフ巨大地震」 iRyota25 2013.05.29 5 2,193 1 中央防災会議の作業部会が取りまとめた「南海トラフ巨大地震」対策の最終報告書が公開された。 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 内閣府のページからダウンロードして全文を読むことができる。 あれっ? と疑問に思う点がいくつかあった。 まだ実際に聞いたわけ
東日本大震災・復興支援リポート「被災地で聞いたゆうれいの話」 iRyota25 2013.01.27 4 3,678 10 復興屋台村気仙沼横丁の大漁丸さんでのこと。 「ところで今日はどこに泊まるの?」 と尋ねられてホテルの名前を答えたところ、 「あら、よかったわね。××ホテルは出るのよね」 出るって何がと尋ねると、 「ゆ・う・れ・い。有名なのよ。見たって人はみんな同じ場所、同じ時間
津波てんでんこ(書評) iRyota25 2014.03.19 3 2,525 0 津波が来たらてんでばらばらでもとにかく逃げろ。親も子もなくとにかく逃げろ。親が子を、子が親を心配して逃げるのが遅れたせいで、落とさずにすんだ命がどれほど失われたことか。いざという時にどう避難するか、家族も地域も普段から考えておくことが生死を分ける――。そんな
東日本大震災・復興支援リポート 「奇跡の一本松のいま」 iRyota25 2012.11.12 2 2,108 0 2012年10月25日の陸前高田市 江戸時代の豪商、仙台藩、そして住民の協力で植えられた7万本を超えるクロマツの防潮林。白砂青松の美しい浜辺は、年間100万人の人が訪れる観光資源としても貴重な、陸前高田の象徴でした。 2011年3月11日、10メートルをはるかに超える津波によっ
息子へ。被災地からのメール(2012年12月2日) iRyota25 2012.12.04 2 1,843 0 「宿題はちゃんと終わらせたの?」 そんな声を振り払うようにして2人で歩いて行ったのは、前夜の夢の中にあった石巻の町ではなくて、伊豆の国市古奈のレストラン・アクアサンタ。パティオを通りぬけてレストランに入ったら、オウミさんが「おう!」っと声をかけてくれた。 「
ラジオ体操をお国言葉でやると楽しくなるワケ。 iRyota25 2013.11.21 3 2,125 0 「おらほのラジオ体操」のお友達が気仙に誕生! 「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動から~。はい!」 ってのがおなじみのラジオ体操全国版。ところが石巻辺りに行くとそれがこうなる。 「ンデば、メーガラ 上さアゲデ、オッキク、背伸びっコ スッペシ~」 ラジオパーソ
東日本大震災・復興支援リポート 「大槌町の1年半」 iRyota25 2012.11.15 1 2,507 0 2012年10月25日、大槌町の風景 「3県沿岸部の市町村別津波浸水人口に対する死者・行方不明者数の比」という統計がある。津波被害の激甚さを示す数値なのだそうだ。数字が意味するところを思うと、この手の統計の必要性がどれだけあるのか自分にはよく分からないが、東日本大震
東日本大震災・復興支援リポート 被災地と仮設商店街 tanoshimasan 2012.11.13 2 2,550 0 宮城県気仙沼市 気仙沼大島 (仮設住宅) 東日本大震災のあと、 仮設住宅がたくさん建てられました。 東日本大震災・復興支援リポート tanoshimasan の記事一覧 宮城県気仙沼市 (復幸マルシェ) 被害の状況に応じて離れていた人たちも、 地域によっては徐々に戻っ
東日本大震災・復興支援リポート 津波の跡に残る建物 tanoshimasan 2012.11.12 1 2,744 0 岩手県陸前高田市 とある企業の社屋だけが残ったが、周辺は跡形もない。 被災地には、 「一見津波を耐えたように見える建物」 がいくつか残っていました。 東日本大震災・復興支援リポート tanoshimasan の記事一覧 宮城県気仙沼市 甚大な被害となった気仙沼において、
津波で流れたおひな様のこと、知りませんでした hometown_of 2018.03.04 0 1,222 0 3月3日はお雛様。全国的にもそうだが、東北でもこの日に合わせてたくさんの雛飾りイベントが開かれる。古今雛や享保雛など江戸時代から旧家に伝えられてきた貴重な雛人形、そしてつるし雛の展示の数々。岩手県南部では遠野、千厩、花巻、石鳥谷などが有名だが、今年は2月末か
なぜかよく聞く「息子のために雪かき」という話 hometown_of 2018.02.28 0 1,033 0 昼になっても雪が降り続け、何度も雪かきをして腰を痛めたという話を聞いて、とある山沿いの町の仮設住宅の雪かきを手伝った。 「今日一日で5回はやったな」自治会長さんは腰に手を当てながらそう言った。 だけど日が落ちてからも雪は降り続ける。駐車場の平面と駐車場から団
【振り返り・仮設住宅】7年という時のながさ hometown_of 2018.02.28 0 2,414 0 書いていいのか止めるべきか。でも書くことにした。 誰が7年という時間をあがなえるのか かれこれ3週間前のこと、陸前高田市でかつては二番目に大規模だった仮設住宅の集会所でお茶っこしていた時のこと。顔見知りの人たちばかりで、のんびりおしゃべりしていたのだが、珍しく
誰かの臨終のまなざし hometown_of 2018.02.28 0 757 0 私の写真が下手クソな理由、あるいは言い訳 「おい、もう少しなんとかならんのかのう」 父の声が聞こえてくる。「よりにもよって、どげんして人に受けんような撮り方ばっかするじゃろうのう。わざとか。同じものを撮るにしたって、きっと他の人ならもちっとマシな撮り方をする
【振り返り・仮設住宅】間取り図(集会所・談話室) hometown_of 2018.02.26 0 7,395 0 引き続き、一般社団法人プレハブ建築協会のホームページの参考図面を引用しながら、応急仮設住宅の集会所・談話室について考える。 災害への取り組み一般社団法人プレハブ建築協会 集会所と談話室 集会所には図面のものの外にもいくつかのタイプがある。常駐スタッフがいる集