中越地震から防災を学ぶ(1)

orangeoor18

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2004年10月23日17時56分に発生した新潟県中越地震から14年が経ちました。
地震の特徴としては、本震のすぐあとに大きな地震が3度発生し、翌日以降も続いた余震の多さが挙げられます。そして余震の影響で車中泊を余儀なくされ、エコノミー症候群を発症した方が多数いらっしゃいます。

この震災以降にも全国各地で災害が発生し、今年も広い地域に被害が及びました。
14年経った今だからこそ気づくことがあるかもしれません。今後に備えて防災を学ぶため、震災被害が大きかった地域の施設を訪問しました。

中越メモリアル回廊

訪問を計画する際に知った見学ルートがあります。それは中越地震の記憶を後世に伝えること目的として、4施設、3公園で構成される「中越メモリアル回廊」です。

今回はそのうちの2施設を見学しました。小千谷市と長岡市の2市で展開されていますが、駅から離れている場所も多いため車で回るのがおすすめです。

新潟県中越大震災のメモリアル拠点である4施設、3公園を結ぶ中越メモリアル回廊。それは被災地・中越地域をそのまま情報の保管庫にする試みです。それぞれの拠点を巡り、震災の記憶と復興の軌跡にふれることで「新潟県中越大震災」の巨大な実像を浮き彫りにします。
そこには地震から生まれた膨大な物語があり、輝く希望があるのです。
中越メモリアル回廊は、苦難を乗り越えた人々の想いを紡ぎ揺るぎないチカラに変えて世界と未来へ発信します。

回廊施設のご案内 | 中越メモリアル回廊 ― 私たちの10月23日を伝えるために。 ―

おぢや震災ミュージアム そなえ館

少し分かりづらいのですが、駅前の地下道シェルターは錦鯉の形をしています。
少し分かりづらいのですが、駅前の地下道シェルターは錦鯉の形をしています。

中越メモリアル回廊の中でも比較的、駅からアクセスしやすい「おぢや震災ミュージアム そなえ館」に向かいます。駅から3kmほど離れたところにあります。

新幹線が停車するJR長岡駅から上越線を乗り継ぎJR小千谷駅に到着しました。
小千谷市は中越地震で最大震度6強と特に被害の大きかった地域です。

この地域は錦鯉の発祥の地として有名(牛の角突きも有名)。「生きた宝石」と称され、1匹数万円で取引されることもあるそうです。今も市内で多数飼育されていますが、震災時は鯉たちも大きな被害を受けました。

駅前はコンビニが1軒、飲食店が数件あるのですが、地元の方に聞いた話によると震災前はホテルや喫茶店もあったとのこと。震災の影響で昔あった建物の多くが今は空き地になってしまっています。

ここでちょっとしたハプニングが・・・。

駅からバスで行こうと思っていたのですが、そなえ館に停まるバス停は無し。バスの路線図とGoogleマップを駆使しながら、どのルートが最適なのかを調べる必要がありました。

調べていくうちに、時間的に行って帰ってくるには厳しいことに気づき、やむを得ず徒歩を選択。しかも途中で雨が降り出してしまい、傘を持たないまま歩き出したことを後悔しました・・・。

序盤からハプニングがありましたが、駅からは商店街を抜けて信濃川にかかる橋を渡り、少し迷いながらも何とかたどり着くことができました。

そなえ館は名前の通り、中越地震の教訓を生かし、災害から身を守るための備え方を学べる施設です。

昨年の4月にリニューアルオープン。設備が充実しており、館内ではさまざまな体験ができます。

館内到着後、さっそく体験させていただいたのが、中越地震をリアルに再現した4D×3D映像です。震災の疑似体験に採用しているのはおそらく日本ではここだけなのではないでしょうか。

映画館等で体験した方はご存知だと思いますが、専用のサングラスをつけて、座席の振動、風などを受けながら、災害が迫り来る様子を映像で振り返ります。

感想は「恐怖」の一言です。種類は異なりますが、怖さという意味ではホラー映画級なのかもしれません。

あの日あの時間に何が起こったのか。当時のまちの様子、災害の恐ろしさを体感できます。小千谷市では本震含めて10月23日だけでも、震度6レベルの揺れが4度も発生しました。

立つことがままならないほどの揺れが短い間隔で続き、さらにはそれがいつ発生するのかわからないまま不安の中過ごすのは想像以上に過酷なことだったのだと実感しました。

これが決して他人事ではないことを思い知らされ、危機感を持ちました。自分が住む場所でもし起きてしまったら・・・。震災時に受けた強烈なショックからずっと心の傷が癒えないままの方もいらっしゃると聞きます。

防災・減災はまず命を守ることが最優先ですが、このような大きな揺れから起きる恐怖心(心の傷)をいかに軽減させられるかについても考えさせられる体験でした。

 おぢや震災ミュージアム そなえ館 ― 私たちの10月23日を伝えるために。 ―
c-marugoto.jp  

次回に続きます。

最終更新:

コメント(5

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  • J

    jina

    中越メモリアル回廊
    私も行ってきます!

    レンタカー必須ですね。

    まだ癒えぬ被災されたみなさまのお話をお聞かせいただければと思います。

  • B

    baikinman

    我が家からはかなり遠いですが、記事を読んで行きたいと思いました。

    最近湯沢に行って、この地域がかなりの豪雪地帯だと実感しました。
    雪が積もっていたらと思うと恐怖です。
    ただ、雪が積もっている場合にどう動くかを考えることは大切だと思いました。

  • C

    cha_chan

    以前、焼津消防署で中越地震・東日本大震災・阪神淡路大震災・想定東海地震の揺れを体験した際、一時的な揺れは中越地震が最も大きかったように感じました。その後も1日で大きな余震が3度もあったというのは知りませんでした。
    >「いつ発生するのかわからないまま不安の中過ごすのは想像以上に過酷なこと」
    揺れは1回過ぎれば終わりではないということを、しっかりと意識しておこうと思います。

  • P

    pamapama

    2009年ごろに仕事で旧山古志村を通りました。養鯉池はほぼ修復されたいたような記憶があるのですが、正直曖昧です。その程度の心持ちだったからでしょうね、反省です。
    > 中越地震をリアルに再現した4D×3D映像
    これは怖そうですね。焼津消防署で東日本大震災の揺れを体験した時にも感じたように「怖さを体験しておくこと」は大事ですね。

  • A

    akaheru

    小千谷は昔働いていた職場の先輩の出身地で知ってはいましたが、そういった施設があるとは知りませんでした。とっても貴重な体験ができるのに、駅からのバスが出ていないなんて、なんともったいない・・・。

    行くときは車ですね。

    そして、次編にも期待です!!