今年の3月11日で東日本大震災から12年が経ちます。
これまで何度か現地を訪れて、震災時に住んでいた人の話を聴いたり、まちの復興状況を確認することができましたが、ここ数年は足を運べていないというのが現状です。
年々、震災について目にすることが減ってきているように感じます。ただ、自分が知ろうとしていないだけであって、現地の人たちを中心に風化をさせないようにと強い思いで伝え続けている人たちがいます。
被害に遭われた方々を思い続ける事とあわせて東日本大震災を教訓として今後の自然災害に備えていくことも重要だと思います。
自分が住んでいる静岡県でも予想される大地震や最近の台風、大雨被害などにより自然災害はいつ起きてもおかしくないものであるとより一層感じるようになりました。
なかなか現地を訪れることは難しいのかもしれないですが、それであればオンラインを活用して現地の人の話を聴くという手段もあります。
今月から3月11日にかけて、様々な箇所でイベントが行われるようですが、その中でも静岡県内にいながらでも参加可能な会の開催情報を集めてみました。
オンライン防災2023 ~いきるためにできること~
○開催日時
2023年3月3日(金)19:00~22:00
2023年3月4日(土) 9:00~12:30
○視聴方法
Zoom、YouTube
○費用
無料
オンライン防災2023は、東北そして、全国から、愛する人を守り、いきるためにできることを、ライブ配信と中継でお届けいたします。
東日本大震災から12年、語り部の,防災士の,こころある伝え手の いのちを、愛する人をまもるトーク&メッセージです。
2日に渡って開催されるオンラインの防災イベントです。山元町の中浜小学校と石巻市の大川小学校の当時のことについてお話しされる語り部も予定されています。
2校ともに震災後、現地に行かせていただいたことがあります。津波により被災した校舎は今も震災遺構として残されています。
宮城県南山元町にある震災遺構 中浜小学校。
東日本大震災の井上校長先生は、全員を3階の屋根裏部屋へ。この判断で多くのいのちを救った。
この2校での出来事を単純に比較することはできませんが、津波から身を守るためには、事前の準備、いざという時に判断する力は改めて重要なのだということを感じます。
一般向け学習講座「釜石の教訓を静岡に」
○開催日時
2023年3月5日(日)9:30~12:15
○視聴方法
会場(浜松市福祉交流センター2階大会議室)にて視聴
○費用
無料
こちらは会場で実施する講座で、参加申し込みの締め切りが本日2月24日(金)までとなります。
東日本大震災から12年。津波に襲われた釜石市で多くの小中学生が避難し、津波から難を逃れたこの出来事は「釜石の奇跡」と呼ばれている。奇跡と呼ばれる避難行動、本当にそれは奇跡だったのか
率先避難者となった釜石東中学校の生徒たち。震災直後に真っ先に避難を始め、児童や地域の人々たちとともに高台を目指したことで、多くの人が津波から逃れることができました。当時の生徒と教諭だった方がお話をしてくださるという意味では貴重な機会だと思います。
オンライン語り部2023
○開催日時
2023年3月5日(日)17:00~18:00※質疑応答15分あり
○視聴方法
Zoom
○費用
無料
こちらのオンラインによる語り部では宮城県南三陸町のことについてのお話しを聴くことができます。
まもなく12年。
当時の体験談や教訓について
宮城県南三陸町にお住いの方を
講師にお招きしてお話いただきます。
南三陸町は町内にある家の7割が津波で被災。さらに防災対策庁舎をはじめ、町役場や病院といった町にとって重要な役割を担う施設にも甚大な被害が及びました。
今回、地元の人が当時の体験を通じて語っていただけるとのこと。
語り部の方がお話しする時間だけでなく、事前に質疑応答の時間も取っていただけるのはありがたいと思いました。
3.11メモリアルイベント2023
○開催日時(トークセッション)
2023年3月11日(土)10:00~11:40/13:30~14:30
○視聴方法
YouTube
○費用
無料
こちらは3月11日当日に行われるイベントで、トークセッションはオンラインで参加(視聴)が可能です。
「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」に参加し、探究学習に取り組んだ高校生たちが、福島の震災、復興、そして未来について自らの言葉で語ります。
様々なプログラムが予定されていますが、その中でも気になっているのが現在の高校生による語り部です。
年々、震災を経験していない世代が増えていく中で、当時は小さかったと思いますが、震災当時のことやそれから復興していく様子を目の当たりにし、自分の言葉で語れる人の存在は本当に貴重だと思います。
今回いくつかピックアップしましたが、もしかしたらまだ気づいていないイベントもあるのかもしれません。
また、今後新たに開催情報が発表される可能性もありますので、気になった方はぜひご自身でも調べていただければと思います。
本来は現地に行って、直接お話しを聴くことも大切であって、そこで得られるものは大きいですが、今回各所で行われるように語り部など当時の体験や今後に備えるための教訓について、誰もが気軽にお話を聴けるのはとてもありがたいことだと思いました。
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