食育を目的として始めた、貸し農園による家庭菜園。
今回は肥料についてです。同じ畑の区画を借りている先輩からあることを教わりました。
私「(畑を見て)立派なブロッコリーができましたね。」
先輩「うんよく出来た。ちなみに今回は肥料を変えてみた。」
私「へーそうなんですか。」
先輩「自分で作った。いわゆる“ぼかし”ってやつ。」
ぼかし…。聞いたことはありましたが、これまでは市販の肥料を使っていたので、作り方に関してはよく知りませんでした。
肥料は自分で作れる
先輩は以下のようなことを言っていました。
「家で出た生ゴミにぼかしを振りかけて密閉した状態で2~3週間ぐらい置いて発酵させる。そうしたら、土に混ぜるんだよね。」
実物を見せてくれたのですが、ぼかしは普通の土にも似ていて、これ自体が肥料にもなりそうな見た目です。
野菜が生育しやすい環境へと調整するための堆肥や養分を補う肥料がありますが、ホームセンターなどで売られている場合は動物のふんや落葉などの有機物を発酵したもの。
実はこれらだけでなく家庭の生ゴミも立派な有機物になります。
野菜の切れ端や皮といった植物性のものだけでなく、 肉、魚、卵など動物性のものまで含まれることがあるので、土壌改良、肥料(栄養を供給する)両方の効果が期待できるそうです。
さらにこれは有機物全般に言えることですが、土の中で有機物が分解されて少しずつにチッ素が馴染みゆっくり野菜に行き渡るので、生育を妨げるチッ素過多になりづらいという面もあります。
いい事尽くめのぼかし肥料ですが、発酵を促している期間は生ゴミをしばらく置いたまま。これには若干抵抗があります。
なので、肥料づくりを始めるのであればこれから冬に入っていくこのタイミングがおすすめということでした。
気温が低くゴミの物質を分解してくれる微生物が増えづらい環境なので、放置する時間は長くはなりますが、比較的臭いが気にならない、虫が湧きづらい季節というのが理由です。
身近なもので代用
貸し農園にも使っている方がいるのですが、家庭ごみだけでなく収穫後の残さなどの廃棄物を入れる容器(コンポスター)は市販のものだったり一部では自治体に申請することで手に入れられるようですが、身近なもので代用できるようです。
それは、2リットルのペットボトル。1つの容器で作れる量は少ないですが、これがもっとも手軽なやり方とのことでした。
ペットボトルの飲み口から少し下までを切り取れば容器は完成します。そこへ水気を切った生ゴミを敷き詰めるように入れていき、ぼかしを振りかければ、あとはラップ等で密閉。
作業は簡単ですし、少量から始めてみたいと思いました。
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