我が家の子供たちが通う保育園では年に一度「保育参加」というイベントがあります。両親のうちどちらかが保育園に行き、子供たちと一緒に過ごして保育園で普段どんなことをしているのか見る、というものです。みんな参加する日はバラバラにしてあるため、他の親御さんと一緒になることはありません。
このイベントは3歳児クラスからあり、3歳児クラス、4歳児クラスの時は長男が悠然と「ママ」を指名したので自分には縁がなかったのですが、保育園生活最終学年で遂にパパにお呼びがかかったのです!
朝一から子供たちはフルスロットル!
当日、朝9時までに登園をと先生からお願いされていたので、少し早めの8時40分頃に長男と一緒に登園です。
子供達は2年前から体験しているイベントなので慣れてはいるものの、「今日はAちゃんのパパの日だー!!」と大喜び。本当にうれしそうにしてくれているので早速来た甲斐があったと思ってしまいました。
みんな何をしているのか観察をしてみると、絵を描いているお友達、ブロックで遊んでいるお友達、おしゃべりをしているお友達と皆それぞれが選んだ遊びをしているようでした。朝の会が始まる9時までは各自好きなことをして過ごせるとのことです。
すると、一人のお友達が「見て!絵を描いているの!」とドラえもんの絵を見せてくれました。「あたしの顔を描いて!」と頼まれたものの、正直絵心ゼロの私にその腕はないため、代わりにアンパンマンやらドラえもんやらドキンちゃんやらを描いたのですが、うかつでした(笑)
それを見た周りの子どもたちが「すごーい!自分にも描いて~!」と集まりだして息子以外のほぼ全員(10名以上)のスケッチブックにひたすら絵を描く羽目に。
その後、「たかいたかい」をしてほしいというお友達の要望に応えると、やはり同じ展開になり(今度は息子も含む)朝の9時までにすでに疲労困憊に・・・。気分はビッグダディです。
ただ、その中でも自分なりの収穫(気づき)がありました。
うちの子が一番重い。身長は真ん中くらいなのに・・・。
やがて(ようやく・・・)9時になり、朝の会が始まりました。
日直の子が2人、前に出て司会をしてくれたのですが実に見事です。あいさつを終えた後、出席者の名前を順に、そして交互に呼んでいくのですが、全くつまることなくすいすい進みます。
その後は朝の歌をみんなで大声で歌い、朝の会の閉会の言葉が終わるときれいな列を作って自分のコップにお茶を入れ、飲んだ子から席に着きます。
普段家では酔っ払いのようにふらふらしている長男も、見たことがないくらいきびきび動くので、もはや驚きを越してちょっとしたショックを覚えました。
できるじゃあないか!!と。
その後はこんなスケジュールで流れていきました。
・プール
半分以上の時間を先生 vs 子供たちで水のかけ合い。もちろん離れてみていた自分もとばっちりを受けました。
・英語
専門の先生が来て授業をしてくれたのですが、会話も全部英語!その先生に「調子はどう?」と聞かれたので"exhausted"と答えたら、まあそうなるよね、といった顔をされました。
・昼食
日直の子が人数分のお皿に盛りつけてくれました。自分は我が子の属する「ラッコグループ」に混ぜてもらい長男の隣で食べました。誰にお願いされるわけでもなく、子供たちが長男の席の横を空けて自分が座れるようにしてくれました。この気遣い、できない大人も結構いるのでは??
・絵本読み聞かせ
膝に3人乗って両肩に2人、本の反対側から2人がのぞき込んできたためほとんど本が見えない状況に。ここでもビッグダディ状態を体験(でもビッグダディの子どもたちは年齢が違うからこうはならないか、と後になって思いましたが)。
そんな感じであっという間に時間は過ぎ降園の時間に。長男クラスのお友達みんなとハイタッチをして、長男と共に降園をしてプログラム終了です。
このプログラムは「大人の学びの場」
我が子の保育園での日々の様子が見られたことがうれしかったのはもちろんですが、もう一つこのプログラムに参加させてもらって強く感じたことは、「当たり前に、一生懸命頑張る姿がなんと美しいことか!」です。
朝の遊びに始まり、朝の会の歌やあいさつ、英語のお勉強ととにかく何の「てれ」もなく一生懸命です。英語の発音も自分が聞こえた風に発音しようと素直に頑張る姿を見て「ああ、これが続けられればあっという間に上達するだろうな」と感じずにはいられませんでした。もちろん長男が家で一生懸命何かに取り組む姿を見てはいるのですが、そんな子たちの姿が集まっている状況には、さらなる凄みがありました。
この、全てにおいて一生懸命に取り組む姿は、見ていて純粋に感動するとともに大いに見習わないといけません。
この子供たちは来年には小学校に上がります。身長も心の部分も日々成長していくと思いますが、この「当たり前に一生懸命頑張る」ことをこれからも忘れてほしくありません。毎日の学びをどうか楽しんでほしいです。
「保育参加」プログラム、一人でも多くの大人に参加してもらえるといいな、と思いました。
そして、この大変な業務を日々請け負ってくれている先生に、心から感謝です!
最終更新:
cha_chan
保育参加、とてもいいプログラムですね。自分の子供の通っている幼稚園では「学級委員」という役職があって、妻が年少の娘のクラスの学級委員になっています。妻は学級委員として、幼稚園の保育のお手伝いに何度か行っているようです。学級委員の仕事は妻に任せっぱなしです・・・。妻に代わって自分も幼稚園での子供の様子を見に行ってみたいです!
akaheru
それは、一度見に行ったほうがいいですね!
子供達はだれにでも優しくしてくれるので、すぐ仲良くなれますよ。
jina
子どもの成長ってあっと言う間です。特に保育園時代、忙しかったので行事どころじゃなくて成長を楽しめなかったのが今でも悔やまれます。
過去に戻りたくても戻れないので、今、お子さんとの一瞬一瞬を味わって楽しんで欲しいと願う先輩ママです。
akaheru
アドバイスありがとうございます!
毎日振り回されっぱなしですが、今を楽しまなければと思います。
pamapama
「(家ではぜんぜんできないのに)こんなにちゃんとできるの!?」って驚くこと、本当に多いですよね。
それにしてもいいイベントですね!こんな経験しちゃうと、卒園式の日は他の子の顔見ただけでも泣けてきちゃいますよきっと(#^^#)
akaheru
確実に、泣くと思います( ;∀;)
Vermeer
「保育参加」楽しそうです。
残念ながらうちの子供たちの通った保育園にはそういった試みはなかったなぁ。
疲れるかもしれないけれど、子供たちの一生懸命な姿にパワーをもらえそうです。
素晴らしい体験ですね。
akaheru
大変だけど楽しかったです。
来年娘が指名してくれるといいんですが、多分ママでしょう・・・。