避難ルートを実際に歩いてみました。~熱海市渚町~

pamapama

公開:

5 なるほど
626 VIEW
8 コメント

シリーズでご紹介していく「避難ルートを実際に歩いてみました」。今回は熱海市渚町付近。このシリーズの初回でご紹介した「熱海サンビーチ」のある東海岸町のひとつ南のブロックです。このエリアでの避難について考えてみました。

近くにある「貫一お宮の象」を見て外国人観光客が「なんでこの男は女性を蹴っ飛ばしているんだ」みたいな表情をしていました。
近くにある「貫一お宮の象」を見て外国人観光客が「なんでこの男は女性を蹴っ飛ばしているんだ」みたいな表情をしていました。
「この船ぜんぶ足していくらだろう」と考えていました。
「この船ぜんぶ足していくらだろう」と考えていました。

上の図でわかるように、「レベル2(=あらゆる可能性を考慮した巨大地震・津波)」の場合、このエリアの海岸沿いでは津波の浸水深が5.0m~10.0mと想定されています。

さらに参考までに「熱海ネット新聞」2015年1月30日の記事を抜粋すると

「相模トラフで巨大地震が発生した場合の被害想定は初島を除く熱海市で14メートル、津波の到達時間は熱海市は最短3分。わずか4分で最大級の津波が襲うと想定」

となっているため、やはり避難時の目標としては「3分以内に標高20メートル」とか「上の図で色がついていない部分」までは逃げたいところです。

現実はなかなか厳しい?

というわけで例によって防災アプリ「高台サーチ」を使って「標高20メートル」以上の高台を探してみました。

その結果表示されたのがこちら。現地をご存知の方ならわかると思うのですが「けっこう遠い」です。坂が急な熱海でもここまで登らないと標高20mを確保できないのは意外です。

「サンビーチ編」でも触れたように熱海市は「海を背にしてとにかく登っていく」のが高台に到達するためのシンプルな方法。

でも「速く高台へ行ける」=「坂がキツイ」ですから、海岸からこの地点までアプリが表示している「走って2分17秒」で行くのは難しいと思います。

「津波避難ビル」をさがせ

そうなると頼りにしたいのが当シリーズの「沼津・狩野川河口付近」編でご紹介した「津波避難ビル」の存在。

・耐震性
・一定以上の面積・高さ
・スムーズな出入りができること
・原則24時間避難が可能なこと

という条件をクリアしたビルです。熱海の海岸沿いには高さのあるマンションやホテルが多いですが、「熱海サンビーチ編」の時点では「そこに避難できるかどうか」について検証していなかったので、今回は「津波避難ビル」のマークを探してみました。

国道135号線沿いで見つけたこちらは新しいマンションの脇。マークの右にある外階段にいつでも登れるということでしょう。ここなら波打ち際からでも駆け足で1分半ぐらいです。

このエリアは国道135号線が上り下りの2本に分かれていて、海岸の道からもう1本陸側の道も国道135号線になります。熱海銀座へ登っていく交差点にある熱海商工会議所には「避難階段入口」という案内がありました。

矢印に従って進むと…

こちらには「津波避難ビル」のマークがあり、その奥にらせん状の外階段がありました。ここを登っていけばいいわけですね。

ただし階段を登れる人数には限りがありますので、足さえ健康であれば熱海銀座通りなどの「山側へ向かう坂道」をひたすら上がっていった方がいいのかも知れません。どちらを選ぶかは難しいですが…。

念には念で、坂の上の最初の通りも渡ってもうちょっと先まで。できればもっともっと登っておくに越したことはありません。

熱海は魅力的なスポットばかり

東海岸町にしても渚町にしてもステキな町名ですね。ひと昔まえはとても想像することができなかったほど人気が回復して平日でも観光客でごった返す熱海は海と坂、古い路地、そして温泉が魅力です。ぜひ避難ルートを知ったうえで存分に楽しんでください!

このあたりで食べたいのは「スコット」の洋食とか
このあたりで食べたいのは「スコット」の洋食とか
「わんたんや」のワンタンメンですね。となりはスコット新館。
「わんたんや」のワンタンメンですね。となりはスコット新館。
銀座通りを登り切ったところにあるのが和菓子の名店「本家ときわぎ」。いつも「きび餅」を買います。外観だけでなく中も素晴らしいのですが店内は撮影禁止なので気をつけましょう。
銀座通りを登り切ったところにあるのが和菓子の名店「本家ときわぎ」。いつも「きび餅」を買います。外観だけでなく中も素晴らしいのですが店内は撮影禁止なので気をつけましょう。
熱海は路地と坂道が最高です。
熱海は路地と坂道が最高です。
写真に夢中になっている間に足腰も鍛えられて一石二鳥。
写真に夢中になっている間に足腰も鍛えられて一石二鳥。

最終更新:

コメント(8

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン

  • B

    baikinman

    熱海がこんなに素敵な街だなんて知りませんでした。

    坂の街だから、海を背にして走ればいいだろうと漠然と思っていましたが、最短3分で津波が来るとなると、坂道ダッシュ頑張らないといけないといけないですね。

    • P

      pamapama

      熱海の散歩は楽しいですよ~。津波の到達時間に関して「3分」は短すぎるし実際はどうかなんて誰もわからないのですが、そこを「甘く見てはいけない」ということを忘れてはいけないんですよね。「とにかくすぐに高台」を体に叩き込みたいです。

    • A

      akaheru

      熱海は年に一回か二回は必ず行くのですが、ゆっくり散策をしたことがありません。

      なにやら魅力的なお店がたくさんあるようですので、今度探検してみようと思います。避難ビルの表示にも気を付けつつ・・・!

      • P

        pamapama

        歩いているだけで楽しいですよ。坂がきついのでなるべく手ぶらに近い方が楽しいです。こどもが「おんぶ」と言い出したら「がんばれ!」と全力で諭しましょう(^^)

      • J

        jina

        熱海大好きです。毎年海水浴にも行きますし、熱海海上花火大会を見ない年はないほど我が家の恒例イベントです。

        3分で津波が来るのなら、まず迷っているヒマがないということでとっさの判断力が問われますよね。判断するには情報が必要なので今回のような投稿はとても有益です。

        次回熱海に行く時は必ずわんたんや行きますから〜〜)^o^(

        • P

          pamapama

          伊豆の中でも熱海はまた独特の魅力がありますものね。思い切り楽しみたいですね!

        • C

          cha_chan

          熱海の街並み、本当に素敵ですね。海沿いの写真はちょっと異国のような雰囲気で、お店や坂道の写真はレトロ感を醸し出してますね。異国情緒漂うところや、古い町並み、坂道が多いところが、何となく生まれ故郷の長崎に似ているように感じました。海沿いにいて3分で14mの津波が来てしまったら、あらかじめ退避できる場所を知っていないと津波から逃れることは難しそうな気がします…。

          • P

            pamapama

            「とにかく揺れたらすぐに高台へ」を徹底するしかないんでしょうけれど、地図アプリがあるいま、防災マップ等である程度は予習できますね。日本の海沿いはいろんな雰囲気を持っていますからぜんぶ味わいたいぐらいですからね。