西岳とその先にある東岳の間にある「風穴」と呼ばれるポイント。2つの峰の間にある最も標高が低い地点である。ガスがかかって幻想的。
道はどんどんと険しくなっていく。
難所は垂直方向だけでなく、水平方向にもある。痩せた尾根の上をバランスをとりながら渡る。
歩いてきた道を振り返る。登山道は狭く、その両脇は切り立った崖の場所が多い。
ズームで撮影。登山道は岩の上や、ゴツゴツと尖った岩の中腹や根元を水平方向にまわり込むように造られている。
曇っていた天気も良くなり、周りの山々が見えてくる。この後、太陽が顔を出して青空も見えるようになる。
天気は良くなってきたが、鎖場は設置個所の間隔が短くなり、鎖も長いものが増えているような気が・・・。
鎖場の上から下を撮影。登山口などに「八丁尾根ルートは上級者向けコースである」と警告板があったのだが、実際に登ってみると、これは大げさに言っているのではないことがわかる。
とはいえ、痩せた尾根と連続する鎖場はとてもスリリング。緊張感ある稜線上から見る景色は通常の登山道よりも爽快感と開放感が倍増する。尾根からは奥秩父の山の深さを感じる光景を楽しむことができる。
9月中旬だというのに、早くも一部の木々が色づいていた。
歩いていると東岳が見えてくる。急登である。
東岳山頂。頂上は広く、10人以上が休憩できるスペースがある。西岳山頂とともに数少ない休憩場所になっている。東岳には八丁尾根ルート上で唯一のベンチとイスも設置されており、休むのにはうってつけの場所である。
道端にあった色鮮やかなキノコ。
八丁峠からアップダウンを繰り返すことおよそ2時間半。両神山(※剣ヶ峰)登頂!
両神山を境に東側は雲に覆われていたものの、西側は晴れており、山頂から個性的な両神山の峰々や赤石岳などを展望することができた。
山頂で昼食を食べ、ゆっくりと素晴らしい眺めを満喫した後に来た道を戻り、上落合橋の登山口に下山した。
両神山の魅力について
今回歩いた八丁尾根ルートは、個人的な感覚ではあるものの、適度な緊張感を味わいながら、やせた尾根から見る展望に大きな爽快感と開放感を感じることができる素晴らしいコースであった。両神山の魅力は山頂やルート上(※八丁尾根ルート)からの眺望と個性的な山の頂に立った時の達成感にあるように思う。
八丁尾根コースはまさに鎖場のオンパレードである。以前登った妙義山も鎖場の多さなどで知られているが、両神山はそれ以上の数があったのではないかと思う。これほど鎖が連続する登山ルートは他に記憶がない。そのため、誰にでもオススメできるコースではないものの、鎖場や高所が苦手でない方は、きっと山の魅力を満喫できる素晴らしいルートではないかと思う。
今回の両神山登山は、八丁尾根コースのおかげでとてもいい山行となった。
両神山
参考情報:八丁尾根ルート上にある鎖場などの画像
参考までに八丁尾根ルート上にある主な鎖場の画像を載せておきます。
最終更新: