フランスを訪れる旅行者に最も人気があるモン・サン・ミッシェル。同国北西部のサン・マロ湾に浮かぶその幻想的な姿は、ぜひ見ておきたい光景です。
モン・サン・ミッシェルについて
708年、アヴランシュの司教であったオベールが、夢の中で「修道院を建てよ」と大天使ミカエル(サン・ミッシェル)のお告げを聞いたことがきっかけとなり、建設が始まったモン・サン・ミッシェル。
フランスで最も有名な巡礼地として知られていますが、1300年以上という長い歴史の途中には、要塞や牢獄として使われた過去もあります。
モン・サン・ミッシェでは修道院を見学し、そして散策を♪
モン・サン・ミッシェルがある島へは橋が架けられており、バスで行くことができます。しかし、ここは対岸から自分の足で歩いて渡りたいところです。
渡ると島の入口である「突出門」があります。門をくぐり、さらにその先の「大通り門」、「王の門」を通って「グランド・リュ」へ。
グランド・リュは島のメインストリートでもあり、修道院へと続く参道でもあります。両脇に趣のある古い家屋が軒を連ねているので、雰囲気を楽しみながら歩きたいです。
参道をのぼりきったところにあるのが、モン・サン・ミッシェル修道院。966年の完成後も数世紀に渡って増改築が行われてきたという建物には、ロマネスク、ゴシックなど複数の建築様式が混在しています。
修道院を見学した後は、サン・ピエール教会、ガブリエルの塔、城壁、聖オベール礼拝堂などといった島内の見どころを見て、モン・サン・ミッシェル観光を満喫します。
旅行費用&アクセス
前回ご紹介したマルタ共和国からは、まず最初にイタリア・シチリア島のポッツァーロへ船で渡ります。そこからバスに乗り、同島第二の都市、カターニアへ。
カターニアからローマまでは鉄道移動です。シチリア島とイタリア本土の間には当然、海があるわけですが、なんとこの区間、鉄道車両は船に載せられて移動するというのです。日本ではできない体験だけに好奇心がそそられます。
ローマで列車を乗り換えてフランスの首都、パリへ。途中1回の乗り換えで行くことができます。
パリからモン・サン・ミッシェルへはバスもありますが、欧州の高速鉄道、TGVでレンヌまで行き、バスに乗り換えてモン・サン・ミッシェルへ目指します。
モン・サン・ミッシェルのバスターミナルから修道院などがある島には、無料のシャトルバスで15分弱。歩くと1時間弱です。
以上、マルタ共和国からモン・サン・ミッシェルまでの移動ですが、日本から直接行く場合は、直行便が飛んでいます。所要時間は12時間半、運賃は9万円(※目安です。最新の情報は下記リンクで確認できます)ほどです。
ちなみにモン・サン・ミッシェルはパリから日帰りでも行けますが、ゆっくり観光したいので、途中のレンヌに宿をとって観光した方が良さそうです。モン・サン・ミッシェル(※島内やその対岸)にもホテルはあるものの、宿泊料を考えると個人的にはレンヌあたりを選択しそうです。
ちなみにレンヌから北東へ50キロ、バスで約1時間10分の所には、フージェールという城塞都市があります。厚さ3メートルの城壁と13の塔が建っており、見応えがありそうなので、時間が許せば訪れてみたい場所です。
【主な旅行費用】
■交通費
・マルタ共和国・バレッタ → イタリア・ポッツァーロ:船(2時間)[7,100円]
・ポッツァーロ → カターニア:バス(6時間)[1,200円]
・ カターニア → ローマ:鉄道(11時間)[14,000円]
・ ローマ → フランス・パリ:鉄道(14時間半。途中1回乗り換え)[25,000円]
・パリ → レンヌ:鉄道(2時間半)[7,000円]
・レンヌ → モン・サン・ミッシェル:バス(1時間半)[1,800円]
■宿泊費
レンヌのエコノミーなホテル(※1つ星):7,500円(1泊 )× 1日間
■食費等:
・8,000円(1日)× 1日間
※朝、昼は食堂で軽食。夜はレストランでディナーを想定。
■観光費用
・修道院入場料:1,100円
《マルタ共和国からの目安費用:8万円程度(※概算)》
※金額、及び時間は参考情報であり、あくまでもひとつの目安です。
※金額は2016年6月24日現在のレートで計算。1ユーロ≒118円。
※鉄道運賃は「RAIL EUROPE(http://www.raileurope-japan.com/)」の「フレキシー料金2等」を参考
モン・サン・ミッシェル
参考文献
「地球の歩き方 A13 南イタリアとマルタ 2016~2017年版」(著作編集:『地球の歩き方』編集室、発行所:株式会社 ダイヤモンド・ビック社、発行元:株式会社 ダイヤモンド社)
「地球の歩き方 A06 フランス 2016~2017年版」(著作編集:『地球の歩き方』編集室、発行所:株式会社 ダイヤモンド・ビック社、発行元:株式会社 ダイヤモンド社)
前回の話
最終更新: