【岩泉・台風10号被害】イネの嘆き hometown_of 2017.04.24 2 1,633 0 岩泉町の台風10号水害被災地、小本川に面した中里の田んぼには、とても田んぼとは思えない土地が広がる。洪水で流入した土砂が堆積して田んぼを埋め尽くし、水害から8カ月の時間の末に大きなひび割れをつくっているのだ。 それでも川から少し離れた場所には、田んぼだった頃の
【岩泉・台風10号被害】見たこともない謎の物体 hometown_of 2017.04.24 3 1,878 0 被災物が集積されていた場所から橋を渡って中里の集落に入って、ふたたび言葉を失った。橋を渡るとそこは広々とした土地。明らかに農地だった場所なのだが、荒涼たる不毛の平面。そして、その広がりの片隅に、見たこともない巨大な物体が目に入った。これは何なのか? 一体こ
【岩泉・台風10号被害】積み上げられた被災物 hometown_of 2017.04.23 1 2,233 0 海沿いから国道455線を内陸に向かって走っていくと、三陸鉄道小本駅を過ぎたあたりから雰囲気が変わってきた。道は小本川に沿っている。何度かゆるやかなカーブを曲がると、目の前に被災物の山。 大変な被害だということは聞いていた。支援で岩泉に入って、そのまま居続けてい
気仙沼の床屋さん「鹿折軒」で聞いた意外な話 hometown_of 2017.04.21 3 3,784 0 不屈の床屋さん。鹿折軒さんはそんな形容が似合う床屋さんだ。震災当日は家族全員が命からがらで生き延びた。店はもとより商売道具もすべて失ってしまったが、理容業界の仲間からの支援を受けて、避難所でいち早く理容のボランティアを始めた。店があった場所は津波浸水域で、
大船渡に桜咲く。何事もなく無事にとの祈りとともに hometown_of 2017.04.21 1 1,525 0 大船渡の高台にある加茂神社にて。 薄い雲間から差し込む光を受けて、花開いたばかりの満開の桜が輝く。 幾重にも重なる桜の花の間からは、大船渡湾が見下ろせる。 眼下の世界ではまちづくりが急ピッチ。新たに誕生する中心市街地キャッセン大船渡のオープンは4月29日。静かに
仮設住宅に咲く桜 hometown_of 2017.04.21 1 1,408 0 4月16日、大船渡の桜がようやく咲き始めた。午後になると花の数も増え、夕方にはご覧のように五分咲きに。 滑り台やブランコなどの遊具が見えるこの場所は、大船渡市猪川にある前田仮設。前田公園の敷地を利用して建てられたから、仮設住宅の周りには大きな桜の木が点在する。
桜咲く春の吹雪 hometown_of 2017.04.14 2 1,425 0 大船渡市長が桜の開花宣言というニュースが流れたのは4月7日頃のこと。翌日の新聞にはしっかり写真入りで掲載されていたので、大船渡に行くたびに桜を探して回ったのだが、開花宣言の標本木は見つからず。それどころか、桜の見所として知られる土手沿いも、町に点在する桜の木
【東北の風の道】(6号)さよなら三月、また来て四月 hometown_of 2017.04.14 2 1,631 0 3月に入ると気が早い人たちはもう春だ、春だと語り合うようになった。伊豆の河津桜のニュースを見た人が、「高田にも河津桜があるのよ」と教えてくれた。「下和野の浄土寺の境内よ」というので何度か探してみたのだが見つからない。 それもそのはず、教えてくれた人は、「早く
山菜の季節になると思い出す理不尽なこと hometown_of 2017.04.21 2 2,504 0 ようやく東北にも春が来て、花の便りとともに聞かれるのが山菜の話。もうそろそろばっけ(ふきのとう)は終わりだが、次はここみだ、わらびだ、しどけ(モミジガサ)だ、そしてタケノコだと地元のお茶っこでも盛んに話題になっている。 そんなある日、岩手県が発行している広
はまってかだって高田のプチツアー hometown_of 2017.04.19 4 1,527 0 出発地点の陸前高田市コミュニティホール前には20人近い人が集まっていた。今日は町歩きのプチウォーク。晴れているのにぱらっと小雨がぱらつく、変化しやすい春らしい空模様だったが、「大丈夫だぁべ」といざ出発。 「もし歩けなくなったら、キクチさんが背負ってくれるって
年度を越えても帰れない。残された帰還困難区域 hometown_of 2017.04.21 1 4,308 0 3月31日から4月1日の年度末年度始めの慌ただしい中、東京電力福島第一原子力発電所事故で、避難指示の対象となっていた地域の避難指示解除が行われた。3月31日には福島県浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区、4月1日には富岡町の居住制限区域と、避難指示解除準備区域の避難指示
新・野蒜駅前のライトアップ「希望の虹」が終了 hometown_of 2017.04.21 1 1,811 0 東松島市のJR野蒜駅前に、虹色のライトアップがきらびやかに輝いていた。 ほぼ月遅れのリポートにはなるが、その模様を写真でお伝え。 津波で被災した旧野蒜駅から、高台に路線事移転したJR野蒜駅。駅舎を出ると右手の岡に虹がかかっていた。風に揺れながら、虹色の光は少しず
生きているということ hometown_of 2017.04.11 1 1,195 0 ここに写っているの、たぶん私なのよ。 陸前高田のコミュニティホールのエントランスで行われた津波写真展で、避難所となった体育館の写真を指差しながらAさんは話し始めた。数えきれないほどの人がいる体育館の写真の片隅。Aさんとはとても判らない小さな人影を指差しながら
三島から経由してマスターに託したもの hometown_of 2017.04.14 2 1,411 0 3月末に開催された手芸の展覧会で、展示場所を少しだけ借りて、三島の仲間からお預かりしたクラフト作品を飾らせてもらった。 「静岡県三島市の佐野比呂子さんが作ったアイデア小銭入れです。平行四辺形に切った革をスナップで止めて三角形にしています。小銭入れにもいいし、
戻ってこない上鹿折駅 hometown_of 2017.04.14 2 2,585 0 線路は雑草に覆われて、続く先を見通すことができない。 ここは津波の被害を受けた場所ではない。気仙沼から陸前高田方面に山越えするJR大船渡線の途中駅「上鹿折駅」。気仙沼と陸前高田、そして大船渡の低地での津波被害が大きかったため、鉄路としての復旧を断念してBRTのバ
「あいをつなぐ」タピック45の広場でのキャンドルナイト hometown_of 2017.03.12 3 1,736 0 絆はいまも損なわれることなく、ここにある。 震災遺構として保存されることになっているタピック45(陸前高田市)に、キャンドルの灯がともされた。 巨大な防潮堤のすぐ近く。海風が強いこの場所で、夕暮れ前から多くの人たちが灯火の準備を行っていた。 話を聞いてみると、
さくらを植える。花は咲く hometown_of 2017.03.30 10 2,415 0 いわき市久之浜の河津桜が見事に咲いた。諏訪神社境内の桜は3月18日にはすでに満開。同じ頃、川沿いや高台の桜にはまだ固いツボミのものもあったから、ちょうど今頃、久之浜は花盛りかも。 久之浜に桜を植える活動を行っているのは、静岡県三島市と富士市の有志による「Team
初めてのお茶会に咲いた笑顔の花 hometown_of 2017.04.15 1 1,669 0 3月30日は旧暦のひな祭り。この日、陸前高田の栃ヶ沢アパートの集会所では、手作りのおひな様を眺めながらのお茶会が開かれた。 おひな様は栃ヶ沢アパートに暮らすお茶の先生が作ったもの。先生のお宅は津波の被害を受け、おひな様もお茶道具もみんな流された。この日飾られた
浜風商店街と浜風きらら hometown_of 2017.04.14 2 2,183 0 久之浜の町なかに新しい商店街の整備が進んでいる。その名も「浜風きらら」。 外見はブラウンとベージュのツートン。看板に描かれているのは公式キャラクターの「浜太郎」くん。4月20日のオープンに向け準備が進められている。 店舗海側の窓には、植栽が進む久之浜の海辺が映
からすや食堂が仮設での営業を終了 hometown_of 2017.04.14 2 1,699 0 東日本大震災の被災地で最初にオープンした仮設商店街は、いわき市久之浜の浜風商店街。震災直後、放射能や人口減少の問題に直面した上、学校敷地内を商店街として利用するための調整に時間がかかったにも関わらず、最速で商店街を開設できたのは、まちを何としても復活させた
【オープン間近】アバッセたかたに潜入 hometown_of 2017.04.14 1 2,649 0 タイトルに誤りあり。建築途中の中心商店街施設に用事があって入れてもらったわけで、決して無断で忍び込んだのではない。 陸前高田のかさ上げ地に建設が進む中心市街地の商業施設「アバッセたかた」。アバッセとは地元の言葉で「一緒に行こう」といった意味。4月27日のオープ
楽しげな閉店セール hometown_of 2017.04.14 2 2,574 0 陸前高田未来商店街にある手芸用品のスタイルさんで閉店セールが始まった時の様子。 営業不振で商売を終えることになった店舗のセールとは、ずいぶん雰囲気が違って見える。「SALE」の小旗なんてまるで万国旗みたいな飾り付け。店頭には閉店のよろこびが溢れ出ていた。 それも
あっという間の解体 hometown_of 2017.04.14 0 1,277 0 3月も末近くになって、お茶の小谷園さんの旧仮設店舗に解体用の仮囲いが設置されたと思ったら、31日には建物の解体が始まっていた。 用事を済ませて解体現場に戻ってみたら、もうほとんど跡形もない状態。 年度末ということが関係しているのかどうか分からないが、驚くほど急
ヤルキタウンのみんなの茶ロン閉店で、名物「タコ丼」はどうなるの? hometown_of 2017.04.14 1 2,255 0 まさに寝耳に水だった。ヤルキタウンのみんなの茶ロンが今日で終了する——。情報が入ってきたのは3月31日の朝のこと。もうタコ丼やヤルキ丼を食べられなくなるのかと悲しい気持ちで訪ねると、特定非営利活動法人再生の里ヤルキタウン理事長の熊谷耕太郎さんが事情を詳しく説明
7年目の大学生ボランティア hometown_of 2017.04.14 0 1,366 0 3月下旬、朝のラジオ体操に若い顔がたくさんあった。ボランティアにやってきた神戸大学の学生たちだ。 春休みを利用してやってきた彼らのグループ名は、少し長いが「神戸大学東北ボランティアバスプロジェクト 陸前高田班 第39次派遣」。39回目というボランティア活動の回数に