【シリーズ・この人に聞く!第134回】旅行エッセイスト 森優子さん kodonara 2017.03.10 0 9,453 0 個人旅行や子連れ旅を楽しむ術を熱く伝授する森優子さん。イラスト付きのエッセイが抱腹絶倒で旅に及び腰の人でもうっかり日本を脱出したくなってくるのが不思議です。旅を核に、日本の文化や物事の捉え方、そして言葉のもつ力について幅広く見識をもつ森さんが、どんなご幼少
【今週の一冊】 アマニタ・パンセリナ_中島 らも Vermeer 2017.03.06 1 2,022 0 アマニタ・パンセリナ 中島らもワールド炸裂 中島らもさんに興味をもっていたけれど、一度も本を読んだことがなかったので手に取りました。 かわいらしい題名は、テングダケ(毒キノコ)の学名だそうです。 この本は作者自身のドラッグ体験記や、話に聞いただけのものまで書か
みちのく見語り聞き語り百ばなし~2~ iRyota25 2017.03.02 1 2,666 0 5.ダルトン式(大迫2) 大迫の歴史的建造物で出会ったチャーミングな老婦人の「ダレトモシキ」という呪文のような言葉に引きつけられるように、古い建物の2階に上がっていくと、そこには彼女が「先生」と呼ぶ人物がいた。先生は古いおひな様を見学に来た人たちに、大迫(おお
陸前高田の高台住宅地に家電店がオープン iRyota25 2017.02.28 5 2,811 0 小島電化(おじまでんか)が「高台2」と呼ばれる震災後に造成された住宅地に構えるお店が2月25日にオープンする話は、少し前から市民の間で話題になっていた。わたしの所まで、オープンを祝って虎舞をやるから参加してという話があったくらい。 虎舞でオープンを祝うことにな
復興工事の現場作業員の思い iRyota25 2017.02.24 2 1,338 0 いまのところ、あまり評価が高くないのだけれど、わたし自身はとてもたいせつなことの「とば口」を見つけたように感じている。というのは、国道45号線沿いの「えびすさま」のこと。 この「えびすさま」、3週間ほど前から国道45号線沿いに、海に向かって立てられている。コンク
市道大町線 iRyota25 2017.02.24 3 3,534 0 とっても不案内なタイトルだと思う。だけど、わたしにはこう記すことしかできない。陸前高田市道大町線。その路面に刻まれた何か、その路面にしたたった汗、その路面にもしかしたら突っ伏して流した涙、そんないろんな思い出を、思い出を持つ人たちのために記録させていただき
釜石市鵜住居の駅の場所はどこ? iRyota25 2017.02.24 2 2,696 0 釜石市の北、鵜住居地区で進む災害復旧工事。鵜住居といえば、小中学校の生徒が助け合って津波被害を逃れた土地として知られる。近年では同じ近隣で被災して亡くなられた方も少なからずいたことから呼称に修正が必要と言われるようになってはいるものの、「釜石の奇跡」として
マルカン大食堂の「ソフトクリーム」 iRyota25 2017.02.21 6 3,352 0 マルカンビル大食堂オープンのニュースで代表的なメニューとして紹介されたものの1つがソフトクリーム。テレビやラジオ、新聞などでは「10段ソフト」とか「箸で食べるソフト」といった形容詞付きで伝えられていた。だって—— こーんなに高く盛られているんだから。 いまいちス
【シリーズ・この人に聞く!第133回】精神科医、作家 岡田尊司さん kodonara 2017.02.10 1 17,640 0 「愛着障害」というテーマで多くの著書を世に送り出している岡田尊司先生。親子関係に着目して、どのように改善すればより良い関係性を築けるのか?を指南する最新刊は、特に子どもに関わるすべての人におススメです。この「愛着障害」とはどういう症状を指すのでしょう?それ
内陸の「未災地」と沿岸の「被災地」 iRyota25 2017.01.31 2 2,195 0 このところ、岩手県の内陸部の人たちと話をする機会が多いせいか、内陸部と沿岸部という軸で考えさせられることがしばしばある。 たとえば岩手県の場合、東日本大震災で沿岸部はいまなお癒せぬ甚大な被害を受けているが、盛岡市や花巻市、北上市、世界遺産がある平泉町や一関
【今週の一冊】 発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。_長谷川 敦弥 Vermeer 2017.01.16 1 1,934 0 発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。 発達障害に希望が持てる 「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、発達障害の子供を中心としたサービスをしている、株式会社LITALICOの長谷川社長の本です。 社長自身が発達障害(ADHD)ということで、幼
2016年から2017年へ。陸前高田「うごく七夕」〜被災から変わっていく町が生きる現実であるということ〜 iRyota25 2017.01.07 2 6,208 0 一本松茶屋の交差点を曲がって国道340号線に入る。気仙川に沿うようにぐるっと迂回して走り、奈々切の跨線橋を越えると、目の前に長い坂道が見えてくる。陸前高田市高田町大石の坂道だ。登り切った所には市役所の仮設庁舎がある。今年の夏には県内最大規模の災害公営住宅であ
2016年から2017年へ。「正月早々のいい話」 iRyota25 2017.01.07 2 2,036 0 正月早々いい話を聞いた。お正月だからといって、松竹梅とか一富士二鷹三茄子みたいな縁起ものの話ではない。その話とは、町会費の積み立てでリヤカーを買ったという話。どうしてリヤカーがいい話なのか、少しの間おしゃべりにおつきあいいただけたら幸いだ。 高齢化ニッポン
第4回「サンタが町にやってくる!」 iRyota25 2016.12.26 2 1,487 0 震災後の大船渡で恒例となった「サンタが町にやってくる!」(サンマチ)。12月24日土曜日、大盛況のうち開催された。 多彩なステージ、一芸に秀でた市民たちの手によるワークショップ、おいしい料理やスナックのブースなど、会場はたいへんな盛り上がり。毎年ワークショップ
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 7,254 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,589 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
「復興が進んでいると言いたくても言えない」国道6号線の風景(2016年11月) iRyota25 2016.12.23 3 7,398 0 道は必ずどこかにつながっている。どこかに続いているからこそ道だともいえる。どこかとどこかを結ぶ道は別の道ともつながっているから、大げさな言い方をすれば、道をたどっていけば日本中どこへでも行けるということになる。海路や空路も考慮に入れれば、世界中が道でつなが
車は、いざという時にすぐに逃げられるように停めなきゃ iRyota25 2016.12.14 3 2,848 0 何気ない日常の光景から被災地の実情が見えてくる。 写真は夕暮れ時の大型スーパーの駐車場。写っている車はすべて前に向いている。つまりバックで停めて、前進で出庫できる方向に停められている。 東北の被災地では駐車している車の多くがこの形。私自身、東北に来たばかりの
【今週の一冊】 発達障害に気づかない大人たち<職場編>_星野仁彦 Vermeer 2016.12.12 2 2,480 0 発達障害に気づかない大人たち 発達障害が何かを知ることが出来る本 「いつも探し物をしている」「先延ばしにする」「時間が守れない」「コミュニケーションがうまく取れない」など、仕事がうまくいかない原因は、発達障害かもしれないということが書かれている。 医者である
震災後いつものことになった渋滞 iRyota25 2016.12.07 2 1,937 0 海岸沿いに連なる赤いランプ 午前6時、福島県いわき市四倉の国道6号線。6号線は東京から福島県沿岸部を経て宮城県仙台市に至る一級国道だ。とはいえその中間付近、福島県浜通エリアはかつて、どちらかというと交通量も少なめでのどかな道路だったらしいのだが。 東日本大震災
東北地方、熊本旅行のモデルプランを考えました akaheru 2016.11.30 4 2,129 0 東日本大震災後、定期的に東北地方に旅行でお邪魔させていただいております。 「一番の支援は現地に訪れること」と心に言い聞かせて向かうものの、毎年我々の方が現地の方によくしていただき、お世話になりまくって帰ってくるという展開で、いつも癒やされて帰ってきます。 ◯
スーパームーン前後のこと iRyota25 2016.11.17 4 1,436 0 68年ぶりのスーパームーン、全国的には曇りがちでなかなか見えなかったらしいが、三陸沿岸ではけっこうよく見ることができた。 もっとも小さく見えた時よりも面積で3割増の満月ということで、少し前から話題になっていたが、地震との関係を心配する声もあった。 そんな矢先の1
【今週の一冊】 ついつい焦ってしまう人たち―もっとラクに生きられる処方箋_白井 由佳 Vermeer 2016.11.06 3 2,489 0 ついつい焦ってしまう人たち―もっとラクに生きられる処方箋 焦りにはタイプがある!? 「焦り」からいつも切羽詰まって余裕がなく、失敗も多い自分を何とかしたいと思い、手に取った。 実は「焦り」には8つのタイプに分けられているそう。 8つのタイプには自分とは全く違う
【シリーズ・この人に聞く!第130回】母親の育児ストレスや育児不安の研究に取り組む第一人者 大日向雅美さん kodonara 2016.11.04 4 11,142 0 『母性の研究』(博士論文)から30年。『母性愛神話の罠』から15年。子育て支援活動の実践にもかかわってきた大日向雅美さんに「三歳児神話」「母性愛神話」の「いま」と子育ての「未来」を語って頂きます。 大日向 雅美(おおひなた まさみ) 1950年生まれ。現在、恵泉女学園
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,194 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか