からすや食堂が仮設での営業を終了 hometown_of 2017.04.14 2 1,780 0 東日本大震災の被災地で最初にオープンした仮設商店街は、いわき市久之浜の浜風商店街。震災直後、放射能や人口減少の問題に直面した上、学校敷地内を商店街として利用するための調整に時間がかかったにも関わらず、最速で商店街を開設できたのは、まちを何としても復活させた
WILDLIFE in TOHOKU「北に帰らずにいる白鳥」 hometown_of 2017.04.12 2 2,576 0 生きている限り生き続ける。生きているからここにいる——。そんな声が聞こえて来る。 おそらく北帰行していったのだろう。3月11日の前には陸前高田の空を飛ぶ白鳥の姿は見られなくなっていた。 なのに3月も下旬になったある日、気仙川沿いの国道340号を走っていて、並行するよ
市道大町線 iRyota25 2017.02.24 3 3,534 0 とっても不案内なタイトルだと思う。だけど、わたしにはこう記すことしかできない。陸前高田市道大町線。その路面に刻まれた何か、その路面にしたたった汗、その路面にもしかしたら突っ伏して流した涙、そんないろんな思い出を、思い出を持つ人たちのために記録させていただき
国道45号線のえびす様 iRyota25 2017.02.13 4 1,761 0 なんとえびす様に出会ってしまった。 えびす様が鎮座されているのは国道45号線の沿線。ほぼ直線の道路が少しカーブした先に赤いガソリンスタンドの看板が見えるくらいだから、ここは引きちぎられた道路案内表示のポールから東に1kmちょい走った場所。 そしてこの場所は、コン
釜石市鵜住居付近で進められる鉄道工事 iRyota25 2017.02.24 3 2,568 0 素直に「わあスゴイや」と心がときめいてしまった。 最前までパワーショベルからバラス(砕石)を積み込まれていたダンプカーみたいな車両が、すうぅーっとなめらかに鉄道線路の上を走っていく。 滑るように走っていった道は、間違いなく線路に他ならない。ここは釜石市鵜住居
空ゆく者たち【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 2 1,138 0 2017年3月11日。「今日だけではない。今日だけ追悼すればいいというものではないでしょ」と、作業所で働いている青年が切々と語った。少し聞き取りにくかったけれど、思いが伝わってきた。この土地で生きるということは、あの日、突然断ち切られた営みへの思いを抱いて、自ら
にじのライブラリーのほっこりひなまつり iRyota25 2017.03.03 3 3,020 0 どうしよう、頬の筋肉がゆるみっぱなしで元に戻らない。うつくしくて、かわいらしいおひな様や人形に囲まれて桃の節句を楽しんだ。 当たり前ですが、作品はぜんぶ手作りです ここは陸前高田市気仙町のにじのライブラリー。被災した今泉天満宮の境内に設置された図書室だ。今日
雪のさんぽ道で見つけた「冬の龍」 iRyota25 2017.02.03 4 1,552 0 最初の印象、びっくりした! ぎょっとしたとか、いろんな印象を言葉として思う前に、とっさに一歩後ろに飛び退いたと白状すべきか。 なにせ、雪の中に大きな龍のような物体がのたうっていたのだから。 頭を川沿いの薮に突っ込んで、龍は雪の上に横たわっていた。 「千と千尋の
11月22日、津波警報 iRyota25 2016.11.22 9 2,378 3 22日早朝、6時前、多賀城の末の松山の撮影中に大きな長い揺れ。とっさに車に走る。ほどなく市の防災無線。「すぐに逃げてください。周りの人に声を掛けて避難してください。率先して避難してください」 土地勘のない場所での大きな揺れ。どこに逃げたらいいのか分からない。自
雪とみかんとハンドバッグ iRyota25 2017.01.30 6 1,694 0 こんなつながりがあったとは! びっくりした。雪がしんしんと降りしきる陸前高田のとある復興住宅でのお茶っこ会。地元の人たちがお茶を飲み飲み、数人は手芸を続けながら「そういえば」と静岡の話になった。 残雪の町とハイヒールのお姉さん お茶といえば静岡だけど、静岡っ
今日は喫茶店の日。マスターの笑顔のわけ hometown_of 2017.04.13 2 1,395 0 最近マスターはいつも機嫌がいい。いや、もともと優しい笑顔がトレードマークのマスターなんだが、最近はとくに表情が輝いている感じがする。 マスターがご機嫌なのは、毎朝のラジオ体操の参加者が増え続けているからだ。8月に入居が始まった岩手県内で最大規模の公営住宅、県
東北の知恵「素晴らしき枝箒」 iRyota25 2017.02.24 3 3,087 0 雪が少なめだった今年の東北地方。「どこそこにタラの芽が出てるよ」とか、スーパーの鮮魚コーナーに「春告魚」として知られるメバルが1匹68円で並ぶようになったりとか、このまま春に突入かと思いきや—— とんでもないのです。 しっとりとした空気に淡い小雨が交じるような夜
今年の春の新入生たちは「校庭」というものを知らないんです iRyota25 2017.01.31 4 2,563 0 陸前高田市立高田東中学校は、東日本大震災で被災した広田中学校、小友中学校、米崎中学校の3校が統合して2013年4月に誕生した。これまで修理した米崎中学校を校舎として利用してきたが、1月16日の3学期の始業式から、新設された校舎で授業を始めている。 1月29日(日曜日)に
WILDLIFE in TOHOKU「くるみとカラス」 iRyota25 2017.02.03 5 1,960 0 写真の中にくるみの実があるの、わかるかな? ほら、こっちの写真には、1ッコ、2コ、3コ6個は写っているみたい。 くるみの樹は川や沢の近くの日当りのいい場所で大きく成長するそうで、東北の川沿い、たとえば写真を撮影した気仙川の岸辺にもたくさん生えている。大きな立派な
人の都合と自然の都合 iRyota25 2017.02.06 5 1,915 0 猫くんがぶーたれた顔して座っているのは線路の敷地内。 振り返ると、線路の反対側にはキジの姿があった。シャッター音に気づいてバサバサと近くの山に飛び去っていってしまったが。 キジを狙っていたところに、とんだ珍客(つまりわたし)が間に割り込んできたので、猫くん、
大きな勿来火力発電所と小さなわたし iRyota25 2017.02.18 3 3,216 0 渋滞しがちな国道6号線バイパスを、小浜漁港入口の交差点で南東方向に向かう。ファッションホテルや資材置き場があったり、途中で舗装道路がでこぼこ道になったり、本当に海の方へ出られるのかと不安に思いながらも、県道239号線を走っていくと、小さな集落の先の下り坂の向こ
日曜日も工事の日 iRyota25 2017.02.05 4 1,834 0 日曜日は工事は休みというのが建設業の常識なのだが、陸前高田の中心市街地付近では、日曜日にも重機の音が響く。 朝一番に道路から見ると、2台の重機で掘削を始めていた。場所は、3月の完成予定目指して複合商業施設の建築が進む、いわばいま一番ホットな現場。厳しい冷え込
新しいまち。この時期に道の段差を埋めるのはなぜ? iRyota25 2017.03.09 3 6,405 0 日曜日なのに道路の舗装工事が行われていたのは、陸前高田の市道大町線。4月27日に中心市街地の第一弾のオープンを控えた、ちょうどその場所、距離にしてほんの10メートルほどのこと。 仮設の道。本設だけど仮設の道 そこは、これまで何度も仮設道路の付け替えが行われてきた
仮設住宅に咲く桜 hometown_of 2017.04.21 1 1,479 0 4月16日、大船渡の桜がようやく咲き始めた。午後になると花の数も増え、夕方にはご覧のように五分咲きに。 滑り台やブランコなどの遊具が見えるこの場所は、大船渡市猪川にある前田仮設。前田公園の敷地を利用して建てられたから、仮設住宅の周りには大きな桜の木が点在する。
大船渡の時計台、この場所では最後の桜? hometown_of 2017.04.21 1 1,623 0 「朝起きたらいきなり満開。一度に咲いたのでびっくりしちゃった」 被災した時計台が仮置きされている大船渡公民館前の公園を歩いていたら、散歩中の地元の方から声をかけられた。 前日までぱらぱらっと咲いているばかりだったのが、一夜にして花盛り。まだ花びらを一枚も散ら
【キャッセン大船渡】オープン前の開店 hometown_of 2017.04.28 1 1,997 0 大船渡市大船渡地区に誕生する新しい中心市街地キャッセン大船渡。そのグランドオープンは4月29日の予定だが、すでにオープンしている店も。 20日過ぎにオープンセールに行ってきたなんて噂を聞いてマサカと思っていたのだが、23日の地元紙に先行オープンした店舗がある旨記事
【オープン間近】アバッセたかたに潜入 hometown_of 2017.04.14 1 2,791 0 タイトルに誤りあり。建築途中の中心商店街施設に用事があって入れてもらったわけで、決して無断で忍び込んだのではない。 陸前高田のかさ上げ地に建設が進む中心市街地の商業施設「アバッセたかた」。アバッセとは地元の言葉で「一緒に行こう」といった意味。4月27日のオープ
3年後にワールドカップを迎える釜石の2016年 iRyota25 2016.12.31 6 1,935 0 この道路案内標識が示すところに道はまだない。 標識が示す場所へ、被災した町をぐるっと回っていくと、その場所には広大な造成工事現場が広がっている。ここは 中学生や高学年の子どもたちが小さな子どもたちを引率して、避難場所に指定されていた場所へ、そしてさらに高台へ
年末の飯舘村の空気感 iRyota25 2017.02.02 4 1,734 0 いつまでこんな写真を撮っていなければならないんだろう。 福島県飯舘村の役場前に設置された線量計を撮影していたら、そんな声が聞こえてきた。声がしたのは外からではなく、自分の内側から。何しろ周りには人影ひとつないのだから。 村役場にて 村役場の隣には村民の交流の
仙台空港の近くに個人が残した震災遺構 iRyota25 2016.12.07 4 5,223 0 仙台空港から「千年希望の丘」に向かう途中、半壊した1軒の家が見えてくる。震災から5年8カ月、津波で大きな被害を受けたこの辺りの住宅はほぼすべて解体撤去されている。そんな中に立つ1軒は、まるで荒れ地に残されたかのように見える。 建物の周囲を廻ってみると、建物の一