天気がいい冬の朝はフロントガラスが凍りがち。今朝もカード状の霜取りでガラスをショリショリしてから出発しました。
ウチのマンションには建物内に駐車場があるため本来ならフロントガラスが凍る心配はないのですが、あえて近所の広い月極駐車場の一角を借りています。
マンションの駐車場は機械式でウイーンと昇降するタイプなので、運転手以外は先にクルマを降ります。しかし知的障害が重いウチの娘をひとりで降ろしても、クルマを停める間じっと待っていることなどできません。
他に同乗者がいたとしても、娘がすんなりクルマを降りてくれるとは限りません。機嫌が良くてもだいたい靴と靴下は脱いでいるので、その世話に手間取っていると他の駐車場使用者の方を待たせてしまうことになります。
フロントガラスが凍らない、雨に濡れずに行ける、しかも近隣の月極駐車場よりも安いのですが…それらの事情があってマンション内の駐車場を借りるのはあきらめたのです。
外の駐車場のツラいところ
借りている駐車場はとても広く時間貸し駐車場も兼ねていて、わたしたち月極で借りている人は基本的にその中のどこにでも停めてよいことになっているのですが、なんとなく場所は決まっています。
駐車場入り口からウチのクルマを停めている場所までの距離を含めると、マンションの玄関からはおよそ140m。時にこの距離が試練となります。
まず面倒なのが「雨の日」です。脱いでいる靴下と靴を履かせ、上着を着せ、リュックを背負わせ、傘をさす。最短距離は歩道のない狭い道なので、娘が急に車道へ飛び出さないかとドキドキ。傘じゃない方の手でリュックの肩ひもをハーネス代わりに握りしめます。風のある日は傘は諦めます。
一番大変なのが娘がパニックになった時。稀にではありますが、娘の機嫌が悪く、クルマを降りると地団太を踏むようにしながらおんぶをせがんでくることがあります。これを断るとさらに激しいパニックになってしまいます。毎年、冬の夕方はその可能性が高まります。
45kgを超える娘を背負い、パニックによる手足のバタバタや頭突きに耐えながらなんとかよろよろ歩く140m。これが外に駐車場を借りていることによる最大の悩みです。
外出先ではどうしている?
娘が座るのは左の後部座席。ウチのクルマはスライドドアではないので、娘をクルマから降ろすときに気を使うのが「ドアや人間がとなりのクルマにぶつからないこと」です。
そのため外出先の駐車場では「左にスペースが取れるよう端に停める」のですが、都合よく端っこが空いていないこともあります。
そんな時にはママやおばちゃん(ママ姉)と娘に先に降りてもらい、その後で駐車します。
しかしどうしても場所が空いていない時、時間がない時、同乗者がいない時に停めさせてもらうのが「ゆずりあい駐車場」です。
ショッピングセンターなどに何台か設けられている、いわゆる「車イスマークの駐車スペース」。都道府県によって呼び名は違うようですが、静岡県では「ゆずりあい駐車場」となっています。
車イスの方だけではない
施設によっては「身障者専用」とか「車イスの方専用です」という案内を見かけることもありますが、各自治体の申し合わせにより
・身体障害者手帳の視覚障害(1~4級の1)、聴覚又は平衡機能障害(2~3級)、肢体不自由上肢(1~2級の2)、肢体不自由下肢(1~4級)、体幹(1~3級)、内部障害(1~3級)等の方
・療育手帳「A」の方
・精神障害者保健福祉手帳「1級」の方
・介護保険被保険者証の要介護状態区分「要介護2」以上の方
・特定疾患医療受給者、小児慢性特定疾患医療受給者
・妊娠7カ月から産後3カ月までの妊産婦
に該当する人や家族がこの場所にクルマを停めることができます。わが家の場合は「療育手帳A」に該当します。
この時ルームミラーに提げるための利用者証は上記に該当する家族が管轄の機関で申請することによって交付を受けられます。ただし、ウチの場合で言うと「娘が乗っていないのに、利用者証を提示してこのスペースにクルマを停める」ことはルール違反になります。
なるべく体の不自由な方やそのご家族に優先して使っていただけるように心がけてはいますが、娘のトイレなど急ぎの時や機嫌が悪い時などは使わせてもらっています。
もっとも、人気の観光施設やショッピングモールなどでは「本当に該当者なのかな?」と思うようなご家族が利用者証の掲示なしでこのスペースに停めている光景を見かけます…なので、利用ルールの遵守、利用者証の掲示が徹底されるように願っています。
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