1月の初旬に全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)を観戦してきました。
テレビでは観たことがありましたが、会場では今回が初。(そもそもバレーボール自体の生観戦が初めて)
応援の仕方や入場ルールなど勝手がわからないまま、現地に向かいました。
昨年まで会場は東京体育館でしたが、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた改修を現在行っているため、今年は武蔵野の森総合スポーツプラザでの開催です。
東京都調布市にあり、「東京2020」ではこちらも会場に指定されています。バドミントンと近代五種のフェンシング、パラリンピックの車いすバスケットボールの試合が行われます。
最寄駅は京王線の飛田給という駅。向かいにある東京スタジアムには何度か訪れた経験があるため、特に迷うことなく駅に到着しました。
ここまでは順調でした…。
同一会場で行われる全国大会
会場に訪れる前から何となく予感していたのですが、想像以上でした。
他の競技も当てはまりますが、全国の出場校が一斉に集まり、同じ会場で朝から夜まで試合が行われます。バレーボールの場合は、男女の都道府県代表チームが出場するため、チーム数はなんと104チーム。
選手たちを応援しようと、出場校の学校関係者、保護者、生徒、OBなどたくさんの人が来場するのですが、案の定、会場手前のエントランススペースでは人でごった返していました。
104チーム分の人が入れるほどの会場ではないため、試合開始直前に入場し、終了後即撤収という流れで入れ替わりが常に行われています。会場に入る前の集合場所としてこちらのスペースが使われていたようです。
応援している高校が午後の試合だったため、昼すぎに到着したのですが完ぺきに乗り遅れました。
場外の自動販売機はほとんどが売り切れ。グッズコーナーは長蛇の列。試合前にゆっくりしたいと思っていましたが、それは叶わず会場に入りました。
時間制ではない競技
男女ともにトーナメント方式で、この日は1回戦でした。5面コートを使い1日に行われる試合数は40。東京体育館と同様、メインアリーナではコート4面しか取れないため、1面だけはサブアリーナで試合が行われます。
(2012年の第42回大会より開催月を3月から1月に変更したことに伴い、日程の都合上、より短期間で試合を行える大きな会場に変わったという経緯があります。)
春高バレーの場合、準々決勝までは3セットで終了です(2セット先取で進出)。
試合時間にするとおよそ1試合あたり1時間から1時間半程度。
いつも時間に制限のある競技ばかりを観ているせいか、開始時間も予想を大きく外れることになります。
押してもせいぜい1時間ぐらいかな…と思っていましたが、同じコートで行われる試合すべてが3セット目までもつれ込む接戦でどれも熱い試合でした!
午後に行われるはずだった目当ての試合は約2時間30分の遅れが生じ、夕方に始まり終わったのは19時ごろ。
ちなみにその後も2試合残っていました。(選手のみなさん、応援の方々、本当にお疲れ様でした)
なぜ同じ会場でなければいけないの?
常に5面コートで熱い試合が繰り広げられ、1枚のチケットで1日に何試合も観ていられるというバレーボール好きにとって夢のような大会です。
しかし、その反面タイトすぎる日程に対する疑問は実際に行ってみて、より一層強いものとなりました。
同一会場で行うため、試合を詰め込むしかなく一部はサブアリーナで試合を開催しないと、この日程をこなしていくことはできません。
会場は聖地化されることでコートに立つことが選手のモチベーションになりますし、運営面や中継などの都合上、同一会場にすることのメリットはよくわかるものの、もう少しなんとかならないかなあと初来場ながら感じてしまいました。
また、バレーボールは天井の高さや照明の位置など体育館内の環境がプレーに影響しやすいとも言われていますし、移動のデメリットも含めて、会場が試合毎に変わってしまうのは選手目線でも賛否両論あると思います。
ただ、複数の会場にすることで21時を超えてまで行われるような日程を組まずに済み、それによって選手の負担を軽減できます。さらには春高バレーを現地でより多くの人が楽しめます。(チケットは毎年争奪戦…)
東京体育館は来年も使えないようですし、この機会を利用して一度試してくれないかなーなんてことを思いながら、会場から帰ってきました。
とはいえ、次回大会も楽しみです!
最終更新:
jina
高校生が勝利に向けてスポーツしているのを想像するだけで感動しますね。
公平性を保つために同じ会場なんですかね。観る人にもスポーツする人にも優しい運営になりますように。
baikinman
たまに春高バレーのテレビ中継を見て、『高校生初々しいなぁ』なんてのんきに見ていました。
実はそんなにタイトスケジュールだったということを全く知りませんでした。
選手の負担を軽減できるようなスケジュールや会場になることを願います。
cha_chan
同じ会場を使うメリットの裏に、色々なデメリットもあるんですね。どのように感じるかは人それぞれということもあるでしょうし、難しい問題ですね…。
pamapama
同じ高校スポーツでも競技が違えばまったく違う世界があるんですね!
きょうはプロ野球DeNAの筒香選手が会見をし、その中でまだ体ができていない子供の野球大会がハードなトーナメント制について言及したそうです。高校生だってまだ成長過程。将来のためにいろいろ考えてあげたいですね。
akaheru
スポーツ観戦、いいですね~!
プロ選手の試合とは別のドキドキや感動がありますよね。
>しかし、その反面タイトすぎる日程に対する疑問は
先日、元日本代表選手だった方が、この件について提言しているニュース記事を読みました。
どのスポーツ大会も、予算や様々な要因からスケジュールをタイトにしがちですよね。
どうにもならない事情がるのかもしれませんが、それでも一番気にするべきことは選手の体のことだと思います。「参加する選手みんなが最後までベストを出せる」といった目線での大会組みができるといいのですが・・・。