拍手しかできないスポーツ観戦

orangeoor18

公開:

3 なるほど
290 VIEW
1 コメント

9月8日付けのニュース記事にて、イベントやプロスポーツの人数制限を今月中にも緩和する方向で検討。とありました。

政府が、コロナ感染症対策で9月末まで継続するとしていたイベントやプロスポーツの人数制限を、19日にも緩和する方向で検討に入ったことが分かった。上限5千人を撤廃し「収容人数の50%」のみを維持するとみられる。

イベント制限、19日にも緩和 5千人撤廃、収容50%は維持か | 共同通信

プロ野球とJリーグの連携によって発足した新型コロナウイルス対策連絡会議はこれまでも入場制限を緩和させるタイミングを伺ってきました。しかしながら、夏に再び感染拡大した影響もあり、見送られてきた経緯があります。

これから終盤戦に突入していくことを踏まえると、各試合より一層の盛り上がりが期待されます。個人的には各競技で培ってきたノウハウを活かして、感染リスクを最小限にとどめることを前提としつつ、計画どおり入場制限が緩和出来ると良いと思います。

段階的にまずは収容人数の30%とする方針もあるようですが、最新の報道にあったとおり、「収容人数の50%または2万人の少ない方」を上限とすると、例えば阪神甲子園球場の場合、定員が約4.7万人なので2万人。4割以上の稼働が見込めるようになります。

上限5千人のスタジアム

さて、入場制限5千人という現時点の規定がある中、先日Jリーグを観戦してきました。入場に際し、マスク着用はマスト。入場時には着用の確認とあわせて非接触による検温、手の消毒を行います。

スタジアムのコンコースには次亜塩素酸水溶液による洗浄キットが設置されていました。これからの観戦を考えるとこうしたコロナ対策は不可欠。入場口だけでなく、コンコースにも配置されているのはありがたいです。

ただ、チケット収入等の落ち込みにあわせて予算が削減されている中、クラブ・球団で全て必要な対策を講じるにはなかなか難しい面があるかと思います。

そこで重要になってくるのが地元の人達の存在。このような危機的状況の中でも、当キットを寄贈する地元企業や運営に携わっているボランティアの方々を見ると頭が下がります。コロナ禍において、プロスポーツを観戦できることはとても幸せなことなのかもしれません。

座席は前後左右ともに1席ずつ間隔を空けていますが、思いのほか距離を感じません。以下のように新たな観戦スタイルが提案されていますが、想像以上に違和感はありませんでした。

拍手の使い方

声出し、人との接触を要する応援(ハイタッチや肩組など)、旗振り、鳴り物など、これまで行われていた応援スタイルの多くが現在は禁止されています。

その中で、唯一容認されているのが拍手。(Jリーグでは最近になって手拍子も認められるようになりました)

サッカーは試合中のプレーが切れ目なく続いていくので、一球毎、一打毎にタイミングが訪れる野球やゴルフなどとは異なり、“空気にあわせて”または“自分が何かを感じた”タイミングで拍手をおくります。

といっても抽象的なので例えば、チャンス、ファインセーブ、ゴールなどの節目に拍手がおくられることが多いです。

「拍手しか自己表現を出来ない術がない」

これはたしかに応援手法を制限されるというネガティブなものであるのかもしれませんが、拍手限定であることが良い方向に働いたシーンも。

この試合の後半、アウェイチームのゴールキーパーが足を痛めて座り込んでしまいました。サッカーはゴールキーパーがいなければ試合が成り立たないため、レフェリーの判断によって一時中断。しばらく治療するも、ゴールキーパーは続行不可となってしまいます。

その時点でホームチームが2点追いかけている状況だったため、「少しでも早く進めたい」という心理からか、そのやり取りを時間稼ぎと捉えた一部のファンの人からは野次が飛びます。

ここまでは、従来の応援スタイルの中でも見られた光景でした。それに加え、以前だったらブーイング案件でもあったと思います。

ですが、この日は・・・

担架に乗り、ベンチに下がろうとした瞬間、相手チームの選手を称えるかのように応援席からは拍手が沸き起こりました。

もしかすると、これまでも拍手はあったものの、応援で目立たなかっただけなのかもしれません。

ただ、相手を尊敬し、互いをたたえ、その気持ちを表現する。意外にこれは難しいことで、日本ではあまり見られないシーンでした。(サッカーの歴史が深い欧州では、敵味方関係なくファインプレーや選手交代時に観客が立ち上がって拍手がおくられる文化があります。)

拍手しか選択出来ないことがきっかけとなり、相手を認め、賞賛する機会を増やしてくれそうな気がします。

今後も新型コロナウイルスと付き合いながら進むことになりますが、この機会をポジティブにとらえてより良い観戦スタイルを構築できれば良いと思います。

最終更新:

コメント(1

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン

  • A

    akaheru

    野球でもベンチの選手の声が聞こえたり、ボールがバットに当たる音がより鮮明に聞こえたりと、応援縮小、自粛による意外な効果が出てますよね。

    自分も今ならではのスタジアムの雰囲気を味わいに行きたいですな・・・!