【世界一周の旅・南米編 Vol.6】赤道にて、北半球と南半球をひとまたぎ♪

sKenji

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南米・エクアドルの観光の目玉と言えば、ガラパゴス諸島が真っ先に思い浮かびます。また、古い街並みで世界遺産に登録されている首都のキトも有名です。

この2つほど多くの人に知られてはいませんが、同国を訪れる旅行者の間で人気の観光スポットがあります。それは、「赤道」です。

エクアドル(Ecuador)とはスベイン語で赤道を意味しています。つまり、赤道の国。キト付近で北半球と南半球に分かれているのです。

ガラパゴス諸島観光を終えた私は、空路で同国の首都へ移動しました。そして、島巡りで崩した体調を回復させる目的もあり、キトに2、3日ほど滞在しました。その際、せっかく「エクアドル」という名の国に来たのだから、赤道へ行かない手はない。と思い、北半球と南半球の境目を見に行くことにしたのです。

エクアドルには赤道の位置を示す施設が複数あります。最も有名で人気があるのは「赤道記念碑公園」です。ここは、18世紀、フランスの科学アカデミーの測量により赤道とされた場所で、園内には赤道を示すラインと大きな碑が設置されています。

赤道記念碑公園
赤道記念碑公園

commons.wikimedia.org

当初はこの赤道記念碑公園へ行くことも考えていました。しかし、実はこのモニュメント、聞いた話によると現代ほど正確に測る事ができない時代に定められたために、実際の赤道の位置からわずかにずれているというのです。

それではいったい、本当の赤道はどこにあるのか。

それは、赤道記念碑公園のすぐ近くに「赤道博物館」なるものがあり、ここに示されている赤道がGPSで測定された本物というのです。

赤道博物館は赤道記念碑公園と比べるとこじんまりとした施設ですが、南米を旅行する個人旅行者の間ではこちらの方が人気があります。私も正真正銘の赤道とされる同館へ行ってみることにしました。

赤道博物館。地面に引かれている赤い線が赤道です
赤道博物館。地面に引かれている赤い線が赤道です

commons.wikimedia.org

キトの中心部からバスを乗り継ぎ、赤道博物館の近くで下車。入口で入場料を払って施設に足を踏み入れると、GPSで正確に計測したという赤道を示す赤い線が地面に引かれています。

早速、ここを訪れた誰もがするであろう、赤道をまたいでの記念撮影をしました。体の半分は北半球、残りの半分は南半球です。国境をまたいだ経験はこれまでにもありましたが、北半球と南半球は人生初。興奮を覚えると同時に感慨深いものがあります♪

博物館では、ウソかホントかはわかりませんが、赤道ならではとされる様々な実験を同館のスタッフが見せてくれます。

写真はそのひとつで、赤道上だと釘の上にも卵が立つというものです。スタッフが細い釘の頭にみごとに卵をのせてみせました。

個人的に一番興味深かったのが、溜めた水を抜いた際にできる水流の向きです。真偽のほどはわかりませんが、浴槽の水は地球の自転の影響により、北半球で抜くと反時計回りに、南半球で抜くと時計回りに渦ができると言います。ここではその実験を見せてくれるのです。

まず最初に水が溜められた洗面台の栓を赤道の北側で抜きます。すると反時計回りの渦ができます。次に洗面台を赤いラインの南側に移動させて同じように抜きます。すると今度は時計回りにできます。そして、最後に赤道上で栓を抜くと渦ができずに水が抜けていくのです。これには当時、心の底から感心したのをよく覚えています(※ただし、一説によるとこの実験のような小規模な渦においては、自転の影響を受けないとも聞きます)。

同博物館には赤道ならではの様々な実験以外にも、エクアドルの文化や生活、民族などについても紹介するコーナーがあります。

赤道博物館まではキトの中心部からバスで1時間ほど。赤道をまたぐ機会などそうあるものではありません。エクアドルを訪れた際には、同博物館を訪れてみてはどうでしょうか。他では滅多にない、貴重で面白い体験ができると思いますよ☆

<「【世界一周の旅・南米編 Vol.7】空から落ちてくるような滝、エンジェルフォール☆」 へ続く>

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