門を見た後、今回のストップオーバーでの最大の目的である韓国料理を食べに「広蔵市場」へいく。
同市場は韓国で最初にできた市場で、土産物や衣料品、食料品などを売る店が数多く軒を連ねている。
ソウルでストップオーバーをすることになった際、韓国通の知り合いに「夜遅くまでやっていて、安くてうまい屋台はどこにある?」と尋ねて教えてもらったのがこの広蔵市場だったのだ。
市場には東大門から歩いて15分ほどで着く。通りを歩き、良さげな食堂を見つけて入ってみた。店主は片言の日本語を話す気さくなおじさんであった。かねてから食べてみたかった本場のビビンバを注文する♪
出てきたのはユッケビビンバ。
韓国と言えばキムチ。ということでまず最初に箸をつける。ほどよい酸味と濃厚な味にすぐに全部食べてしまった。すると店主の男性が「どうぞ」と新しいのを持ってきてくれた。
次にビビンバをしっかりとかき混ぜて食べる。あっという間にたいらげた後、しばらく話をして店を出た。
屋台が軒を連ねる通りをブラブラ歩いていると「麻薬のり巻き」と書かれた屋台があった。気になって見ていると美味しそうなトッポギが目に付いた。つられるように屋台のイスに腰を降ろしてトッポギを注文する。
食べ終わると今度は「麻薬のり巻き」が気になって仕方なかった。日本のテレビ番組でも取り上げられたと書かれた小さなボードが店にかけられている。
なんとも物騒な名前だがいったいどのような味がするのだろう。そんなことを考えながら見ていると店のおばちゃんが
「マヤクノリマキ。オイシイヨ」と日本語で言った。
腹はすでに十分満たされていたが、その言葉でつい注文してしまう。
日本ののり巻きとの大きな違いは、「からしソース」につけて食べるところ。ピリッとした味に「美味しい美味しい」と言いながらパクパクと食べいると、店のおばちゃんが「ほら、サービスだよ」といった具合にのり巻きを追加してくれた。増量サービスは一度では終わらず、残りが少なくなったところで二度目があった。
全て食べ終わると御礼を言って店を後にする。
東大門駅まで歩いたところで、空港へ戻ろうか思ったのだが、韓国ウォンがまだ残っている。
残しても仕方がないと思い、駅近くの食堂に入った。
メニューを見て余っているウォンで食べられるものは何かと探す。すると「タコのビビンバ」なるものがあった。美味しそうだ。最後の韓国料理は「タコのビビンバ」に決りだ。
食べ終わると終電に乗り遅れそうな時間だった。はちきれそうな腹を抱えるようにして急いで駅へ向かう。
来た時と同じ経路で空港へ戻り、ストップオーバーでのソウル観光は終わった。
がんばれ!日本の国際空港!
往路のトランジットといい、復路でのストップオーバーといい、実際にソウルの仁川国際空港を利用してみると、至れり尽くせりの質の高いサービスに感動に近いものを感じた。
また、空港だけではなく、市中心部へのアクセスの良さや韓国料理の誘惑もある。これなれば、誰もがソウルの空港を利用したくなる。アジアのハブ空港になるのは至極当然のように思えた。
一方、日本の国際空港を見てみると世界的に高いレベルにあるとは思うものの、利用する旅行者や航空会社にとっては、まだ仁川国際空港に一歩及ばない点があるように感じる。
しかし近年、危機感を持った成田などの国際空港は改善をしていると聞く。数年後、日本の空港もアジアのハブ空港として多くの旅行者を笑顔にしてくれる存在になってほしいと思う。
ソウル・東大門
参考WEBサイト
Text & Photo:sKenji
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