山登りのススメ Vol.5 ~八ヶ岳 その2~

sKenji

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これまでの話

9月の三連休、八ヶ岳を登ることにした。連休初日の夜、下山する予定の立場川キャンプ場に到着する。翌朝、キャンプ場にバイクを置いて、美濃戸口へ向かう。最初は歩いていたのだが、時間を短縮するために、ヒッチハイクで美濃戸口に向かったのだった。

 関連記事:山登りのススメ Vol.5 ~八ヶ岳 その1~
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赤岳鉱泉へ

ヒッチハイクの車を降りた後、軽く準備体操をして、美濃戸口を6:00出発。

赤岳山荘までは、未舗装の林道が続く。時折、山荘へ向かう車が通り、砂埃を巻き上げていく。

アルファ米。熱湯を注いで20~30分で食べることができる。保存年数は5年。非常食として常備しておくのもおすすめ。

アルファ米。熱湯を注いで20~30分で食べることができる。保存年数は5年。非常食として常備しておくのもおすすめ。

赤岳山荘に6:40到着。ここで、今朝、お湯を入れたアルファ米のパックを取り出して、朝食をとる。
食後、赤岳鉱泉へ。山荘からは赤岳鉱泉までは、コースタイムでは2時間ほどだ。


多くの山では、森林限界線(※)を超えるまで、鬱蒼とした森の中を歩くことがほとんどだが、赤岳山荘から赤岳鉱泉に向かう北沢コースは、渓流沿いの開けたとても気持ちの良いルートだった。

赤岳鉱泉の山小屋には8:40到着。山小屋は比較的規模の大きなものだった。その名の通り、鉱泉もある。お風呂がないと嫌だという山ガールが、八ヶ岳登山の拠点とするのに、いいかもしれない。

小屋で一休みした後、硫黄岳を目指す。赤岳鉱泉までは、ゆるやかな登りだったのが、ここからは傾斜がきつくなり、登山道らしくなる。


(※)森林限界線とは、高木が生育できなくなる限界のラインのこと。森林限界線より上は、視界が開けて展望がよく、登山の醍醐味を味わうことができる。

硫黄岳へ

硫黄岳山頂手前。

硫黄岳山頂手前。

硫黄岳に10:20到着。特徴的な頂上だった。

山頂は、とてもなだらかでだだっ広い。しかし、一端には鋭く切れ落ちた断崖が続く爆裂火口跡があり、南米ギアナ高地のテーブルマウンテンを連想させた。

断崖の縁に立って見る景色は格別で、北八ヶ岳の峰々を見渡すことができる。反対側を見ると、硫黄岳から赤岳に続く南八ヶ岳の稜線が伸びている。その山稜は、登山意欲を掻き立てる。


正直、八ヶ岳がここまでアルペン的な山だとは思わなかった。いい意味で想像を裏切られる。

硫黄岳頂上間近から、空腹と睡魔に襲われていたために、山頂でカロリーメイトを食べると、そのまま横になって寝る。15分程仮眠をとった後に、赤岳を目指して再びを行動開始した。

硫黄岳から北八ヶ岳をのぞむ
硫黄岳から北八ヶ岳をのぞむ
爆裂火口をのぞきこむ
爆裂火口をのぞきこむ
爆裂火口の縁
爆裂火口の縁

赤岳、そしてキレット小屋へ

赤岳に続く稜線

赤岳に続く稜線

硫黄岳から横岳を経由して、八ヶ岳最高峰の赤岳へ。

赤岳山頂の直前にある急登までは、なだらかな稜線歩きで、まさに天空を散歩しているようだった。硫黄岳から権現岳までの稜線歩きが、八ヶ岳のハイライトと言えるコースだ。

赤岳には、13:50に到着。途中、ガスに覆われていた赤岳山頂だったが、頂上に着くと、時折、晴れ間も見える。

赤岳の頂上から、キャンプ地のキレット小屋までは、ガレた岩場の急な下りだった。

キレット小屋には、15時到着。キャンプ指定地に設営できるテントの数は少なく、
10張程度しか張ることができなかった。そのため、到着した時にはほぼ埋まっていたのだが、水場への下り口付近に、まだ2、3張ほど、張れるスペースが残っていたので、そこにテント立てることができた。

<山登りのススメ Vol.5 ~八ヶ岳 その3~ へ続く>

 山登りのススメ Vol.5 ~八ヶ岳 その3~
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八ヶ岳最高峰、赤岳

Text & Photo:sKenji

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