避難訓練実施! (2013年7月25日)

sKenji

公開:

2 なるほど
1,642 VIEW
0 コメント

先日、会社で地震発生を想定した避難訓練を行いました。

危機管理のプロの話では、非常時に冷静な判断をすることは難しく、事前の訓練がとても重要だということです。

情報共有をすることにより、大震災発生時に少しでも被害を減らすことができるよう、気づいた点、反省点を報告します。

地震と火災発生

訓練の内容は以下のようなものでした。

午前11時に地震発生。

弊社オフィスは7階建てビルの最上階にあります。地震により、同じビルの2階にある飲食店から出火したという想定で、訓練は行われました。

ビルにはエレベーターのほか、屋内階段と野外の非常階段が備えられています。

まず各自のデスク下に収納しているいヘルメットと軍手を着用。部署ごとに人員の安全確認と点呼を行い、管理の担当スタッフに報告後、オフィスからの避難を開始しました。


★気づいた点
 避難開始以降、各フェーズ毎に時間を計測しておいた方がいいと思いました。

非常階段で避難

避難は屋外の非常階段を使って行いました。

階段から降りたところで、部署ごとに点呼を行い担当役員に報告しました。

★気づいた点
 ・火災が発生した場合、煙の影響があるかもしれません。ハンカチを口にあてるなど、煙を想定した避難を行った方がよかったかもしれません。


 ・点呼場所のすぐ脇は、立体駐車場とビルでした。壁などの落下物の可能性もあるために、点呼は安全で開けた場所で行った方がいいと思いました。

一次避難所へ

ビルからの脱出が完了し、全員の無事を点呼にて確認した上で一次避難所へ移動しました。一次避難所はオフィスビルから徒歩3分ほどの文化会館の駐車場です。

★気づいた点
 ・文化会館へのルートは2つ考えられましたが、選択した理由を全員で共有できるとよかったと思います。

 ・移動ルート上にある危険個所(落下物、電線など)について、確認しながら移動した方がいいかと思いました。

二次避難所へ移動

一次避難所で点呼、安全確認後、二次避難所の県立高校へ徒歩で移動しました。二次避難所までの移動所要時間はおよそ15分程度です。

★気づいた点
 ・二次避難所へのルートの一部に縁石や段差で仕切られていない歩道がありました。東日本大震災では、地震発生から津波到達までの間に交通事故が発生したことが報告されています。移動中の交通事故についても気を付ける必要があると感じました。

 ・移動中に電車の高架下を通りました。倒壊の危険性もあり、地震発生時に立体交差下を通るべきかどうか、検討すべき課題だと思います。

 ・一次避難所への道は、比較的狭い場所もあり、状況に応じては、二次避難所に直接向かう選択もあるのではないだろうかと思いました。

二次避難所で点呼

二次避難所へ到着後、部署ごとに安全確認と点呼を行い、担当役員に報告し訓練を終了しました。

★気づいた点
 ・避難所到着時の点呼について、非常時に冷静に人数確認ができるとは限らないので、点呼用の名簿を作り、それを読み上げて確認した後、担当役員に報告した方がいいのではないかと思いました。

全体を通して気づいた点

・信号が停電で使えなくなっている状況も想定しておくべきだと思いました。

・避難所への移動ルートは、商店街のアーケードや電柱の倒壊など障害物で、道がふさがれている可能性もあります。その際にどうするか検討の必要があると思います。

・避難所への移動ルート上に、袖看板など様々なものが落下する恐れがあります。また、電線や電柱設備には高い電圧の機器があり危険です。どのようなものが危険か、事前に知っておくことが必要だと感じました。

・避難所までの移動で、はぐれた場合や、別行動をとる状況になった場合に、どうするかについての検討をしておく必要があると思います。

・避難所までの道が確保できるとは限りません、また、避難所が安全だとも限りません。別の避難所も候補として想定しておく必要があると思います。

・常備品として、ヘルメット、軍手の他に懐中電灯も必要かと思います。冬は日没が早く、暗い中での避難も考えられます。巨大地震発生時には、停電の可能性が高く、非常灯の故障、破損などがないとも限りません。また、道路を移動中にも、道を照らす用途、自分の位置を他の人に知らせることによって危険を回避することもできるため、小型の懐中電灯があった方がよいと感じました。 

避難訓練を終えて

ふだんから利用している道でも、地震でどうなるかを想像しながら歩くことはなかなかありません。避難訓練で危険をピックアップしながら歩けたことは、貴重な経験でした。あとは、気づいたこと、考えたことの横展開ができるとよいと思いました。

今回は、地震の想定でしたが、災害は地震だけではありません。噴火などの別の災害には、避難の行動パターンが異なると思います。地震以外についても、考えられる災害についての備えも必要かと思います。

職場で学んだことを、家族との避難計画にも活かしていきたいですね。

 ▲「復興支援ベース」に戻る
potaru.com

Text:sKenji

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン