原発事故から3年8カ月経過した今、改めて聞いた話 iRyota25 2014.11.28 3 1,306 1 事故原発から30キロほどの距離にある福島県の町で、地元の人達と昼食会を共にした時のこと。隣の席のおじさんが自宅周辺の線量の話をしてくれました。 「普段は0.2以下のことが多いんだが、時々2.0を超えることがある。2.0だよ。結構な数字だよ。今でも出ているんだろうなあ。
東京電力「吉田調書」を読む(2)~絶望していました… iRyota25 2014.10.03 2 1,808 0 平成23年7月22日に実施された吉田所長への聴取は、東京電力が公表していた時系列の書面を見ながら、地震発生から津波到来、全電源喪失、そして爆発の直前までの状況を聞いている。 調書ではまず、吉田所長の東京電力入社後の経歴を尋ね、続いて地震発生時の状況、緊急対策本部
東京電力「吉田調書」を読む(3)外のことは分かりません iRyota25 2014.10.10 2 4,542 0 津波到達直後、地震発生から1時間ほどで、全電源喪失という絶望的状況に追い込まれた東京電力福島第一原子力発電所。次に打つ手をどう考えたかという質問に対して、吉田所長は「絶望していました」と答えた。 現場の機転 ○質問者 炉心溶融などを防ぐという意味で、RCICとか、I
東京電力「吉田調書」を読む(9)2,3号機に迫る危機 iRyota25 2014.12.12 1 4,182 0 「判断しないといけないときに、もうわからなくなってしまうんです」 前回は、1号機が爆発した後の円卓(緊急対策室)で、本店など外部からの注文や問い合わせが「雑音」に思えたこと、「うるさい、黙っていろ」とテレビ会議システムで何度も言ったこと、「やっていられないよ
東京電力「吉田調書」を読む(8)うるさい、黙っていろ iRyota25 2014.11.28 1 1,791 0 1号機の海水注入について、テレビ会議で一時停止すると報告した上で、現場では海水注入を継続したという話に続き、その対比として13日に行われた3号機の注水についての質問が行われる。 淡水と海水の切り替えのタイミング、非常用の高圧注水系が停止してから注水までに6時間40
中越沖地震の教訓がなければ、東日本は壊滅したかもしれない iRyota25 2015.07.16 0 1,735 0 ○回答者 非常に真っ黒けになって、NHKが御丁寧に報道していただいたんで、全国の方が燃えているところと黒い煙を見ていらっしゃると思うんですが、あの後、原子力発電所には消防車もないのかということで、えらいバッシングに遭いまして、消防車を買った。それと同時に、防火
東京電力「吉田調書」を読む(4)総理の来訪、時間の記憶がほとんどない iRyota25 2014.10.17 0 1,630 0 原発の敷地の外側、大熊町や浪江町、相双地域の人々がどうしているか、周辺住民のことは何も分かりませんと応える吉田所長の言葉に、質問者は「これも外のことですが」と水を向けたのは、当時の菅首相が3月12日に事故原発を訪れた時のことだった。 現場が全然うまくいかない状
東京電力「吉田調書」を読む(7)中止命令はするけれども、絶対に中止してはだめだ iRyota25 2014.11.21 0 1,710 0 3月12日、午後2時53分。1号機の冷却のため消火ラインを利用して行ってきた淡水による注水80トンが「注入完了」となる。原子炉を冷やすためには海水でも何でも注入したい現場。その一方で原子炉の状況は悪化していき、ついには爆発に至ってしまう。 1号機爆発と海水注入。とく
Jタンクエリアから処理水が漏れた原因。その深刻さ iRyota25 2014.12.20 0 1,571 0 12月17日の報道一斉メールで、福島第一原発正門近くに新設されていたJタンクエリアから、送水していた処理水を漏らしてしまったとの発表があった。その後、第二報、第三報に続き19日の「日報」には、漏らしてしまった原因についての発表も行われた。 状況は極めて深刻である。
吉田調書を読む(6)1号機爆発 iRyota25 2014.10.31 0 1,583 0 今回からは2011年7月29日に行われた吉田昌郎所長へのインタビューを紹介します。 ○質問者 では、早速、私、事務局加藤の方から、まず伺わせていただきます。 前回は、最後の方、駆け足だったんですが、1号機の水素爆発、つまり、3月12日15時36分ころの事象についてまで伺いま
東京電力「吉田調書」を読む(0) iRyota25 2014.09.19 0 1,554 0 紆余曲折の末に公開された「吉田調書」。メディアやブロガーなど多くの人々記事が続々とアップされているが、このままでは一時のブームに終わってしまうのだろうかという不安がある。 吉田調書はそのページ数の膨大さもさることながら、聞き取り項目(インタビューのテーマ)
東京電力「吉田調書」を読む(1)~NHKが御丁寧に… iRyota25 2014.09.26 0 2,073 0 吉田所長の言葉の向うにはどんな心理があったのか 前回は、吉田所長が地震被害を受けた後の原発の状況について、必ずしも全容を把握しうる立ち位置になかったことについて考えた。そうは言っても、事故原発の最前線近くにあった吉田所長の言葉は、原発がどのように壊れていっ
東京電力「吉田調書」を読む(5)海水注入の判断 iRyota25 2014.10.24 0 5,369 0 ベントへの困難な道 ~総理の来訪は関係ない 菅総理(当時)の来訪によってベントのタイミングが遅れたのではないか。総理が乗ったヘリが上空を飛んでいる時に、放射性物質を空に排気することが躊躇されてベントが遅れ、それが爆発につながったのではないか。 1号機が爆発した