【明治三陸津波120年】120年前はほんの昨日 iRyota25 2016.06.17 1 10,797 0 明治29年6月15日午後7時32分、岩手県釜石市東方約200kmを震源とするマグニチュード8.5クラスの巨大地震が発生。この地震によって発生した津波は、海抜38.2mという当時の観測史上最大の遡上高を記録し、岩手県、宮城県、青森県の沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。 ——と
【遺構と記憶】南三陸の防災庁舎2016年 iRyota25 2016.02.05 2 5,170 1 南三陸町、志津川の町を車で走ると、別の世界に来たような気持ちになる。夜中に走っていると、まるで海の上を走っているかのような錯覚に囚われてしまう。それくらい、町のかさ上げは高い。かつて町があった場所には、まるで中央アメリカのピラミッドを思わせるような高い盛土
【復興支援ツアー2015】息子へ。神戸からの手紙「一杯のコーヒーの温かさをさがす旅」 iRyota25 2016.04.11 3 8,551 0 1杯のコーヒーの温かさ。それはコーヒーだけの温かさではなかった 神戸を目指したのは、東日本大震災から2年となる日、「がんばろう!石巻」の看板で行なわれた慰霊行事で出会った人たちのことが忘れられなかったから。 3月11日の光景。「がんばろう!石巻」追悼の集い 「コー
【遺構と記憶】国道45号線沿いに残された高田松原の被災松 iRyota25 2016.01.28 1 2,361 0 震災遺構としての保存が本決まりになっているかつての道の駅「Tapic45」(陸前高田市)。その敷地の片隅に被災した松の根や幹が並べられている。 決して捨て置かれているわけではない。なぜならちゃんと説明パネルも設置されているから(コンパネにカラープリントを貼り付けた
大槌町の澄み切った湧水の未来 iRyota25 2015.11.20 2 2,669 0 カモの仲間やチドリやセキレイなどなど、野鳥が飛び交い、にぎやかな鳴き声をあげているのは有名な飛来地の池ではありません。ここは、岩手県の大槌町。 池のように見えるのは、かつては町だった場所。どうして野鳥の楽園になっているのかというと、大槌町は震災のずっと以前
【遺構と記憶】南三陸町の防災庁舎が保存の方向へ iRyota25 2015.06.22 4 5,355 0 あの建物が遺構として保存される方向に動き出しました。 あの建物とは、南三陸町の防災対策庁舎です。津波が町に押し寄せる中、避難を呼びかけ続けて犠牲になった町職員の遠藤未希さん、三浦毅さんの「命がけのアナウンス」で知られる建物です。 宮城・南三陸町防災対策庁舎
[21世紀 日本の風景]南三陸防災庁舎のいま iRyota25 2015.08.06 3 2,636 0 かさ上げ工事が急ピッチで進められ、土地がどんどん高くなっていく南三陸町志津川地区。写真の片隅に写るのが何だかわかりますか? かさ上げされた土地の向こうに見えているのは南三陸町の防災庁舎。高台にある志津川幼稚園から撮影したので、上から見下ろす角度になっていま
歌が聞こえてくる「新北上大橋」のいま iRyota25 2015.09.11 3 3,121 0 ここに来ると歌が聞こえてくるような気がする――。そんな話を以前からよく聞いた。 聞こえてくるのは岸辺の葦のリードの調べか。あるいは海からの風が橋梁を鳴らしていくのか。それとも津波に奪われた魂の歌声なのか。 新北上大橋は東北の大河・北上川の河口から約4kmに掛けら
いまだけの風景「オシャレな新・野蒜駅へ」 iRyota25 2015.08.12 1 2,083 0 左手の松並木は東名(とうな)運河、北上川と仙台方面の水運を外洋を通らずに実現するために伊達藩が築いた運河です。かつての仙石線は野蒜(のびる)付近では、この運河に沿って走っていました。しかし、東日本大震災の大きな被害を受けて、仙石線は山側へ数百メートルも高台
息子へ。東北からの手紙(2015年7月20日)地元メディアが伝えた「原発PR看板」将来的には復元へ iRyota25 2015.07.21 3 2,266 0 地元にいるからこそ届けられる情報があるということ。地域の紙メディアの小さな記事に大切な問題が隠されていること。 福島県双葉町には原子力発電をPRする看板が2基設置されている。そこには1988年と91年に町民から募った表裏計4つの標語が掲げられている。 「原子力 明るい
震災遺物・震災遺構(しんさいいこう)津波石 iRyota25 2013.04.02 3 2,407 3 津波石をご存知ですか。 莫大な津波のエネルギーで海から陸地に打ち上げられたり、元あった場所から移動したりした岩のことです。あり得ない場所に運ばれた岩やコンクリート製品などの重量物は東北の被災地でもたくさん見られました。たとえば――、 福島県いわき市久之浜の海で
「あの看板」の撤去話が進んでいるという不条理 iRyota25 2015.04.08 4 2,328 0 あの看板とはこの看板。立ち入りが厳しく制限されていた2013年、原発事故被災地のツアーバスからの撮影で切れ切れですが、まぎれもなくこの看板のこと。 原子力明るい未来のエネルギー 国道6号線から双葉駅への道に右折する車窓から、この看板が見えてきた時には強烈な皮肉め
【遺構と記憶】かさ上げに囲まれていく南三陸の防災対策庁舎 iRyota25 2015.01.30 2 3,046 0 昨年末、久しぶりに訪問した南三陸町の防災対策庁舎。玄関とは反対側からの姿です。以前は入れた庁舎前への道は閉鎖され、正面からは入れません。写真では見えにくいのですが、防災庁舎のすぐ近くまで盛土のかさ上げが迫っています。 スマホのカメラの広角レンズなので、かさ
【遺構と記憶】高田松原道の駅「タピック45」 iRyota25 2015.02.13 2 5,619 0 国道45号線沿い、陸前高田の高田松原側にあった「道の駅 高田松原」は東北随一、広さ4ヘクタールを誇る道の駅でした。直売所などの店舗やインフォメーションのほか、うごく七夕やけんか七夕の山車も展示されていたそうです。 三角形の建物が印象的な「タピック45」は道のシン
【遺構と記憶】気仙沼に打ち上げた大型漁船 iRyota25 2014.12.26 4 8,496 0 その船を最初に見た時の衝撃を忘れない。気仙沼の港沿いから鹿折駅方面へのカーブを左に曲がってほどなく、その船が見えてきた。津波被害を受けた建物の片づけが進み、残されたコンクリートの基礎くらいしか町の痕跡が分からない荒涼とした風景。コスモスと、あとはたぶん塩害
【遺構と記憶】陸前高田の集合住宅 iRyota25 2015.01.20 2 5,080 0 国道45号線の沿線にたっていた5階建ての集合住宅2棟。海側の1棟は4階までが、ベランダから玄関まで津波でうち抜かれていた。人の姿がほとんど見られない高田の町で、津波の威力と想像を絶する恐ろしさを静かに物語り続けている。 震災後の陸前高田に残された衝撃的な建物は「
【遺構と記憶】女川・江島共済会館がほぼ解体される iRyota25 2015.01.07 5 7,131 0 年末年始の休暇中、久しぶりに訪れた女川の町で驚いた。女川町立病院(現・地域医療センター)の駐車場から道を隔てた目の前にあった、津波で倒されたビルの姿が消えていたのだ。 12月11日から始まった解体工事は、年末の時点でこの進捗状況。すでにビルがあったとは思えない
被災された方は読まないで下さい iRyota25 2014.07.25 5 1,573 2 ごめんなさい。津波の話です。震災を経験された方は読まないで下さい。 あの日の夜、テレビやラジオが「壊滅」という言葉と結びつけて報じていた町。「女川町とは連絡が取れていません」――。被災した町の最新状況を伝えるアナウンサーが、数十分おきに同じ言葉を繰り返してい
10代の卒業生たちが意見表明「大川小の校舎を残して」 iRyota25 2014.04.17 5 2,769 0 メッセージが回ってきました。 哲也に続いて、校舎を残してほしいという仲間の言葉を是非聞いてください。 みんな哲也と同じ気持ちでした! ※ 拡散希望 ハフィントン・ポストに掲載された記事へのシェア・拡散が広がっている。 石巻市では、被害を受けた大川小学校を解体する
【新登場】石巻トランプぅ~ってどんなの? iRyota25 2014.09.05 1 1,423 0 「石巻トランプぅ~」は、石巻の町の印刷屋さんがつくった、まちの魅力が詰め込まれたトランプ。一枚一枚に石巻名物がひとつ紹介され、遊びながら町のことを知ることができるんです。 ケースを開けると中はこんな感じ。 トランプに掲載されたスポットの情報や地図も一緒に入っ
初めての姉妹会は東北で! jina 2014.06.01 6 7,326 1 かねてからの夢だった三姉妹だけで行く女旅。東北も被災地も初めての姉と妹に、美しい東北、人と人がつながる東北、そして東日本大震災の爪あとを自分の目で見てそして感じて、これから私たちにできること、そして子供たちに伝えていくべきことを一緒に考えたい。 長女 くっ
【写真記事】大槌町のいま ~2014年5月31日~ sKenji 2014.06.27 1 2,247 0 2014年5月31日。岩手県の大槌町を訪れる。その時に見た同町の「今」をお伝えします。 大槌町について 大槌町は岩手県の三陸海岸沿いの町で、東日本大震災で大きな被害を受けている。同町には震災当時およそ1万6千人が暮らしていた。そして、1,284名(平成26年5月1日時点での死
【レポート】復興支援ツアー2014 ~東北を見て、そして伝える~ by sKenji sKenji 2014.06.08 3 6,074 2 1日目 5月29日。いよいよ、東北旅行に出発! 当初、計画していた予定では、昼過ぎに岩手県・二戸駅到着予定でしたが、新緑に輝く奥入瀬の写真を少しでも綺麗に撮りたく、急遽、前日、東京在住の友人宅に泊まり、07:36東京発の東北新幹線に乗り、東北へ向かいました。 岩手県
今週末、南三陸町で「牡蠣まつり福興市」が開催されます! sKenji 2014.02.21 2 2,152 0 第32回志津川湾春つげ牡蠣(かき)まつり福興市 今週末の2月23日、南三陸町の仮設商店街「南三陸さんさん商店街」隣の特設会場で「志津川湾春つげ牡蠣まつり福興市」が行われます。 南三陸町の復興市は、震災直後の2011年4月29日、30日に第一回が開催され、その後、毎月の最終日
大槌町旧役場庁舎のいま iRyota25 2014.03.10 2 2,618 0 津波到来時間で止まった時計は数多い。大槌町旧役場庁舎の時計は、午後3時25分ごろを指していた時計の針まで破壊された。 大槌町の旧役場庁舎は、解体するか震災遺構として残すかで議論を呼んだ建物のひとつだった。見たくないと解体を主張する遺族と、津波の記憶を後世に伝え