とんでもない暑さの夏休み。体温調節の苦手な娘にとってこの暑さは危険です。
そんな本人は午前中からいそいそと水着を引っ張り出してきてはわたしたち親に渡します。「ベランダプール」がしたいからです。
空気を入れる必要がなく、組み立ててすぐ使えるこちらのプールを買って本当に良かったです。
ただし、いくら真夏とは言え水道の水を張ってすぐでは冷たすぎて、さすがの娘も入れません。でも、組み立てたプールに水を入れ始めると1秒でも早く入りたがって、あまり長い時間ガマンさせ続けると怒りだしてしまいます。
そこで役立ったのがお風呂のシャワーに接続できる散水ホース。延長ホースも買ったのでわが家のお風呂からベランダまで届きます。これでお湯と水のダブル給湯&給水が実現。ちょうどいい温度の水を短い時間で張ることができます。
このプールとホースのおかげで、わが家の自閉っ子はこの夏も家に居ながらにして楽しい時間を過ごすことができています。プールから水がなくなるまで出てきてくれないほどです。
きょうは、このようにわが家で「自閉っ子育てに役立ったグッズ」をいくつかご紹介します。
タブレットを守る
家にいると、娘は食べ物を催促するか、絵本を読むか(といっても字は読めないし逆さに見ていることも多いので、何が楽しいのかは謎)iPadで動画を見るか、そして夏はプールにいるか、のどれか。
iPadでは何年も同じアプリや動画を見ていますが、急に飽きると所かまわずポーン!と放り投げてしまいます。そのまま置いておけばいいのにわざわざ放り投げる性格の悪さはどこから来るのか…とにかく、そこで必要なのが衝撃からiPadを守るケースです。
素材はウレタンなのかな?(8/18追記:EVA素材「エチレン ビニールアセテート コポリマー」といって、ポリエチレンよりも軽量で柔軟性と弾力性があり、丈夫でちぎれにくい性質を持った素材だそうです。軽量・無公害の素材で、サンダルの底材やバスマットなどに使われています)
固いようで柔らかく、それでいて柔らかすぎない絶妙な感触。上部の持ち手部分を折り曲げてスタンド型にもできます。
左の写真の上の方には娘の歯型があります。最近はほとんどありませんが、一時期は機嫌が悪くなると近くの物や人を思いきり噛んでいました。それでわたしもママもiPhoneをバキバキにされたことがあります。
スマホやタブレットを噛まれた時に危ないのがガラスの破片。保護用のフィルムがガラス製だとやはり割れて破片が出るので危険です。一方PET樹脂製のフィルムはどうしても弱いですが、本体ガラスの破片が飛散するのは防げるのかな?
まあどちらにしても本気の噛みつきの前では無力ですから、分厚くて本体まで距離がある(つまり歯が届きにくい)こちらのiPadケースは大きな効果を発揮しました。何百回と投げられているiPadくんは今日も元気です。
わたしはめんくい
とても不器用な娘はスプーンをじゅうぶんに使いこなせません。食べ物を多く乗せすぎたり、「傾けると食べ物が落ちてしまう」ことも時々忘れてしまいます。
また「持っているものを机などにコンコン当てる」というクセがあり、食べ物が乗っている状態のスプーンでもこれをやってしまいます。
ただし、朝昼晩めん類でも全然平気なほど麺好きの娘はお箸を使うのがとても上手です。といっても普通のお箸はもちろん使えませんでして、このようなものを愛用しています。
こちらは病気や障害でお箸が上手く使えなくなった人のための「介護用のお箸」。娘はそのミニサイズを使っています。
いわゆる「トング」のように、ふだんはバネで軽く開いた状態。それを指で閉じることによって食べ物を挟むことができます。食べたら指の力を緩めればまた開いてくれます。
もうひとつ普通のお箸と比べて食べやすい点は「箸先が必ず揃う」ということです。クロスになることなくピタッと合わさってくれるので、細い麺やお豆もつかむことができます。
娘は大好きなラーメンやにゅうめん(温かいそうめん)を一本たりとも食べ残すことなく食べ終えると、そのあとも刻みねぎの一つ一つまで丁寧につかみ取って食べます。
親はこれでずいぶん楽になりました。上の写真でわかるように「中指も上に来ちゃってる」のが惜しいんですけど、問題なく食べているのでまあいいかと思っています。
カームダウンの場所
最後にご紹介するのは、こちらの大きなビーズクッションです。
「快適すぎて動けなくなる魔法の」と謳われているこのヨギボー。わたしは「正直そこまでは…」と思っていますが(なにしろ値段がかわいくない)、娘にとってはこのクッションがとてもリラックスできる場所みたいです。
事実、自閉症のこどもたちの支援施設にはけっこうな確率でこのヨギボーがあります。自閉っ子の中には体幹が弱い子も多いのと、体を任せると適度に沈んで適度に包まれるのが、楽でもあり安心にもつながっているのでしょう。
わが家ではクルマにも別の種類のヨギボーを置いています。稀にではありますが娘がパニックになって車内で暴れた時には、娘の手足を避けたり、衝撃を和らげる役割もしてくれます。
コロナウイルスの影響で休校の期間が長く「なんとなく始まった」感のある夏休みは記録的な暑さとなり、この2020年にまたひとつ「いつもの年とちがうこと」が加わった気がします。
そんなことを知る由もない娘はベランダプールのおかげもあって機嫌よく元気もいっぱい!しかし、年長さんあたりからめっきり昼寝をしなくなり、いま5年生の娘がこの1週間のなかで2日も「昼寝」をしました。やっぱり疲れてるんでしょうね。
娘の夏休みはあと10日。晴れてくれるのはありがたいですが、この異常な暑さは勘弁してほしいです。
コロナ禍で外出を一生懸命がまんした子供たちは思いっきり外で遊びたいよね…子供たちはもちろん、遊びに連れて行く親御さんたちも熱中症にはじゅうぶん気をつけてください。
最終更新:
pamapama
> たまに真上に投げたタブレットが頭頂部に落ちてきて怒っています(笑)
おもちゃでまったく同じ状況になったことがあります。当たられるのはもちろんわたしです(@_@)
akaheru
これは・・・、我が家でも取り入れたいグッズがいくつもあります!
タブレットケースなんかは特に。下の子がどれくらい遠くまでタブレットや携帯電話を投げ飛ばせるか日々挑戦しているようで、たまに真上に投げたタブレットが頭頂部に落ちてきて怒っています(笑)