シリーズ「自閉症って、どんな障害?」第4回~感覚過敏~

pamapama

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「自閉症」は生まれつきの脳の障害です。脳(中枢神経)の障害なので、本人にもコントロールできないことが多く、わたしたちとは違った独特の感覚を持っています。

今回でいう「感覚」とは「感性」や「思考」などのことではなく、物理的な「ものの感じ方」のこと。脳の働きが独特なため、光や音、味、触感などの刺激の受け取り方もまた独特で、いわゆる「五感」が健常者に比べて「敏感すぎる」ケースが見られます。(逆に「鈍い」こともありますが、そちらは別の回にご紹介しましょう)。

音の感じ方

わたしの経験では、うちの娘に限らず自閉症のこどもが「耳をふさいでいる」シーンをすごくよく見ます。「音が大きく聞こえる」「音が響いて聞こえる」ケースもあれば、「(音量の問題ではなく)特定の音が苦手」な場合もあります。「耳当て」をしている子もよく見かけますね。

うちの娘は「人より大きく聞こえる」感じではなさそうですが、「大音量が苦手」なのは間違いありません。最近はお祭りや各種イベントで立派な音響施設を使って音楽を流したり演奏していますので、そういうところへ連れて行くと確実に機嫌が悪くなります。

でも地元の大きな夏祭りでたくさんの山車が集まって「お囃子」を一斉にする「競り合い」はなぜか平気なのです。不思議ですね。

あと、「自分より小さい子が騒いでいる声」も苦手です。自分だってギャーギャーうるさいクセに(笑)。

肌の感じ方

「ぬるぬる」がイヤ、「チクチク」がイヤ、人に触れるのがイヤ。物や人に触ること、触られることに関してもいろんなケースがあります。

赤ちゃんが抱っこを嫌がって体を反らすなんてこともあります。「親の手さえ払いのける」ことだってありますが、本人に悪気は一切ありません。ただ親御さんは大変だし、つらいでしょうね。。。

うちの娘は「嫌がる」というほどではありませんが、そういえば赤ちゃんの時、抱っこしてもわたしの首や腕にしがみついたりしないため、抱っこしにくいなあとは思っていました(なのに今は25kgの身体で「抱っこしろ・おんぶしろ」とわたしの身体によじ登ってくるのです。今かよ!)。

ほか、うちの娘は「爪切りは大丈夫」「耳そうじはダメ」「髪を洗うのは好き」。でも「髪を縛るのは絶対にイヤ」だし「帽子は絶対に被らない」などなど。

いろいろバラバラです。一人の子の中でもバラバラですし、子供によってもっとバラバラ。脳みそは不思議ですね。

生まれてから3回だけ帽子をかぶったことのある娘。その1回目。でも何年も通っているスイミング(障害児クラス)ではいまも絶対にかぶりません。
生まれてから3回だけ帽子をかぶったことのある娘。その1回目。でも何年も通っているスイミング(障害児クラス)ではいまも絶対にかぶりません。
帽子をかぶった奇跡の日・2回目。ドラマ「西遊記」の猪八戒みたいですね。ほら、かぶればかわいいのに…バカチン。
帽子をかぶった奇跡の日・2回目。ドラマ「西遊記」の猪八戒みたいですね。ほら、かぶればかわいいのに…バカチン。

やっぱり帽子は被らない

先日、自閉症児を対象にした「乗馬セラピー」を体験してきました。富士山のふもと、乗馬にも療育にも専門の知識をもったスタッフがいらっしゃる環境抜群の施設です。

じっと座っていられない娘ですが、動物は平気でべたべた触るため、優しいお馬さんの魅力に引っ張られてたとえ数十秒でも乗馬体験できればとてもいい刺激になると考えたのです。

うちの娘は前述のとおり「帽子を絶対に被らない」ので、乗馬に必須であるヘルメットは断固拒否しました。これはもちろん想定済みなので見学だけでもいいと思っていたのですが、特別な配慮でヘルメットなしで乗せて頂けることになりました。

乗る前にみんなで畑から抜いたばかりのニンジンをお馬さんにあげてコミュニケーションはとってあります。そしてひとりひとり乗馬体験。一緒にいった他のみんなはちゃんと乗れています。すごいなあ…!

いよいよ娘の番。持ち上げて鞍をまたがせてみると…「意味わかんねえ!」といった感じで(娘はしゃべれません)じたばた騒いで乗馬拒否です。予想はしていたけどやっぱりダメだったか(笑)。

でもきれいな空気を吸って、このあとはおいしいカレーをわたしの分まで食べて、とてもご機嫌になった娘でした。動物に触れさせるのはとても良い経験なので、ぜひまた連れていきたいと思います。

自閉っ子の独特な感覚については、これからもご紹介していきます。

乗らなかったけどお馬さんが気になる。
乗らなかったけどお馬さんが気になる。
乗らなかったくせに「あたし、やりきったよね!」という感じの達成感にあふれた表情。そういえば保育園の時、全種目を脱走しようとした運動会の後も同じ顔をしていました。
乗らなかったくせに「あたし、やりきったよね!」という感じの達成感にあふれた表情。そういえば保育園の時、全種目を脱走しようとした運動会の後も同じ顔をしていました。
 シリーズ「自閉症って、どんな障害?」第1回~生まれつきの障害~
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