中国の湖南省にある武陵源は、数え切れないほどの絶景や世界遺産がある同国でも屈指の自然景観を誇るスポットです。
天を突くような奇岩が乱立するその光景は、人間の想像力を越えた、まさに地球が生み出した壮大な造形物。たった一枚の写真だけで「ここへ行ってみたい!」、そう思わせる魅力を感じる場所です。
武陵源について
武陵源は張家界(ちょうかかい)国家森林公園、索渓峪(さくけいよく)風景区、天子山風景区といった複数の風景区などから成り立っています。
およそ264平方キロという広大なエリアには3100本以上もの奇岩があります。
岩は高さが200メートル以上もあり、「峰」と言ったほうが適切なほどの規模です。400メートルを越える奇岩もなんと1000箇所ほどあるといいます。
この世にも不思議な景観が作られるきっかけは、1億8千万年前に始まった地殻変動にあります。武陵源がある場所は当時、海でした。しかし、海底が隆起して陸地となり、それが長い歳月をかけて風化し、今の姿になっています。
まるでCGのようにすら見えてしまう武陵源の写真。ジェームズ・キャメロン監督の映画・アバターの一部は、武陵源で撮影された映像にCG処理を加えて作られたそうです。
武陵源へのアクセス
武陵源観光の拠点となる街は張家界市。前回ご紹介した鳳凰古城からは直通バスがあります。
2つの街の道のりはおよそ250キロほどですから、所要時間は4、5時間程度といったところでしょうか。料金は100元程度という話ですから、日本円にすると1700円程度(※2016年5月31日現在のレートによる)です。
ちなみに日本から直接行く場合は、上海もしくは北京へ飛び、飛行機を乗り換えて
張家界市にある「張家界荷花(ちょうかかいかか)空港」へ行くのが最も早そうです。
※運賃や所要時間などはあくまでも参考情報です。
観光について
武陵源の入場料は湖南省旅行局のオフィシャルWEBサイトによるとニ日間パスで248元、一週間パスで298元です。
広大なエリアに見どころのポイントが散らばっているので、できれば3日間はかけて見て回りたいところです。
その場合の入場料は約5,000円……。かなり高額です。しかし、ここは幻想かつ壮大な光景を目にすることのできる観光スポット。ディズニーランドよりも安く、世界の絶景を見れると考えるといいかもしれません☆
武陵源
前回の話
最終更新: