【妄想世界一周 Vol.7】インドでは、アジアで最も大きい城へ☆

sKenji

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混沌とした雰囲気が満ち溢れ、強烈な個性を放つ国、インド。広大な国土に加え、長い歴史を誇るだけに見所が満載の国です。

そのなかで今、個人的に最も興味を惹かれるのが、チットールガル城(※チットーガー・フォート)です。

チットールガル城について

チットールガル城を知ったのは、一枚の写真。それが冒頭の画像です。(※同一のものではありませんが、おそらく同じ位置から撮った、ほぼ同様の写真です)

険しい断崖の上に造られた城に、水を静かにたたえた貯水池――。

この写真を一目見て以来、ずっと頭の片隅の残ってるインドで行ってみたい場所です。

チットールガル城はインドの北西部、砂漠の国と呼ばれるラージャスターン州にあります。ラージャスターン州は城が多いことでも知られ、2013年には同州にある6つの城塞が「ラージャスターンの丘陵城砦群」として世界遺産に登録されています。チットールガルもその構成遺産のひとつです。

城の規模は南北2.5キロ、東西800メートル。アジア最大の城です。高さ約150メートルの台地の上にあるためにまさに難攻不落。その特異な立地は衛星写真で見てもよくわかります。

チットールガル城の上空からの写真。台地の上に城があるのがわかります(出典:Googleマップに加筆)
チットールガル城の上空からの写真。台地の上に城があるのがわかります(出典:Googleマップに加筆)

チットールガル城の歴史に触れる時、必ずといっていいほど紹介されるのが、「城の悲惨な歴史」と「この地に住んでいたラージプート族の勇猛さと誇りの高さ」です。旅行ガイドブック・地球の歩き方には次のように書かれています。

城の多いラージャスターンのなかでも、この城塞ほど悲惨な歴史に包まれたものはない。1567年にウダイプルに移されるまでメーワール王国の都だったのが、このチットールガルだ。
 14~16世紀に、3度にわたるイスラーム教徒軍の猛攻にさらされ、そのたびに城を守るラージプート族は勇猛果敢に立ち向かった。一方、女性たちは名誉の死を決意して自らの命を断った。そして炎が彼女たちを包み込むとき、男たちは激闘のさなかに倒れていったのである。この殉死と激戦の記憶が、チットールガルの永遠の栄光となった。

地球の歩き方 インド 2015~2016

チットールガル城の見どころ

城で見てみたいのが「貯水池」と「勝利の塔」です。

チットールガルの広大な城内には数多くの貯水池があるといいます。その数はなんと80以上!

高さ150メートルの台地の上という立地は、まさに天然の要害。城を築くには最適の場所です。

しかし、その一方で心配なのが水の確保。恐らく川などがなかったために、雨水を大量に溜めておく貯水池が必要だったと思われます。

勝利の塔は9層になっており、高さは約37メートル。イスラーム教徒軍との戦闘に勝利した記念として、当時のメーワール王、クンバによって1448年に建てられました。

ヒンドゥー教のヴィシュヌ神に捧げられもので、塔の中、及び外に施された彫刻は見応えがあります。

旅行費用&アクセス

前回の妄想世界一周の訪問地であるミャンマーのバガンからは、一度同国のヤンゴンへ鉄道で移動し、空路でインドのデリーへ向かいます。

日本から行く場合は成田空港などから直通便があります。

チットールガルの街にもホテルはあるものの、数が少ないことから、ウダイプルから日帰りで観光します。

デリーからウダイプルまでは鉄道移動。そしてウダイプルからは、バスに乗って約2時間半でチットールガルに到着します。街についたらオートリキシャーをチャーターして、城の見学です。

【主な旅行費用】
■交通費
・バガン → ヤンゴン:鉄道 (12時間)[1,500円]

・ヤンゴン市内 → ヤンゴン空港:タクシー(30分~2時間)[750円]

・ヤンゴン → デリー:飛行機(9時間半。タイ・バンコクで乗り継ぎ1回)[40,000円]

・デリー空港 → デリー市内:地下鉄(20分)[160円]

・デリー → ウダイプル:鉄道(12時間半)[700円]

・ウダイプル → チットールガルのバス停:バス(2時間半)[120円]

・チットールガルのバス停 → チットールガル城:オートリキシャー(5時間チャーター)[800円]

■宿泊費
ゲストハウス:500円(1泊 ) × 1日間

■食費等:
・街の食堂:600円(1日) × 1日間

・ミネラルウォーター:100円(1日) × 1日間

■観光費用
・チットールガル入場料:160円

■その他
・インドビザ取得費用:3800円
※ミャンマーで取得するインドビザについて、2014年時点の旅行者のブログ情報によると、次の通りです。
ヤンゴンにあるインド大使館で申請可能。ビザ申請から受取までの所要日数は最低でも5営業日。支払いはUSドルのみで35ドル。必要なものは、「日本大使館からの推薦状(※事前にヤンゴンにある日本大使館で取得)」、「オンライン入力のインドビザ申請書」、「顔写真2枚」、「パスポートのコピー」。

《目安費用:5万円(※概算)》

※金額、及び時間は参考情報であり、あくまでもひとつの目安です。
※金額は2016年6月13日現在のレートで計算。1インド・ルピー≒1.6円。1US・ドル≒107円。

ラージャスターン州で色をめぐる旅も面白そうです☆

ちなみにラージャスターン州には建物などの色彩から、色にちなんだ別称を持つ街が4つあります。

「ピンクシティー」のジャイプル、「ブルーシティー」のジョードプル、「ゴールデンシティ」のジャイサルメール、そして「ホワイトシティー」のウダイプルです。これらの街を見て回るのも楽しそうですね♪

 〈妄想旅行が次に行くのは「ウズベキスタンのサマルカンド」!〉
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チットールガル城

前回の話

 【妄想世界一周 Vol.6】夕日を浴びる世界屈指の仏教建築群を見るために「バガン」へ by sKenji
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参考文献&WEBサイト

「地球の歩き方 D28 インド 2015~2016年版」(著作編集:『地球の歩き方』編集室、発行所:株式会社 ダイヤモンド・ビック社、発行元:株式会社 ダイヤモンド社)

 Welcome to Indian Railway Passenger reservation Enquiry
www.indianrail.gov.in  

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