旅立ちは船で!
日本からまず最初に向かうのは中国です。
普通は成田や羽田、もしくは関西や中部などの空港から飛行機でひとっ飛びかもしれませんが、長旅の出だしは重要。そのため、旅情を感じる海路での旅立ちに惹かれます。
中国との航路は大阪と上海を週に2便、蘇州号と新鑑真号という2隻のフェリーが結んでいます。所要時間はおよそ2日間。この移動時間が長いか短いかはその人次第。せっかくの船旅、楽しみたいところです。
客室は貴賓室から2等室Bまで各種がありますが、個人的にいいと思うのが「2等室A」。定員が5名とのことなので、同室の方との交流を楽しむことができそうです♪
300年以上前の街並みを今に伝える「鳳凰古城」
広大な国土、そして「4000年」とも言われる長い歴史を誇る中国。見たい場所を仮に全て回ろうものなら、きっと時間が1年あっても足りません。
そこで厳選した際にまず最初に行ってみたいと思うのが、中国南部の湖南省にある「鳳凰古城」です。移動は上海から吉首(チーリン)まで鉄道で行き、そこからはバスを探します。
鳳凰古城に行きたいと思う理由は、ひとえにその景観にあります。「中国で最も美しい街のひとつ」と称される旧市街は、300年以上前の明や清の時代の街並みを今に伝えています。
街の中心には沱江(だこう)河が流れ、その両岸に中国の伝統的な家屋が軒を並べる――。その光景になんとも言えない郷愁感を覚えるのです。国は違えど同じアジアの国。どこか心の琴線に触れるものがあります。
旧市街の魅力を引き立てているのが、街並みと調和している沱江河。その川には鳳凰古城のシンボルとなっている虹橋が架かっています。橋は中国南部に見られる特徴的な風雨橋。橋上に二階建ての楼閣が建っています。日本ではあまり目にすることのない珍しい橋です。
川辺に軒を連ねる古民家のなかには民宿もあります。ここに身を置き、朝に昼に夕にのんびりと散策したらどれほど幸せなことか――。ただそれだけで、数百年前の中国の生活を感じることができるに違いありません。
川中には跳石も置かれており、対岸に渡ることができます。跳石も利用しながらの街歩き――。考えるだけで楽しそうです。
中国の伝統的な街並みが残る、鳳凰古城。ぜひ訪れてみたい場所です。
鳳凰古城
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