伊豆半島の付け根に位置する静岡県の函南(かんなみ)町。付近には大小、無数の川が流れています。そのうちの1本、箱根山麓に源流を持つ柿沢川の土手に桜の木が植えられています。
先日2月28日(土)、その桜が見ごろを迎えているというので見に行ってきました。
川の土手を彩る「かんなみの桜」
かんなみの桜は早咲きで知られる「河津桜」です。そのためよく見られるソメイヨシノよりも早い、今の時期に見頃を迎えています。桜は駒形橋から榎橋までの2キロ弱に渡って、およそ410本植えられています。
かんなみの桜が最初に植えられたのは2001年のこと。樹齢15年ほどの若々しい桜の木が色鮮やかな花を咲かせて川堤を彩っています。ピンクの並木が1本連なっている光景は絵になります。
花は時間によってその色を変えていました。真昼のほのかなピンクも素敵ですが、夕日を受けた花の色にも趣があります。
訪れた時、ちょうど菜の花も見頃を迎えていました。桜の淡いピンクと菜の花の明るい黄色に春を感じます。
近付いて見ると菜の花の美しさも桜に負けていません。お互いに引き立てあっているようです。
訪れていたのは人間だけではありません。
桜があまりにも綺麗だったのか。それとも好物の花の蜜が目当てだったのか・・・。それは聞いてみないとわかりませんが、メジロたちもやってきていました。
名前のとおり、目の周りの白がチャーミングです。
チィーチィーという鳴き声と共に心を和ませてくれました。
訪れたのは比較的暖かい穏やかな日。川の土手に咲く桜を1、2時間ほど楽しんで帰宅しました。函南町の桜はそれほど人に知られていないせいか、観光客も少なく、のんびりと観桜を楽しむことができました。
かんなみの桜では、今週末の3月5日(土)に「かんなみ桜まつり」が開催されるので、早い春を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。静かに桜を楽しみたい方には特におすすめです。近くに駐車場があるほか、JR函南駅や伊豆箱根鉄道駿豆線の大場駅から路線バスも出ています。付近には温泉もあるので、お花見の後に寄られてみるのもいいですよ♪
かんなみの桜
参考WEBサイト
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