春から初夏の狩野川で野鳥観察

iRyota25

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静岡県の伊豆半島北部を流れる狩野川は、太平洋側の一級河川としては珍しく南から北に流れる川。しかも伊豆の国市から函南町、清水町にかけては、富士山を正面に見ながら流れていくステキな川です。

川の流れのすぐ近くに国道や私鉄が走り、市街地からも近いロケーションにも関わらず、狩野川ではけっこうたくさんの種類の野鳥を見ることができます。それも、修善寺や伊豆長岡の温泉街からのぶらり散歩や軽~いサイクリング、はたまたカヤックで川下りを楽しみながらでもお手軽気軽に野鳥に出会えちゃうんです。

今回はおススメコースとして、伊豆箱根鉄道・伊豆長岡温泉駅で自転車を借りて、狩野川右岸沿いにのんびり30分ほど、支流の来光川が国道136号線に交わる蛇ケ橋(じゃがばし)あたりまでをご案内します。

伊豆の国市観光協会が運営している「伊豆の国レンタサイクル」を伊豆長岡駅で借りたら、そのまま駅前を西へ、伊豆長岡温泉方面に向かいます。国道136号線を越えたらすぐ、正面に青くペイントされた千歳橋が見えてきます。この橋が掛かっているのが狩野川です。

橋を渡る手前で、土手沿いの道を右折。今回はそのまま川の右岸(川下に向かって右の岸)を走ります。

千歳橋のあたりは反対の左岸側にキジやアオサギ、オオサギ、コサギなどのサギ類によく出会えます。運が良ければ水面を直線的に切り裂くように飛ぶカワセミの姿を見ることもできるでしょう。さらに運が良ければ、中型の鷹・ミサゴに出会えるかもしれません。

狩野川の土手を下流に向かって走って行くと、右手に高校(伊豆中央高校)の建物、正面に守山(平安時代から鎌倉時代にかけての北条氏の館を水害から守ってきた小山)、左岸側には増水時に狩野川の水を海に流すバイパス水路「狩野川放水路」が見えてきます。

このあたりもサギ類やカワセミが多いところです。川面に突き出した柳の木の枝の上で、タヌキが死んだふりをしているのに出会ったこともあります。住宅も多い場所ですが、狩野川沿いにはけっこう野生動物が住んでいます。早朝まだ薄暗い時間なら、シカの親子が対岸を歩いている姿を見かけることもあるくらいです。

守山を迂回するように続く土手の坂道を少し上ると「桜公園」。かつての東急電鉄総帥・五島慶太が植えたソメイヨシノが川原に立ち並び、お花見でにぎわう場所です。桜公園の近くでもカワセミの姿を目にすることができます。

さらに狩野川沿いに下って行くと、緑色にペイントされた松原橋が見えてきます。この橋を過ぎたあたりからの富士山は絶景です。

竹藪が切れたあたりから、赤くペイントされた石堂橋の先は、河川敷の畑(狩野川放水路を造る際に、代替農地として使われるようになった農地だといいます)に、キジの姿をよく見かけます。朝のうちなら、オスのキジが「ケーンケーン」「バタバタ」(バタバタは羽を震わせる音)と縄張りを主張している姿が見られますよ。だいたい100メートルに1羽の割合でキジが並んで、「ケーンケーン」「バタバタ」やっています。3月初旬の早朝なら、子連れや夫婦連れが土手道の上を歩いていたりすることもありますよ。

このあたりの土手沿いは、春の早いうちならカワラヒワの群れに出会うこともできます。ぱっと見はスズメの大群に見えるかもしれませんが、飛び立ったそれぞれの翼の淡い黄緑色がとても鮮やかです。

石堂橋を過ぎてしばらく行くと、伊豆半島の東側から流れて来る支流の来光川に沿って土手道は鋭角に右折します。このあたりはカワウの姿をよく見かける場所。とくに夕方には大群がVの字の雁行編隊を組んで狩野川の上空を行ったり来たりします。流れの少ない来光川では、カルガモなどのカモ類やヒバリの姿に出会えます。

土手沿いの道が国道に突き当たるところに掛かるのが蛇ケ橋。むかし源頼朝が川を渡ろうとした時に、ヘビが橋になったという言い伝えがある場所ですが、つい最近まで橋のたもとに外車のジャガーの営業店がありました。地元の人の間では、蛇ケ橋との語呂合わせでジャガーが出店したんだ、なんて話がマコトシヤカに囁かれていたりしたのですが、閉店したのは残念です。

ということで、今日のご案内はここまでにしておきます。

お帰りは来た道をそのまま戻るのがおススメ。え、芸がないって? いえいえ自然相手の散策ですから、行きには出会えなかった鳥たちに出会えるチャンスもあるかも、ですよ。

狩野川沿いでは春から初夏にかけて、ご紹介した以外にもメジロ、ホオジロ、イソヒヨドリ、アオジ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ツグミ、モズ、ノスリ、イワツバメ、ツバメなどの野鳥に出会える可能性があります。

もちろん、スズメ、ムクドリ、キジバト、ヒヨドリ、ハシボソガラス、トビなどおなじみの野鳥にも出会えるでしょう。今回は自転車でしたが、同じルートをカヤック(カヌー)で下ると、鳥たちの見え方も違うし、カワセミにはしょっちゅう出会えるし、むちゃくちゃ運が良ければヤマセミにまで出会えるので、ぜひ一度おためしを。

+情報を追加して再送します。

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