こころのつぶやき Vol.10 ~いま、改めて「怒り」について考える~

sKenji

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ここ最近のニュースなどを見ていると、「怒り」という感情について考えることがあります。この負の感情について考えるとき、むかし聞いたある言葉を思い出します。それは、人間の怒りが生まれる源についてのことです。

「怒りは、自分と異なる考えや価値観を持っているものに対して、許容できないときに生まれる」

言われてみると当たり前のことですが、普段は意識して生活することがほとんどなく、どうしても自分の価値観、考え方などを押し付けがちになってしまいます。

誰もが大なり小なり感じるであろうと思れるこの怒りの感情。もし、他人が持つ価値観、考え方を理解、尊重して許容することができれば、怒りから生じる憎しみや争いも減るのではないでしょうか。

これは、人が集まった国や宗教などにおいても言えると思います。

なかには、今月13日夜に発生したパリの同時多発テロなど、理解しがたく、怒りを禁じえないこともありますが、今より少しでも価値観や考え方を押し付けずに互いに尊重して許容することができれば、紛争につながる芽を積みとることができるかもしれません。

一度生まれた怒りや憎しみは、ときに連鎖して雪だるま式にどんどん大きくなってしまうこともあります。そうなってしまう前に芽を出させない。出たら小さいうちに摘むことが大切ではないかと思います。

国や宗教などと言うと大きすぎる話かもしれませんが、国も宗教も人の集まり。まずは一人ひとりの他者への尊重と許容が、負の感情の発生を減らすことにつながるように思います。

始まってしまった連鎖をどう断ち切るのか。難しい問題もありますが、まずは他人の価値観や考え方を少しでも許容、尊重して怒りの芽を減らすことから始まるような気がします。

少し話はそれてしまいますが、かつて、イスラム教に対して「恐ろしい」といイメージを持っていました。しかし、今は違います。以前、イスラムの国々を旅行していたことがあったのですが、その際に多くのムスリムの方と接するにつれ、それが誤った認識であることを知りました。理解することが尊重や許容につながる鍵のひとつかもしれません。

全て当たり前のことかもしれませんが、様々な対立を改めて感じる今、怒りの源泉について考えてしまいます。

Text:sKenji

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