【シリーズ・この人に聞く!第67回】「気」によって人々の潜在能力を開発する指導者 宇城憲治さん

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将来の不安、仕事の行き詰まり、人をの衝突…すべての問題を解くヒントは「時間」そして「身体先にありき」まず、自分が変わること。宇城先生が指導するのは「気づかせる・気づく」という身体を通して実践的な教え。「教える・学ぶ」は知識偏重の、頭を通しての教えでその本質はまったく異なる、と説きます。今、日本人に何が必要か?について宇城憲治にお話しいただきました。

宇城 憲治(うしろ けんじ)

1949年宮崎県生まれ。
1986年由村電器(株)技術研究所所長、1991年同常務取締役、1996年 東軽電工(株)代表取締役、1997年 加賀コンポーネント(株)代表取締役。エレクトロニクス分野の技術者として、ビデオ機器はじめ衛星携帯電話などの電源や数々の新技術開発に携わり、数多くの特許を取得。また、経営者としても国内外のビジネス界第一線で活躍。一方で、厳しい武者修行に専念し、まさに文武両道の日々を送る。
現在は徹底した文武両道の生き様と武術の究極「気」によって人々の潜在能力を開発する指導に専念。空手実践塾、宇城道塾、親子塾、高校野球塾、各企業・学校講演、プロ・アマスポーツ塾などで、「学ぶ・教える」から「気づく・気づかせる」の指導を展開中。
(株)UK実践塾 代表取締役 心道流空手道範士八段 全剣連居合道教士七段。

 宇城塾総本部道場 創心館 館長 宇城憲治公式サイト
www.uk-jj.com  

人間は完成系の生命体

――宇城先生が実践しておられる「気」について今日はたくさんお聞きします。まず、先生は経営者であり、技術者でいらっしゃいます。著書には“『心を放つ、放心する、心を大きくする』心の根源こそが60兆個の細胞をもった身体にある”“身体の60兆個の細胞をいやおうなしに活性化させる”…など、細胞と心のつながりについて述べられていますが、これはどのような意味でしょう?

子どもが大勢の大人を崩せるという事実。

子どもが大勢の大人を崩せるという事実。

人間は生命体として完成形であり、統一体であり、60兆個の細胞であります。また実体はありませんが、実際存在する心や気質、魂の根源もまさに身体先にありきの60兆個の細胞があるからこそ生まれてくるものです。そしてそれらは自分の生き方によって逆に身体に影響を与える大事な存在となります。
心とは、60兆個の細胞がつくりだした「無から有」の結果です。つまり「身体先にありき」によってつくられるその人だけのもの。「気」は目に見えないので科学的な証明が難しい。それは未知の世界です。ただ、今、心の病気が増えていますが、この生命体かつ完成形としての統一体である人間を、科学、医学、心理学などの名をもとに部分化し過ぎたことに要因があると思います。統一体とは、全体であり調和であります。そこから生じる心や魂の本質も調和になります。私は、統一体としての60兆個の細胞のあり方、生かし方の必要性について考えています。

――「身体先にありき」というのは大変わかりやすいです。体の調子がよいと心も軽くなるし、その逆も然りです。つながっているものなんですね。

親子塾にて、子どもが2人の大人を倒す実践

親子塾にて、子どもが2人の大人を倒す実践

ところが今の教育は、身体より先に頭で理解をさせようとします。受験勉強や暗記など、その典型です。身体を停止して知識偏重になった結果、真心が失われてしまった。「挨拶をしましょう」というスローガンではなく、身体を通して感謝の心を育てる。「いじめをなくしましょう」ではなく、人を思いやる心を育てる。そして、人として最も大切な「愛」を、言葉でなく行動で示せる人間を育ててゆくことが大事なのです。これらは今の教育システムから完全に抜け落ちていることです。

――おっしゃる通り知識を詰め込んで点数化することで優劣が決まっているように見えますが、それって一瞬の優越感というか。長い目で見れば、子どもも大人も健康であることが大切。そして健康とは、身体がまずそうであって心も引っ張るものなんですね。

教育では答えがあるものをお手本とします。答えのない、前例のないものは否定されがちです。「現在の知識」としてわかるようにねじ込んでしまう。「宇宙の95%は未知である」ということに対する畏敬の念を失わせる要因となり、宇宙の創造物である人間のエネルギーを奪い取っているとも言える。私たちがわかっている5%の世界から物事を見たり判断することは、実は「横着」なことだと気づかなければなりません。

命令では「気」は通らない

――宇城先生の幼少期はどのような時代に、どんな過ごし方をされたのですか?

3歳の子供が倒す 大人ができなくても3歳の子どもが「できる」という真実。

3歳の子供が倒す 大人ができなくても3歳の子どもが「できる」という真実。

九州の宮崎県で生まれ育ち、小学校、中学校と片道4kmの距離を9年間1日も休むことなく通いましたので、身体の基本はここで作られたのだと思います。幼い頃から、戦闘機乗りであった父に厳しく育てられたので、嘘をついたり言い訳をしたり理屈を言ったりする世界とは無縁の教育を受けていました。厳格な父に逆らうようなことはありませんでしたが、先々、武道の修行をする上で大きな意味を持ちました。

――身体から先に覚えた流儀ですね!先生は「スポーツから、スポーツ道へ」という指導をなさっていますが、これはどういう教えでしょうか?

股関節を痛めて腰が曲がらなかった人が身体に気を通され曲がるようになった実践例

股関節を痛めて腰が曲がらなかった人が身体に気を通され曲がるようになった実践例

スポーツは筋力による力を土台とします。つまりそこにあるのは力と力の関係、衝突の力です。武術に必要なものは、相手と調和し、相手を制する力です。従ってその力の根源となる技は心の発動としての形となるわけです。まさに伝統の剣の極意「事理一致」はそのことを教えています。
体力や体格の差によって力が劣るといった比較をされがちですが、実はその発想自体、スポーツの考え方、あり方に限界があることを証明しています。競争の中で勝つことに主眼を置くスポーツは、心がなくなる傾向があります。スポーツは一生やれるものではありません。「スポーツ道」にして人生に活かす基盤を同時に作っていく必要がある。

――著書も拝読しました。『武道とは心の発動を形にしたもの』で日本の歴史にも触れられていて、意味合いの深さにびっくりしました。

武道は日本の文化で、昔から刀から数々の言葉が生まれました。・切羽詰まる・鎬を削る・刃がたたない・元の鞘に収まる …など。
切れる刀を止めると刃となり、その刃に心を乗せると、忍となる。殺傷道具であった刀が、武の修行、心の修行によって忍の境地、すなわち刀を抜かない境地に達していく。武器としての刀から、武術の究極である「戦わずして勝つ」というところへ向かうプロセスこそが、時代を越えて永遠に生き続けているのです。

――大人がやろうとしてもできないのに、3歳児が大人を倒せる事実があります。ここにも「気」が働いているわけですね。

子どもは邪気がなく無欲で、身体が統一体になっています。まさに人間は生まれながらに完成形であり、子どもは、その生まれながらに持っている地球とつながることで得るエネルギーを、身体を通して自在に使えているのです。大人ができないのは、身体が部分体になっていることにあります。頭で「こうしよう」と欲が働くと、そうなってしまうのです。人間は自然に最初から備わっている力があり、それを引き出す方向に向かわなければなりません。その根源に「気」があるのです。

東北の子どもたちが20年後の日本をつくる

――3.11東日本大震災があって、今、この国は転換期を迎えています。福島の東京電力第一原子炉事故も収束していませんし、放射能汚染も拡がって食をはじめ生活全般に健康不安が拡がっています。「気」でこの事態が変化できるなら取り組みたいと思いますが、先生はこの事態をどう受け止めていらっしゃいますか。

宇城道塾の講義は検証によって体で理解。言葉ではなく感知の世界。

宇城道塾の講義は検証によって体で理解。言葉ではなく感知の世界。

大事なことは、新しい芽を芽吹かせていくこと。人間は生まれながらに完成形なのですから、「できない自分」を捨て、気づいた人から一人革命を起こしていく。それを道塾や空手実践塾で実践していきたい。一人革命とは、その人の人生を幸せや深さに導くだけでなく、未来ある子どもたちへの希望となります。一人ひとりが自ら気づくことによる一人革命によって、強く、ぶれない、世の中に負けない人間となるのです。20年後、30年後に、今東北で被災しながらも頑張っている子どもたちが日本を引っ張っていく存在になると希望を持っています。

――私が先生のお話に強く共感したのは、「気という方法は、その人がなかばあきらめて背負ってきた病気という課題を、『人間は生まれながらに完成形である』という大きな枠組みから捉えなおすことで、『乗り越えられる』課題にしてしまうのです。その感動は、本人のみならず周りの人たちをも元気にし勇気を与えています。」という一文です。心身共にさまざまな病気を抱える人が増える一方ですが、医学を超える気の可能性についてどのようにお考えですか?

「時間を先取りする」ことで相手をゼロ化する。実を虚にする世界。

「時間を先取りする」ことで相手をゼロ化する。実を虚にする世界。

「気で病気を治す」といったことに主眼を置いているのではなく、あくまでも「本来人間は完成形として生まれているのであり、その自然体の力を発揮できれば、病気になることもなく、もっともっと幸せな人生を送れるのだ」ということに気づかせていくという、これまで誰も成し得なかった、身体を通してのメッセージがあるのです。

――日本は今ガタガタで、私たちも健康を崩していたりガタガタになっている人が多いです。負の連鎖かもしれませんが、この国を建て直していくには、どんな心構えが必要と思われますか?

まず、日本人の心を取り戻すことです。日本のDNAすなわち日本文化を再び取り戻すことです。そして日本文化に継承されている心や技能や誇りを取り戻すことです。それによって日本を再構築するのだと。例えば茶道、碁、将棋、書道、かるた、武道といった日本の土壌に育ってきた文化を歴史から学んで習得するのも一つの選択です。「私から公に尽くす」価値観を育てるのも必要です。

――最後に宇城先生から私たち親世代へメッセージをお願いします。

一人ひとりが言葉ではなく、行動で立ち上がる時です。まず勇気をもって行動することです。その勇気が先行することで自信は後からついてきます。オリンピックで金メダルを取るという自信ではなく、自分を信じ勇気ある日常の行動こそ、真の自信です。そして、その自信が他尊につながっています。平和の原点は、そこにあるのではないでしょうか。

編集後記

――ありがとうございました! 「気」は目に見えないけれど、確かにあるのです。私が体調を崩したのも「気」の巡りが滞ってしまった故でした。宇城先生の発するパワーは、語る言葉以上に、あたたかな「気」を感じました。著書にサインをいただいたメッセージ『愛とは言葉でなく行動である』…心にじんわり沁みました。親子塾、ぜひ今度参加させて頂きます!

取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

 宇城道塾 公式HP
dou-shuppan.com  

宇城道塾では、人間の潜在能力を引き出す実践指導を社会人一般を対象として東京・大阪・仙台・熊本・岡山で定期的に行なっています。
また、親子で楽しく学べる親子塾や、特別企画として高校野球塾、スポーツ塾、企業や一般を対象とした講演も行なっています。

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子供の持つエネルギーを解き明かす画期的な人間の潜在能力シリーズ最新刊。大人はなぜ、その力を失ってしまったのか? 子供にその力を失わせないよう育てるにはどうしたらいいのか? 本来のエネルギーを取り戻し、元気に生きていくための方法が記されています。

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指導を受ける多くの人々に、革命的変化をもたらしている宇城憲治師範の不可を可とする「気」とはなにか―― 本書では、宇城師範の身体から導きだされた気の理論はもちろんのこと、人に対しても「不可を可」とすることをやらせることができるという、「気の指導法」にいたる師範の生き様、そしてそこに裏付けられた師範のものの見方、考え方に深く学ぶことができます。 また気の理論をカラー図解を用いてわかりやすく解説しています。

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