標高を上げるにつれ、金時山の頂上が近くなってくる。
矢倉沢峠から20分ほど登った地点で、金時神社からの登山道と合流する。
登山道の合流地点から歩くこと約20分。金時山の頂上に。
山頂に到着!
看板の手前に写っているのは金太郎にちなんだ「まさかり」。どうやらこれを持って写真撮影をするのがおきまりのようで、多くの登山者が大きなオノを持って様々なポーズで写真を撮っていた。時には待ち行列ができるほどの人気。
山頂は広く、数十人が休憩できるスペースがある。しかし、登山者の数も多いために混雑している。
天気が良ければ大きな富士山を見ることができる。この日は雲がかかっていることが多かったが、ときおり均整のとれた美しい姿を見せてくれた。
ズームで撮影。前日に降った雪でうっすらと白くなっている。
山頂付近の山々は色づいているようにも見えたが、紅葉を楽しむには少し遅かったかもしれない。
山頂には茶屋が2軒あり、食事を取ることもできる。後から知ったのだが、このうち1軒には13歳の時から60年以上も働き続けているという「金時娘」がいることで有名らしい。またもう一軒は「まさカリーうどん」なるものが名物で、人気とのことである。
金時山と言えば富士山の眺望が有名であるが、決してそれだけではない。
南に目をやれば、箱根山や仙石原を一望できる。写真手前に広がるのが仙石原で、左奥にあるのが箱根山。そして、中央奥にちらっと見えるのが芦ノ湖である。
仙石原の人気スポット、ススキの草原も見える。
東に目をやると、足柄上郡や秦野市、さらに遠くには横浜と思われる高層ビル群も小さく見えた。
山や街だけでなく、駿河湾も見ることができる。
山頂で昼食を取り、1時間ほど眺望を楽しむと、長尾山・乙女峠方面へ下山を開始する。
頂上から乙女峠の区間は稜線歩きとなる。
長尾山への途中には、箱根山を一望できる絶景ポイントがある。
ちょっと遅かった感も否めないものの、一部では木々の色付きをみることができた。
金時山から30分ほど歩くと長尾山の山頂に着く。広く平坦な頂上である。
長尾山から10分ほど下ると乙女峠。
ちなみに峠の名の由来について、説明板が設置されていた。それによると、昔、仙石原に住む娘が父親の病気を治すために地蔵堂へ毎日参拝していたそうである。娘は通い続け、ついに満願の日を迎えたという。その日、父の病気は治ったものの、彼女は途中、雪に埋もれて命を落としてしまった。以来、彼女の霊を哀れみ、乙女峠と呼んでいるそうである。
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