ひと月10万円ちょいで暮らす大統領のド真ん中な言葉

Rinoue125R

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ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカさんがリオ会議(環境の未来を決める会議)で行ったスピーチが、人類が直面している問題をぴたりと言い当てている。

ホセ・ムヒカ大統領は資産の8割、給与の大部分を財団や政府に寄付して、彼自身は月々わずか1000ドル強で生活している人物だという。世界で一番貧しい大統領というのは、最高の尊称ではないか。

 世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」
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これがホセ・ムヒカ大統領の言葉

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」

ちなみにドイツの自動車保有率は日本よりも低い。日本人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、もっと大変なことになる。(もちろん、アメリカと同じならもっともっと大変だ!)

私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」

経済は最終的には消費によって多くの部分が支えられている。ということは、世界中でどんどん加速して行く経済活動のツケのほとんどが、世界中の人々の消費という形で回されることになる。先進国の金持ちだけで払いきれなければ、先進国の地方都市でのどかに暮らしていた人たちへも、また、先進国に追いつこうとしている国々の人たちにも回されることになる。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」

といって、物々交換の時代に戻れと言っているのでもない。本来それをつくり出した人々の手を離れて、自働的かつ強制的に富の回収を行うような経済システムに対して疑念を突きつけているのだ。

発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。

世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」

そもそも人は、幸福になろうと思って「発展」を目指してきた。しかし、現実は違う。発展が人を追い立てる。発展が人の幸福を蚕食していく。その現実を本来の姿に立ち返らせることにこそ、意義があるはずだ。――おそらく、そんな意味だと思う。

環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」

大統領に対して僭越ではありますが、一読して知己を得たと興奮してしまいました。ぼんやり感じていたものを、しっかり言葉にして下さった。ホセ・ムヒカ大統領のことを今日まで知らなかったのが悔やまれます。

大統領の名前で画像検索すると、さらにホセ・ムヒカさんが近しい存在になりますよ。なんて素敵な表情なんだろう!

 ホセ・ムヒカ - Google 検索
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かつて21世紀は、夢が実現される世紀として憧れを集めてきた。しかし、実際に21世紀になっても何も変わらなかった。それどころか、悪い知らせばかりが積み重ねられている。しかし、まだ21世紀の初頭であるこの時期に、私たちは力強い言葉を得ることができた。このことの意味を広めていきたいと心底から思う。

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