10月20日はリサイクルの日
リサイクルは地球環境への負荷を軽減させる循環型の社会をつくるために必要な活動というふうに理解されています。「もったいない」の発想ですね。でも、もうひとつ、地球規模で考えてみると、別の側面が見えてきます。
地球上には数の上では少数の先進国の人々と、圧倒的大多数を占める途上国の人たちが暮らしています。地球上の資源の大きな部分を支配的に消費しているのはいうまでもなくごく一部の先進国の人々です。
数の上では少数の先進国の人々が、地球上の資源の多くを消費していったらどういうことが起きるか。考えるまでもないことでしょう。
資源を有効活用することは、地球上に暮らすすべての人たちと、この地球の恵みをできるだけ平等に享受していくために、そして将来にわたって、人類が滅亡することなく生存し続けるために不可欠なことなのです。
Earth provides enough to satisfy every man's need,
but not every man's greed.
地球はすべての人々の必要を満たすことはできても、あらゆる人々の強欲を満たすことはできない。
マハトマ・ガンジーの言葉
歴史の中の10月20日
▼1944年 マッカーサー元帥率いる米陸軍がフィリピン・レイテ島に再上陸
1942年「I shall return」の言葉を残してフィリピンから脱出した南西太平洋方面最高司令官ダグラス・マッカーサー率いる米軍がフィリッピンのレイテ島に上陸。フィリピンの戦いが勃発した。
当初米軍はフィリピンを素通りして台湾に上陸する計画だったが、かつて日本軍の攻勢から逃亡するように脱出したフィリピン占領を悲願としていたマッカーサーに押し切られる形でこの作戦は発動したとされる。
▼1973年 ウォーターゲート事件「土曜日の夜の虐殺」
史上初めて現役の米大統領が辞任に追い込まれたウォーターゲート事件で、事件の大きな転機となった「土曜日の夜の虐殺」が起きる。ウォーターゲート事件は大統領選挙で敵対する民主党本部があるウォーターゲートビルに、共和党の大統領側が盗聴器を仕掛けようとして発覚、もみ消しや証拠隠滅、特別検察官解任、大統領弾劾に発展した政治スキャンダル。
上院ウォーターゲート特別委員会で特別検察官に指名されたアーチボルド・コックスコックスを大統領が解任しようとするが、任命権者である司法長官のエリオット・リチャードソンは大統領の命令を拒否、辞任する。ラッケルズハウス副長官も辞任。この出来事が土曜日の夜に起こったため「土曜日の夜の虐殺」と呼ばれるようになる。大統領が特別検察官を力で抑え込もうとしたことは世論の反発を招き、スキャンダルは大統領の弾劾へと進んでいった。
▼2004年 平成16年台風23号が高知県に上陸
台風23号は大型で強い勢力を維持したまま、20日13時ごろ高知県土佐清水市付近に上陸。その後、室戸市、泉佐野市に再上陸し、本州を縦断するように東進した。
日本アルプスを通過する中で急速に勢力は衰えたが、台風の接近と上陸にともなって南西諸島から東日本にかけて広い範囲で暴風、高波となった。
この台風により、兵庫県の円山川、出石川、京都府の由良川が氾濫した。また、岡山県玉野市、京都府宮津市、香川県東かがわ市、愛媛県四国中央市など、西日本を中心に土砂災害が発生した。 さらに、高知県室戸市では、高波により堤防が損壊する被害があった。人的被害は、兵庫県、京都府、香川県を中心に、全国で死者・行方不明者が98に達し、平成となってから最大の台風被害となった。
この台風被害の直後に発生した新潟県中越地震とともに激甚災害に指定された。
▼2011年 リビアのカダフィ大佐死亡
反政府勢力の攻撃から逃亡中、排水管の中に潜んでいるのが見つかり連行される。この時点では生存していたが、銃撃戦の後に死亡していた。カダフィ大佐死亡の経緯については、兵士に処刑された、銃撃戦の中で撃ち殺されたなどいくつかの説がある。
この日が誕生日
◆1854年 アルチュール・ランボー
フランスの詩人。天才と呼ばれる。16歳の頃から家出を繰り返し、やがて詩人ポール・ヴェルレーヌと行動を共にするようになる。代表作「地獄の季節」を出したのは19歳の頃だった。その後、詩作を止めアフリカで商人となる。37歳で死去。
サントリーローヤルのCM「ランボオ編」(1983年)の印象も何だかよく分からないが鮮烈だった。
サントリー ローヤルCM ランボー編
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◆1859年 ジョン・デューイ
アメリカの思想家。プラグマティズムを代表する哲学者。
◆1879年 河上肇
経済学者、思想家。京都大学でマルクス主義の研究・講義を行うが、教授の職を捨てて共産主義者として活動する。
◆1906年 坂口安吾
新潟出身の作家。「堕落論」「白痴」「夜長姫と耳男」「不連続殺人事件」純文学、大衆文学と区別することができないほど多彩なジャンルで執筆活動を行った。野球好きで文士野球チームにも参加していた。
◆1934年 美智子皇后
◆1962年 茂木健一郎
脳科学者
この日亡くなった人たち
・1936年 「奇跡の人」サリバン先生
ヘレン・ケラーの家庭教師アン・サリバンが亡くなる。彼女自身も幼い頃一時盲目だった(手術によりある程度回復)という。
・1967年 吉田茂
外交官、戦後の内閣総理大臣(第45・48・49・50・51代)。1946年の第一次吉田内閣は天皇の大命による組閣として最後、また衆議院議員でない人物を首相とする内閣としても最後のもの。
1951年9月8日にはサンフランシスコ講和条約を締結し、占領下からの独立を果たした。また同じ日、日米安保条約を結んだ。1963年政界を引退した後も、大磯の自宅には多くの政治家が日参し、その死まで影響力を維持したとされる。
・1984年 ポール・ディラック
イギリスの物理学者。量子力学に大きく貢献し1933年にはシュレーディンガーと共にノーベル物理学賞を受賞した。
・1993年 野村秋介
右翼活動家。抗議のため訪れた朝日新聞社で拳銃自殺した。
・2013年 天野祐吉
コラムニスト、評論家、雑誌「広告批評」主宰者
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