【写真記事】富士市の夜景と日の出

sKenji

公開:

3 なるほど
1,707 VIEW
2 コメント
富士市の夜景
富士市の夜景

先週末に山梨県の富士河口湖町で開催されている「富士芝桜まつり」に行くことを考えていた。しかし、今年の開花は遅れており、肝心の芝桜の方が、前日の金曜日時点では、まだ四分咲きとのことであった。翌週に延期することも考えたのだが、一足先に芝桜の写真を撮ろうと思い直して、急遽、「富士芝桜まつり」へ行くことにする。ついでに、今年初のキャンプを楽しみながら、富士市を中心とした静岡県東部の夜景写真も撮ることにした。

富士市へ。夜のとばりが下りてくる。そして、夜景。

富士市、沼津市、三島市などを遠望する

富士市、沼津市、三島市などを遠望する

土曜日、遅い朝食をとると、溜まっていた服を洗濯をする。その後、テントや寝袋など、キャンプに必要なものをひっぱり出して揃えると、それらをバイクに載せた。荷台は道具で山のようになった。

準備が整うと三島を出発。通常ならば、国道1号を走るのだが、この日は天気もよく、沼津の千本松原沿いに走ることにする。風が気持ちいい。途中、海辺で少し休憩した後、再び、富士市のキャンプ場へ向けて出発した。

キャンプ場に到着すると、場内を歩き回って一夜を過ごす場所を探した。気に入った場所が見つかると、そこにテントを張る。

出発が遅かったために一息つくと、もう日は傾き始めていた。持って来たストーブ(調理用バーナー)で、レトルトのカレーとご飯を暖める。

街を眺めながら、カレーライスを食べていると、段々と夜のとばりが下りくる。それにつれ、街の灯りもぽつぽつと灯りだす。

食事を終え、あたりが真っ暗になると、お次は缶ビールを開ける。キンキンに冷えているわけではないのだが、野外で飲むビールは格別だった。遠くは沼津、三島まで続く街の灯りを眺めながら、至極の時を過ごしたのだった。

夜明け

翌朝、日の出前に目が覚める。まだ、太陽は姿を見せていないものの、辺りはうっすらと明るくなっていた。

出入口のファスナーを開けて、テントからはい出る。ひんやりとした空気が心地いい。東の空には、美しいグラデュエーションが描かれていた。
わたしは、キャンプ場内から続いている坂道を少し登り、より見晴らしいのいい場所で、日の出を待つことにした。

街の写真を撮りながら待っていると、70、80mほど離れていただろうか、一羽の大きな鳥が飛んできたかと思うと、木にとまった。まだ薄暗かったのだが、特徴的なシルエットから、その鳥がフクロウだと分かった。フクロウはこっちを見ているようだった。そして、わたしのことを侵入者と思ったのか、まるで威嚇するかのように、4、5度と鳴き声を発した。私は小さな興奮を覚え、カメラを向けた。しかし、フクロウは、カメラを向けた途端に飛び去ってしまった。

ごくわずかな時間ではあったが、自然の営みに少し触れることができたようで、言いようのない幸せに包まれた。

富士市

 ▲"sKenji"の「ぽたるページ」一覧へ:【まとめ】案内板 ~sKenji~
potaru.com

Text & Photo:sKenji

最終更新:

コメント(2

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン

  • O

    onagawa986

    美しいですね…!ただただ自然と向き合って。何にも無くても、っていうか何にもいらないですね。贅沢な空間!この景色眺めながら何も考えないでひたすらぼ~っとして…寒くなったら入れたてのコーヒー飲んで…最高だろうな~♪美しい景色をありがとうございます!

    • S

      sKenji

      ありがとうございます。自然の中で、ぼぉーと何をするわけでもなく過ごすひと時に幸せを感じます。
      学生時代はよく、テントを持って東京の夜景を見ることができる山に登り、山頂でキャンプをしながら眺めていたのですが、今回、久しぶりに夜景キャンプに行ってみました。また、自然などの写真を撮る機会がありましたら、ぽたるページ書きますね!