各地に大きな被害をもたらしている、今月8、9日と15、16日の大雪。一部地域では11日もかなり降ったそうです。今朝、出社すると、すぐに会社の先輩方3名が、ボランティアで御殿場方面に雪かきに出かけていきました。自分は、情けないことに腰痛のために会社残留です・・・。
あまりにもどかしく、今、自分にできることとして、雪かきについて調べます。
子供の頃、日本海に面する田舎町に6年近く住んでいたのですが、冬になると、よく家の付近の雪かきをしていました。その頃の古い記憶も掘り起こしながら、今回、「普段は雪が降らない地域での除雪作業」について、書きたいと思います。
(※屋根の雪下ろしなどの除雪作業については触れていません)
雪かきの道具
雪かきに最低限必要な道具、服装をピックアップしてみます。
■雪かきに必要な道具・服装
・スコップ
雪かき道具の種類はスコップ、スノーダンプ、つるはし、雪かき用のほうき
などがあります。また、スコップでも、材質、形状によって、種類がいくつか
あります。雪かき道具をひとつ選ぶならば、金属製のスノースコップを
選択するのが無難ではないでしょうか。スノーダンプがあると、より早く
楽に雪かきができますが、雪国でない場合、使用頻度から考えると、
個人で所有するには現実的ではないかもしれません。
プラスチック製のスノースコップは柔らかい雪には、効果的ですが、
固まってしまった雪には金属製のスコップがいいです。
・服装
アウターは、防水性が高いものを選び、さらに透湿性のある素材で
ベンチレーション(通気)機能がついているウェアが望ましいです。
服装は、温度調整ができるように、厚い上着を1枚着るのではなく、
薄手の服を数枚重ね着します。
・長靴・防寒靴など
水が染み込まない靴で、滑りにくいものを
選びます。滑りやすい靴の場合、
靴に脱着できる短いピンが付いた、
滑り止めがあるので、それを使用する
のもいいかもしれません。
靴の中に雪が入ると大変冷えますので、
雪が深いときは、靴の履き口部を覆う
ゲイター(登山用スパッツ)などがあると
便利です。
・手袋
防水性があるものが望ましいですが、ない場合は、軍手にゴム手袋を
かぶせて使用します。
・帽子
頭部の保護、防寒のために防止を着用した方がいいです。
以上、最低限の必要なものをあげてみましたが、雪かきは重労働です。すぐに汗をかきますので、着替えとタオルはあった方がいいと思います。また、日差しが強いときには、サングラスが役にたちます。
雪かき作業をする際に
・準備体操は念入りに
雪かきは想像以上に重労働です。事前に準備体操をしましょう。
特に腰を痛めるケースが多いので、腰回りは念入りに。
・雪のかき方
雪のブロックを切り出すように雪かきをします。
まず、雪に対して垂直にスコップを差し込んで切れ目を作った後に、
底面にスコップを入れ、てこの原理でブロックを切り離します。
切り出した雪のブロックを持ち上げる時は、取り除く雪の近くに寄り、
背中を伸ばして、膝を伸縮させて、雪のブロックを持ち上げます。
雪を投げるときは、腰はひねらずに、投げる方をむいて、
まっすぐに投げます。
・雪運び
取り除いた雪を、離れた場所に移動して捨てる必要がある場合は、
かなりの体力を消耗します。そのため、かいた雪を一度ソリに積み、
ある程度、溜まったら、ソリをひっぱって捨て場まで移動して、雪を捨てて
いました。また、プラスティック製のスノースコップを持っている
ようでしたら、スコップの上に雪を乗せたまま、雪上を滑らせて移動し、
雪を捨てることも可能です。
雪かき作業時の注意点
雪かき時の注意点をいくつかあげてみます。
■雪かきの注意点
・落雪
雪かきをしていて、よく怖い思いをしたのが、屋根からの落雪です。
特に晴れているときには、次から次へと雪が落ちてくるので気を
つけましょう。
・転落・陥没
子供の頃に何度かやってしまったのだが、陥没です。
側溝などに雪が積もっていて、気づかずに踏み抜いて落ちたことが何度か
あります。小さい側溝だったからよかったものの、大きいものや川など、
状況によっては危険です。雪は危険個所も覆ってしまうので
注意が必要です。
・まわりの状況に注意
道路の雪かきをするときには、通行する車に気を付けてください。
・複数の人で作業を行う。
側溝に落ちたり、屋根からの落雪により怪我をする恐れもありますので、
独りでの雪かきは極力さけましょう。
(※屋根の雪おろしは、危険な作業であるために、倒壊の恐れがない限り
雪国以外では、極力避けた方がいいと言われています。)
今週の半ばも雪の恐れが・・・
当初の天気予報では、今週半ばも雪が降る恐れがありましたが、18日昼すぎの気象庁の発表では可能性は低くなったとのことです。しかし、先日の降雪量も想定外であり、油断は禁物です。
大雪に対しての備えは、今後も注意が必要なようです。2月15日付の新聞には、次のような記事が掲載されていました。
今回も大雪をもたらせたのは前回と同じ「南岸低気圧」。気象庁によると、3月にかけて低気圧の発生はさらに増える可能性があり、今後も雪に注意が必要だという。
(中略)
気象庁によると、今後は3月にかけて北からの寒気と南からの暖気がせめぎ合って低気圧が発生しやすい状態が続く。気温や低気圧の進路によって、再び雪が降る可能性もあり、気象庁は「今後も雪の予報に注意してほしい」としている。
今年は例年にない大雪となっています。雪がほとんど降らない地域に住んでいると、どうしても雪に対する知識、危機感が薄くなりがちなので、今後も注意したいと思います。
参考WEBサイト
Text:sKenji
最終更新: