地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。
考えられる危険
・調理器具などでけがややけどをする
・食器棚や冷蔵庫につぶされる・けがをする
・食器棚などの中身が飛び出してけがをする
「地震、火を消せ!」は、古い時代の教訓です。現在、家庭のガスのほとんどにはマイコンメーター(ガス漏れ遮断器)が付いているので、地震を感知すると自動的に元栓が閉じられるようになっています。
ガスコンロの前でちょうど調理をしている時に揺れに気付いて、すぐにガスを止められる場合以外は、身の安全を最優先にして避難してください。ガスコンロの上にある調理中の鍋やフライパンの中身、ヤカンのお湯などが地震の揺れであなたにふりかかってくるかもしれません。てんぷらやフライ料理の最中に油がひっくり返ったら大変です。
またキッチンにある食器棚や冷蔵庫などが倒れたり、移動してきたりしてあなたをおしつぶしたり、逃げ道をふさいだり、中身が飛び出してきたりすることも考えられます。
電子レンジやポットなど、小さくてもある程度重さがあるものも要注意です。落ちてきた電子レンジで腰を強打して、逃げるのに苦労したという話を聞いたことがあります。とくに高い収納場所に重たいものや刃物、ビン類などを入れておくとたいへん危険です。ご注意ください。
キッチンには危険がいっぱいです。揺れを感じたらキッチンを離れ、より安全な場所で自分の身を守りましょう。
地震の揺れから生き延びるポイント
・食器棚などの家具や冷蔵庫などをしっかり固定しておく
・高い場所に重量物や危険物を置かない(ビン、刃物、大きな鍋、ガラス蓋が重たいホットプレートなど)
・キッチンは危険物が多いので、揺れを感じたらより安全な場所(テーブルの下)などに避難する
・立っている人と座っている人では、地震の感じ方に差があります。誰かがキッチンに立っている時、テーブルで地震に気付いたら「地震だ」と声をかけましょう。最初の数秒の差がけがをするかどうかを分けることがあります
・緊急地震速報を受信できるようにしておく
屋内にいるとき
鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。
揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。
屋外にいるとき
乗り物に乗っているとき
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